2019年10月02日
今や〝おいしいブランド米″の代表格となった『ゆめぴりか』や『ほしのゆめ』。これらが旭川の隣、上川にある試験場から誕生していたこと、知っていますか?第2弾の今回は、旭川近郊でとれる6種類の北海道米のおいしさを、分析して詳しくお届けします!味の違いを楽しんで、お気に入りを見つけてみては?
あさひかわ農協の米農家の数は263軒(2017年度)。そこで最も多くつくられている品種は『ななつぼし』で、作付面積はおよそ1,100ha。その後に600haの『ゆめぴりか』、475haの『きらら397』が続きます。
これらの品種の人気の秘密とは、いったい何なのでしょう?今回は、旭川でつくられる米の作付面積上位6品種と、気になるその特徴を徹底解説しちゃいます。
旭川で1位の作付面積を誇る『ななつぼし』は、北海道米のなかでも最も多くつくられている品種です。粘りのある『国宝ローズ』を交配させているので、つや・甘み、そして粘りのバランスが抜群! 冷めてもおいしいと評判で、お弁当やお寿司によく使われます。
出典:北海道米販売拡大委員会
ほどよい粘りと甘み、柔らかさ、つややかで美しい炊き上がり。それらすべてが揃う『ゆめぴりか』は、これまで品種改良を積み重ねてきた北海道米の集大成ともいえる品種です。言わずもがな、上川農業試験場から誕生しています。他府県の米と食べ比べる食味官能試験でも、その評価は堂々のトップ。全国でも1番有名な北海道米ですよね。
出典:北海道米販売拡大委員会
平成元年にデビューし、全国に北海道米のおいしさを知らせるきっかけとなった『きらら397』。上川農業試験場から誕生した品種です。粒の形が崩れにくくしっかりとした食感があり、噛むほどに広がる豊かな甘みが特徴。ピラフやチャーハンなどに適していて、飲食店でも大活躍のロングセラー品種です。
出典:北海道米販売拡大委員会
アミロースの割合が少なく、粘りの強い『おぼろづき』。ほのかな甘みと独特の風味があり、食味官能試験では新潟『コシヒカリ』に匹敵する評価を獲得しました。おぼろづきのなかでも、さらに米を厳選した『八十九』という品種もあって、これは〝ひとつ上のおいしさ″といわれています。
出典:北海道米販売拡大委員会
耐病性に優れた性質のため、農薬を節減してつくられた、安全・安心でクリーンな『きたくりん』。特Aを獲得した『ふっくりんこ』を父に持っており、粘りや柔らかさが特徴。味は特A獲得の『ななつぼし』に比べ、同程度かそれ以上といわれています。
出典:北海道米販売拡大委員会
あっさりとした素直な味わいが魅力の『ほしのゆめ』。上川農業試験場から誕生した品種です。ふっくら食感に炊き上がるため、柔らかめの米を好む人におすすめ。タレを奥まで染み込んでも、しっかりとした食感が残っておかずを引き立ててくれるので、丼ものなどに使用されることが多いみたいです。
ひと口に『北海道米』といっても、ここまでバラエティ豊かなんですよね。気になる品種は見つかりましたか?ちなみに筆者の〝推し米″は、定番ですがやっぱりゆめぴりか!少し硬めに炊いて、よく噛みながら甘さを感じるのが好きです…!
さてラストとなる第3弾では、いよいよ「北海道米をおいしく変えた品種改良」について、ボリュームたっぷりでお届けしますので、次回もお楽しみに~!
この記事のキュレーター
出典:北海道米販売拡大委員会