2024年12月14日

【これって何?】名前だけでは分からないそば屋の「?」なメニュー3選

そば屋いろいろ、メニューいろいろ。でも、名前を聞いただけではどんなそばか想像もつかない、というのもありますね。ということで、興味津々、筆者が注文してみた?なそばをご紹介。 ※情報は取材時のものであり、現在、商品の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください


まずはクイズです

目次にもありますが、以下のそばメニューはどんなそばかご存知ですか。
具のこと? 盛り付け方のこと?

【三角そば】
三角なそば?三角形?

【ハイカラそば】
今はあまり聞かなくなった『ハイカラ』。西洋風、あるいはその文化を真似たりする人のことを言うレトロな言葉。
ということは洋風のそば、というなのかな?

【こがねそば】
こがねは小金(少ないお金のこと)か、黄金(金、金色)のことか。まさか黄金虫のことじゃないよね(笑)

三角蕎麦・・・? ごまそば鶴㐂

末広店にお邪魔する。
メニューを眺めると、中に「三角そば」と。
さんかく? 写真では、お盆の上に三種のそばが載っており、なるほど、三角にレイアウトしているから三角そば?
老眼を凝らして見ると、さんかくではなく「みかく」とルビが。

・・・?。
ともかくは、詳しいことはあえて尋ねずに、注文。

三角そば(1,430円)

 

そばというより、なんとか御膳とか、そんなふうに呼びたいクオリティー。
いまどき、そば1杯1,000円オーバーでびっくりしないが、1,430円はちょっと清水舞台もの。
たんと味合わねば。

 
 
 

三角形を構成するのは、上からエビ天ぷら、なめこおろし、かきあげ。

で、ここで初めて尋ねてみた。
この三種の顔ぶれは何か意味あるの?

 

並べた三つのメニューには、特に由縁はないが、ともかくは三つの味わいにかけて「みかくそば」とか。
分かったような、分からないような(笑)

ともかくは、さすがは鶴㐂さん。天ぷらは香ばしくさくさくふわふわで、素朴なごまそばの味わいを引き立てる。
特に「ほたてかき揚げ」は、ホタテの旨みがしっとりと、なかなかの出来栄え。
これを含め三種の食べ比べは、何とも贅沢で、清水の舞台から飛び降りる価値は確か。

お店情報

店名:ごまそば鶴㐂 末広店
住所:旭川市末広4条3丁目
電話:0166-51-0877
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
駐車場:あり

 

ハイカラ・・・? 美登利

 

筆者の記事で美登利といえば五条店。
ここではごらんのようなランチメニューが用意されている。
が、このメニューも「?」がいっぱい(笑)
とり中華って何だ? とか、きつねや月見はおむすびがセットなのに、かしわはなぜライスなんだ?とか(笑)

で、ハイカラセット。
セット内容がハイカラ(洋風?)なのか。
温冷を選択するようなので、何も聞かぬまま「温」で注文。

ハイカラセット(770円)

 

ハイカラの正体は、たぬきそば!?

いや、待て待て。小ライス、お漬物のほかに小鉢もついてるぞ。

 

ポテトサラダだ。
そばという日本食に、サラダという洋食を添えたからハイカラ?

いや、実は筆者、うすうす知ってたような知らないような。
昔々聞いたことがあったんだ。「関西の方では揚げ玉そばのことをハイカラって言うんやで」。
ランチのボードを見て思い出したんだが、それって本当だったのね。
そして、まさか北海道でハイカラを名乗る店があったなんて。

 

ともかくは、多分この店では初めて食べたハイカラ(たぬきそば)。
天かすは油っ濃くも香ばしく、おつゆに馴染めばとろりと甘し。筆者はもともと「たぬき」が好きなので、これはこれで満足。

お店情報

店名:美登利5条店
住所:旭川市5条通21丁目
電話:0166-35-4623
営業時間:11:00〜20:00
定休日:水曜
駐車場:あり

玄関にめっちゃ元気なPOP(笑)

 

こがね・・・? そば源

忠和店にお邪魔する。
昔、ここには「ちょうちんそば」というこれまた「?」なメニューがあったような。
記憶違いならゴメンナサイ。
提灯の形をした、真ん中からパカッと2段になった器で、下にそば、上にゴハンと副食というもの。
カタチが提灯だからちょうちんそばって・・・(笑)

あ、こがねそばの話でしたね。
こがねそば、というのは結構あちこちの店に存在する。いわば、定番のひとつか。
以前、東京のそば屋で、さっと炙った小揚げが散りばめられたそれが黄金(こがね)のよう、というこがねそばを頂いたことがあり、こがねそばとはそういうものと思っていたら・・・

こがねそば(1,050円)

 
 

おや、えび天ぷらと餅。
これらが「こがね」の比喩を語るのか。

 

でも、餅は好きだからいいや。

と終わるのは無責任。
なので、ネットでちょっと調べてみたが、いまいち確証を掴めず。

ちなみに、旭川市内のこがねそばは以下のよう。
【そば源三番館店】
海老・もち・なると・かまぼこ
【三凌】 
鶏・海老・もち
【鶴㐂】
海老・かまぼこ・もち
【一源・吉兆庵】
海老・もち

ということで、最大公約数で推し量ると・・・

 

という定義が成り立ちそう(あくまで推論)。

エビも餅も、多くのヒトが好むそばの種だ。
だからといって、エビ天と餅のそば、と呼ぶのは切ない。
天そばに餅を加えた贅沢そば、と言うに相応しい、「こがね」は良いネーミング。

ということにしておきましょうか(笑)

 

ちょっと贅沢なそば。
そう思えば、食欲も俄然増してくる(笑)
エビ天はちょっと大きめで、食べ応えも十分。おつゆに浸ったお餅はふくよかな食感を楽しませてくれる。
そばにお餅が加わると、やっぱ食べ応えは十分。

お店情報

店名:そば源 忠和店
住所:旭川市忠和5条7丁目
電話:0166-62-0173
営業時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
駐車場:あり

 

そば源ゆるキャラ(違います)も元気です

 

珍そば後記

いかがでしたか。

おかめそば、花巻・・・
そば通ならご存じでしょうが、名前を聞いただけではどんな物なのか分からないそばメニューはまだまだあります。
どんなのが出てくるか、あえて店には何も聞かずに注文!! なんてのもたまには面白いかも、ですね。

気の利いた店なら、メニューに注釈が入ってますが・・・


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター