2024年10月25日

親子のようで親子じゃない?月見・かしわ・親子そばの関係とは

寒くなってきて、お昼に温かいおそばを頂くことが多くなりました。今回は妙なタイトルを付けましたが、単純に月見そばとかしわそば、親子そばの紹介です。


駅ナカ食堂 なの花

photo:都良(TORA)

 

今更説明するまでもなく「月見そば」とは、温かいおそばに生卵を落としたシンプルな料理。卵の黄身を月に見立てています。

そういえば毎年秋になると、マクドナルドでは月見バーガーを販売しますね。モスバーガーやロッテリア、ケンタッキー・フライド・チキンでも月見メニューがあるそうです。さすがお月見の季節ですね。

photo:都良(TORA)

 

ところで皆さんは「月見そば」の卵をどのタイミングで食べますか?

筆者は、残しておいて最後に丸飲みしています。つゆの温度で卵白が白くなり朧月のようになって、風情があるじゃないですか。

SNSでフォロワーさんに聞いたところ、「黄身はすぐ麺に絡ませて食べて、白身は下に沈めて温めて食べる」や「汁が少なくなってから麺に絡めて食べる」など、人それぞれのいろいろな食べ方があるようです。

photo:都良(TORA)

 

今回、月見そばを頂いたのはJR旭川駅の中にある「駅ナカ食堂なの花」。地元の製麵会社「須藤製麺工場」の直営店で、江丹別そばが味わえます。月見そばの値段は590円。

駅そばというとつゆの味が濃いお店が多いですが、こちらは比較的薄めで優しい味。ついつい生卵と一緒につゆを飲み干してしまいそうになります。安くて美味しくて駅で頂くそばって最高ですね。

店名:駅ナカ食堂 なの花
住所:旭川市宮下通8丁目3-1 JR旭川駅構内 1F
電話:0166-25-3429
営業時間:10:00~18:30
定休日:無休(年末年始のみ休み)
駐車場:なし

そば処わらべや

photo:都良(TORA)

 

2杯目の温かいおそばは「かしわそば」です。鶏肉を使ったおそばを「かしわそば」と呼びますが、なぜ「かしわ」なのでしょう?

調べてみると、本来の「かしわ」は、昔から日本にいた鶏の事だそうです。現在食べられている鶏肉は主にブロイラー(鶏肉)ですが、鶏肉を使ったおそばは「かしわそば」と呼んでいるようです。

photo:都良(TORA)

 

今回、「かしわそば」を頂いたのは、南1条通20丁目にある「そば処わらべや」です。

「かしわそば」のつゆの表面には、鶏肉から出た脂が浮いています。この脂のコクと旨みが「かしわそば」の美味しさですよね。

photo:都良(TORA)

 

1杯750円という庶民的な価格ですから、使われているお肉は地鶏のかしわではなく、たぶんブロイラーでしょうか。それでも大きめに切られた鶏もも肉を噛みしめると、しっかりとした味わいを感じます。

店名:そば処わらべや
住所:旭川市南1条通20丁目
電話:0166-32-3735
営業時間:10:30~15:00
定休日:月曜日
駐車場:あり

駅前やぶそば

photo:都良(TORA)

 

3杯目は「親子そば」です。「親子そば」とは鶏肉と卵が入った温かいおそばのこと。

頂いたのは、「旭川駅前ビル」の1階にある「駅前やぶそば」です。「駅前やぶそば」のお品書きには、親子そばの横に「他人そば」もあります。「他人そば」は豚肉と卵が使われたおそばです。

赤いきつねと緑のたぬきなんてカップ麺の商品があるのですから、「赤の他人そば」なんてメニューがあっても面白いですね。

photo:都良(TORA)

 

さてさて「駅前やぶそば」の「親子そば」は、薄切りした鶏もも肉が入っていました。ぶつ切りよりもしっかりと鶏肉の旨味やコクがつゆに染み出している気がします。

そこにかきたまのようなフワフワの玉子が加わって、おそばを優しい味わいにしてくれています。

photo:都良(TORA)

 

ところで本州のおそば屋さんでは、鴨肉と鶏の卵、ネギが使われた「鴨南親子そば」を出すところもあるとか。鴨と鶏卵も正確に言えば他人ですよね。

店名:駅前やぶそば
住所:旭川市宮下通7丁目 駅前ビル1F
電話:0166-22-3884
営業時間:11:00~19:00
定休日:第2・4水曜日(水曜日が祝日は翌日休み)
駐車場:なし


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