2024年11月16日

第9弾 【辛さがクセになる!?】辛みそラーメン3杯

冬の寒さも手伝って、熱々ラーメン食欲全開!! 特に身体が温まる辛みそラーメンはたまりませんね。さあ、辛みそ狙いの食べ歩きも第9弾。あなたも辛みそ沼にハマってみませんか(笑) ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください


らあめん新(あらた)

イオンモール旭川西1Fレストラン街にある、札幌はすすきの生まれのラーメン店。
看板商品はユッケジャンラーメンというだけあって、辛みそにも期待感は大!!

特製辛みそ黒「ブラック」(880円)

 

おつゆの表面を覆うたっぷりなマー油。
さて、辛さはいかほどのものか。
オーダーの段階では辛さ選択なし。だが、課金で激辛にできる。ということは、少なくとも激辛ではない、ということにちょっとほっとする。
筆者は辛みそは好物ではあるが、それほど激辛マニアではない、という面倒な辛みそ好きなのである(威張るな)。

 

つまりは、中辛か、ちょい辛か。

おつゆをズズッと・・・

辛さの話は一旦置いといて(なんで?)、まず、味噌は甘すぎず濃すぎずの、なめらかな口当たり。辛さはともかく、すきっと味わいはまとまっている。という始まりに好印象。
これに辛味が融合した油がのって、辛みその端正な味わいが口に広がる。

けっこう辛い。少なくとも中辛、あるいはそれ以上?
とか考えているのも束の間、我が辛さ探知機(辛いと頭のてっぺんが汗ばむ)が、すぐさま反応している。

派手さはないがじわじわ旨辛い、そんな展開がこのおつゆにはあるな。
普段よく味わっている、辛~いけど味噌の甘味が相まって・・・という流れとはちょっと違っていた。

すいません長くて。なにせ面倒な者なので(笑)

 
 

おつゆの中に潜んでいた、具材は多彩。
様々な味が混ざり合い、ラーメンの食べ応えを豊かにしてくれる。

 

札幌のラーメンだからといって、麺は、あのお馴染みのツルツルてかてかなものとは違う。
どっちかといえば、我らが普段食べなれているタイプのものとあまり違いはない。というか、しっくりくる口当たりだ。
ひょっとするとこれが、近年札幌圏でも評価が高まっている、旭川を踏襲した味というやつか。
いや、その結論は、他のアイテムも食べさせていただいてからに。

お店情報

店名:らあめん新(あらた)
住所:旭川市緑町23丁目イオンモール旭川西
電話:0166-73-8880
営業時間:11:00~21:00
定休日:不定休
駐車場:あり

ら~麺 いそはま

豊岡で人気の『居酒屋 磯浜』が、日中は『ら~麺いそはま』の暖簾を出す。
嬉しいことに、メニューには辛みそもあって、筆者のツボを刺激する。

辛味噌ら~麺(1,000円)

 

ラーメンも居酒屋がやるとこうなりますと言いたげな、こんもりと盛り合わせた具材たち。水菜が美しい。
手の込んだことをしながらも出過ぎてない(たとえばチャーシューがはみ出てるとか) 料理としてのほどよい完成度をわきまえておられる感じに好印象。

 

おや、この挽肉は?
たまに、辛味をつけた肉味噌を盛り付けて辛いラーメンとする店があるが、ちょこっと味見してみる分には、どうやらその手ではないようだ。

 

だって、ほら、見た目からして辛そうなおつゆ。
肉味噌から辛さを引き出すことなく、おつゆ自体に辛さが広がる。

ちょい辛以上激辛未満いうなれば中辛。味噌の甘味旨味が辛味と相まって口当たりが優しく刺激的。
出汁の良さもあって、ああ美味しいとレンゲの往復停止せず(笑)

じわり、じわりと喉元に染みてくる辛さ。ここに辛みそラーメンの醍醐味その1がある。

 

製麺のスペックを語ったところで、ラーメンそのものの旨さを書いたことにはならないが(笑)、麺はコシのある低加水タイプ。
微細に溶けだした表面がおつゆに馴染み、それがまた口にも馴染む。

 
 

具の多いラーメンは良い。食べても食べてもおつゆの底からまた違う何かが現れる、何というエンターテインメント。
また、それぞれの香味がおつゆに溶けだし、あるいは、おつゆが具に染みる、そんな混沌としたタイミングが好きだ。
これが、辛みそラーメンの醍醐味その2。
自分の信じる、美味しさのスタイルを確かめながら、味わっていくのも一興だ。

お店情報

店名:ら~麺 いそはま
所在地:旭川市豊岡2条8丁目
電話:090-9081-3863
営業時間:11:00~15:00
定休日:月曜日
駐車場:あり

 

にゃん福

濃厚スープがクセになると話題の店。
さてさて、それが辛みそに進化すると、どんな味わいになるのか。

辛味噌(950円)

 

おおっ、今までお目にかかったことのない見た目。まずおつゆの色が違うところに、ちょっとわくわく。

メニューには数種類の香辛料をブレンド、ピリ辛より辛めと書いてある(これ親切だな)が・・・

 

ひと口。まずはとろみが印象的。その中に数種の香辛料が溶け込んでいるのだろうが、そんなに辛くない。
※いえ、辛いものは辛いですが
香辛料はそれなりに効いているはずが、スープの深いコク、さらにたっぷりと溶け込んだ練りゴマの香ばしさも手伝って、辛さが前面に立ち上がって来ないという筋書きだ。
こりゃアレだ。じわじわと身体に効いてくるタイプの中辛かも。

 

おつゆは濃厚、たしかにとろみはあるのだが、その中から麺がするすると口に駆け上がるスムーズさもある。
摩訶不思議な食べ応え、おつゆと麺の、相性の成せる技。

 

それにしても・・・
だからラーメンは面白い。
前掲の2品は、具材の多さが特徴的だったのに対し、にゃん福は、ネギとメンマ、そしてチャーシューの、言ってみれば少数精鋭(ボリュームはあるけど)。
ほんと、店主の考えはいろいろだ。

とはいえ、このチャーシューはスゴイ。
ぎりぎりの低温でじ~っくりと仕上げたであろう、レアな肉感。高級なオードブルに載っていそうなクオリティーだ。

お店情報

店名:にゃん福
住所:旭川市東光3条4丁目
電話:0166-31-2829
営業時間:11:00~21:00
定休日:水曜
駐車場:あり

 

辛みそ後記

いかがでしたか。
身体が火照る美味しさをお届けできたでしょうか。
ラーメンいろいろ、辛さもいろいろ。
ちなみに筆者の好みは中辛であります。激辛も好まない訳ではありませんが、身体も弱り出すお年頃というのもありまして(笑)

最近、読者様(仕事関係の方々)から「辛いものを食べて胃などを悪くしないか」と尋ねられました。
まあ、1日3食食べてるわけじゃなし、そうそう、有難いことにこの秋の検診では問題なし。

だから何だという話でしたが、これからも中辛でいきます(笑)


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター