2024年10月30日
こだわりがカタチになった塩ラーメン。清涼感とコクが香る、ひと味違う塩ラーメンの世界を堪能してみませんか。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください
醤油は「豚骨」または「鶏」。味噌は「濃厚」と、それぞれに独自の特徴をアピールする同店。
塩は、柚子とともに「淡麗」と来ましたか。どれどれ?
盛り付けは、いつもの醤油、味噌と大きな違いはなし。
というより、いつものネギがいつものように美しく、これがまた食欲を刺激する。
どこがゆず塩なのって?
まあまあ、焦らずに(笑)
ということで、とりあえずおつゆを味わってみます。
おおっ、油(脂?)が熱々だ。
ともに味わう塩のおつゆは、とてもあっさり。柚子はどうなのかって?
黄色っぽい小さなつぶつぶが認められるが、多分それが柚子。柚子のラーメンだからといって、その搾り汁で「酸っぱ!!」というものでは決してなく、心を寄せて味わってみればほんのり香る、という程度だが、それはそれ。だって効き過ぎると淡麗じゃなくなるもの。
それはそうと、このおつゆの軽やかさはどうだ。そのあっさり感は極限レベル。なのに、しっかり味がある。
言うなれば塩を感じさせない塩ラーメン。これを完成させるのは、出汁の旨みをしっかり引き出してくれる、その名脇役はラードだろうか。脂はほかにも、何やら青魚っぽい複雑味もあって(個人の想像です)、その味わいへの興味は深まるばかり。
脂というと、こってり、まったり、というイメージになるが、これがほとんどないのも素晴らしい。まさに淡麗という表現に相応しい口当たりだ。
旨つゆにまみれ、しこしこ麺が口の中で踊る。
熱いのでちょっと間を置きながら食べるべきなのかもしれないが、箸が止まらない。
上画像、おつゆが進み過ぎて、ちょっと麺が過剰状態、の図(笑)
いつもの香ばしいチャーシューが、より味わい深く堪能できるのも、あっさりおつゆのおかげかも。
恥ずかしながら、食べてるときは食欲が先行し(笑)、出汁がどうのこうのと考えるタチじゃないが、このおつゆは探求心を掻き立てる。
食べながらずっと考えてた、この旨味のベースは豚骨かな、でもコクもあってそれは鶏かな・・・とか。
これに関しては、帰りしなに尋ねてみたら、概ねそういうことのようでした。
店名:麺屋あさひ
住所:旭川市豊岡15条7丁目
電話:0166-76-6074
営業時間:11:00~14:30 / 17:30~20:00
定休日:月曜日・隔週火曜日
駐車場:あり
手を変え品を変え、オリジナリティの追及に余念がない、と筆者は同店をそんなふうに見ておりましたが・・・
ほら、この通り。
だが、新メニューといっても、数年前に見たような、このポップ・・・?
ともかく、ここの鶏胸チャーシューは、確かに旨い。書いてあるとおり、しっとりやわらか。以前、食べたざるラーメンに盛り付けてあったのが、かなり印象に残っている。
ゆず鶏塩ラーメン(850円)
前章のひと品とは打って変わって、こちらのゆず塩は一目瞭然。
柚子の皮が大胆に盛られ、かつ、チャーシューの上にちょんとのっかっているのは柚子胡椒のよう。
ちなみに、商品名にゆず鶏塩とあるが、柚子味のする鶏ではなく、鶏肉がのったゆず塩ラーメンが正解。
おつゆ。
初っ端から柚子の香りが、けっこう来る。まあ、画像で見た通りの状況ゆえ、柑橘系好みの方御用達である。
看板に偽りなし。
しっとりと旨みたっぷりな胸肉は、このおつゆと相性ピタリだ。
ここの鶏チャーシューはまさに秀作。もう、これをアテに吟醸酒をやりたいくらい(笑)
途中から柚子胡椒で味変を試みる。
さすがにこの量だとかなり効く。もともとけっこう濃い口な塩のおつゆが、いっそう刺激的になった。
辛味はちょっと、という方は食べ始めから混ぜてしまわずに、様子を見ながら加えるとよいかも。
店名:らーめん 和
住所:旭川市神楽岡6条6丁目
電話:0166-65-8080
営業:11:00~15:00 [土・日] 11:00~15:00 / 17:00~20:00
定休:火曜
駐車場:あり
当記事のタイトルを見ただけで、この店を思い出した方は多いのでは。
あるいは、やっぱこの店を出したね、とか。
何せ、ここのゆず塩は某人気投票でも大賞を獲るほどの人気商品。
柚子ネギしお(1,100円)
筆者の周辺にも、これを旭川で一番好きなラーメンと推す者多し。
立場上、筆者はどの店の何が一番とは言えないが、少なくとも秘蔵においてはこれが一番、いや「こがし味噌」も捨てがたく・・・(笑)
でも、ここのコレ、自身もリピート率が高いのは確か。
まろやかな旨味。口当たりは軽やかなのに、ひと口ごとに身体にすっとエキスが沁みて来るような強さがある。
筆者的には、喉元を下る時ほんのりと柚子香が。
いつもながら、たっぷりな軟白ネギ、ぷるぷるな豚トロチャーシューが食欲をそそる。
それにしてもこのラーメン、こんなにこってりして見えるのに、なんでスルスルいけちゃうんだろ。
不思議と、背徳感がないんだよ。
ネギをからめて、威勢よくすすり上げれば、口が、喉が、胃袋が、「筆者よ、よくやった」と歓喜の声を上げる。
店主の思いがカタチになった自家製麺は、おつゆとの一体化もすばらしい。
ふと気にしてみれば、生姜やらゴマやら、僅かずつでも味わいを創る工夫がいろいろ。
最後の最後。
ほう、けっこう黒コショウ使ってるんだねえ。
これが効いてるから、まろやかな旨味にもキレがあるのか。
だから飽きない、このラーメン。
店名:麺屋 秘蔵
住所:旭川市8条通7丁目
電話番号:0166-26-4844
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
駐車場:右隣のすずらんパーキング1時間無料
いかがでしたか。
今回の3杯は、期せずして淡・中・濃と味わいの濃度が3種類。
ひと言にゆず塩といっても、作り手の思いは様々ということですね。
アナタはどんなタイプがお好みでしょうか。
この記事のキュレーター
淡麗ゆず塩(780円)