2024年09月01日
みそ味?醤油味?いや、次元の違うユッケジャンの旨さ。これでラーメンを食べられるなんて、ラーメン好きには堪らない。そんな至福の時間をレポートします。
朝鮮料理のひとつ。牛コツや牛肉の出汁にコチュジャンや唐辛子で調味した、簡潔に言うなら「牛ダシ旨辛スープ」のこと。歴史をたどると、その原型は犬の肉を使ったものだったそうな。
これを具とともに味わうのがユッケジャンスープ、ライスを入れたユッケジャンクッパは焼肉店でもお馴染み。
ところで、一般的に焼肉屋で「ユッケ」は「生肉の刺身」を指すが、それが入っている訳ではない。
※実は筆者、駆け出しの頃はそう勘違いしとりました(笑)
ユッケジャンというと、焼肉屋のものと誰もが思うが、これを豚丼のお店が出してくれるとは、ユッケジャン好きとしてはとても嬉しい。
ちなみに『大手門』は、今回訪問した四条通店のほかに緑町店(緑町19丁目)があり、同様のメニューを提供している。
おーっと、ネギの「白」が新鮮ですな。
ユッケジャンも色々と食べてきたが、これはこれで特徴的といおうか、なかなかの「映え」だ。
スープはお約束の赤褐色。食欲をそそる。
辛そうに見えるこの色。だが思いのほか控え目、という印象。
いや、辛いものは辛いっすよ。まあ、ランクでいうなら「ピリ辛」か。 ※個人の評価です
大衆を相手にする店だもの、なるべく多くの人の口に合うよう調えた味なんでしょうなね。
唐辛子系が余程苦手でなければ(そもそもそういうヒトは注文しないか)美味しく楽しめるかも。
麺はツルツルぷりぷり系。
マイルドな出汁が引き立てる麺の旨みが、口の中で弾けるように広がる。
その相性はなかなかのもの。
ユッケジャンに欠かせないのが、滋味な野菜。
大手門はニラとネギでそれを演出しているが、鮮度の良いニラの旨いこと。
シャキシャキと食感が快感。
でもねえ、個人的にはもっと辛いおつゆで味わいたいな。
そんな時に嬉しいのが、この辛味油。
ラーメンの提供と同時に持ってきてくれたコレ(無料)を足してみれば、ほんのり辛味が深くなる。
デフォルトは程々マイルド。なので、好みで辛さを調整してくださいという設えはとても良い。
終盤は、おつゆの余熱で野菜の甘味がアップ。
これがまた旨いんだ。ユッケジャンの醍醐味を堪能できます。
店名:豚丼 大手門 四条通店
住所:旭川市4条通18丁目
電話番号:0166-74-4044
営業時間: 11:00~20:00
定休日:火曜・第3水曜
駐車場:あり
次は焼肉屋さんから。
筆者ももっぱらお世話になっている店の、焼肉の締めに(合間でもいいけどw)是非味わって頂きたい一品を紹介したい。
ユッケジャンラーメン(850円)
ぬらりと輝くラー油。いかにもこってりとしていそうな魅惑の盛り付け。
これぞ、同店調理担当さんの自信作。
スープ、麺ともに研究を重ねたとか。
おや、スープは溶き卵を絡めて仕上げたようで、その半熟具合が絶妙。
ひえ~旨そう!! 食欲が俄然そそられる。
細かく切ったお肉や野菜もたっぷりで、こりゃ楽しめそうだ。
ともかくは、おつゆをひと口。
おおっ、出汁の旨みがまったりと。ラー油こってりで、いかにも辛そうに見えるが、口当たりは思いのほかまろやか。
・・・なのだが、そこはかとなくしみてくる辛さ。
うんうん、唐辛子もしっかり効いてるね。ユッケジャンはこうでなくちゃ。
されど、辛いんだけど辛くない、こういうのを旨辛っていうんだろうな。
麺はやや太めのしこしこタイプ。
こってりと旨味たっぷりなおつゆの中で、膨らむ麺の素材味のなんと豊かなこと。
さすがのこだわり。麺もうまし。
お楽しみも、とうとう終盤。
溶けだした具や卵で、おつゆは旨味のカオス。ああ、もうレンゲが止まらない。
店名:炭火焼肉/旭川ほるもん 七輪屋
住所:5条通7丁目5.7小路ふらりーと内
電話番号:0166-22-4682
営業時間:17:00~23:00
定休日:火曜
駐車場:なし
昨年、イオン旭川西に暖簾を出した札幌のお店。
イオンのショップガイドには「一度食べたら癖になるユッケジャンラーメンが看板商品」とあるだけに、今回の特集では外すわけにはいかない。
ユッケジャンらあめん(990円)
なんと深い赤。いかにも「濃い」感じが筆者のツボにざっくりと突き刺さる。
新の推しメニューだけに、壁には大きなPOP。「本場韓国で学び、数種類の唐辛子やスパイスをブレンドした旨辛の最高峰」とある。
確かに人気なようで、筆者が食事している間、これをオーダーする客がけっこういる。
おお、同士よ(笑)。ユッケジャン旨いよねえ。
おつゆはまったりと、旨辛な香味が濃厚。
辛さは、たとえば一般的な辛みそラーメンの小辛・中辛・大辛の、「中」あたり。
確かに辛いが、その辛さはコクがありピリピリ、ヒリヒリだけのものとは違う。いたずらに唐辛子を多用している訳ではないようで、この味に引き込まれるのに時間は要らない。
ちなみに、プラス100円で「激辛」にすることができる。
札幌の店と聞くと、透明感ある例の多加水麺を想像するお方も多かろうが、新で味わう麺は旭川党の口にも馴染むしっとり感が。
これに旨辛おつゆがよく馴染んで、ユッケジャンの食べ応えはしみじみと有難い。かつ、痛快だ。
筆頭の画像を見ても分かるように、肉は初めからほろほろ状態。このほぐれた感じがまた、旨辛おつゆの馴染がよく、逆に言えば、旨辛おつゆに溶けやすく何とも美味。
また、ネギやニラも食べやすいサイズ感。
というか、よく出来てるな、このラーメン。
計算されたが如く食べやすさもあって、その点もお見事。
早い話が、肉も野菜も混ぜこぜにして食べるところに醍醐味がある、と思う筆者である。
麺とともにガボッと頬張れば(やけど注意)、ああ、もう堪らない。
ちなみにプラス100円で「とき玉」を加えることができる。
これに玉子? ますます堪らないことになりますよ。
店名:らあめん新(あらた)
住所:旭川市緑町23丁目イオンモール旭川西
電話:0166-59-7900
営業時間:11:00~21:00
定休日:不定休
駐車場:あり
いかがでしたか。
唐辛子の話が続いた条件反射で、じわっと身体が熱くなってきたでしょうか(笑)
ですが、改めて申しますが、ユッケジャンは辛さとともに、それを覆うたっぷりな旨味が魅力。
病みつきの理由は、そう、旨辛なのだ。
どうぞお試しあれ。
あ、クセになっても責任は負いかねますが(笑)
この記事のキュレーター
ユッケジャンラーメン(900円)