2021年04月16日

【北海道遺産】を巡る旅その2!ニッカウヰスキー余市蒸溜所、増毛の歴史的建物群

今回は、北海道遺産を巡る旅の第2弾として「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」「増毛の歴史的建物群」「アイヌ語地名」の3つをご紹介します。


北海道遺産とは?

「北海道遺産」の公式ホームページによると、次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産の中から、北海道民全体の宝物として選ばれたのが北海道遺産と定義されています。

選定の基準には、学術的価値や美的価値などの客観的な評価基準だけではなく、地域が保全・活用に取り組んでいるものや、今後の取り組みに期待できるものなど「思い入れ」の価値が大きなウェイトを占めているそうです。

ニッカウヰスキー余市蒸溜所

 

日本のウイスキーの父と言われる竹鶴政孝が、理想のウイスキーづくりの場所として選んだのが北海道の余市です。昭和9(1934)年に、ニッカウヰスキーの前身である大日本果汁株式会社が設立されました。それから2年後に、余市蒸溜所のポットスチルの炉に火が入れられ、ニッカウヰスキーのウイスキーづくりが始まりました。

今も創業当時の建物が多く残されている「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」は、平成16年の第2回選定で北海道遺産となっています。

 

「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」では、完全予約制にて蒸溜所ガイドツアーが行われていて、世界でここだけと言われる石炭直火焚蒸溜の様子や、創業当時から使われている銅製の単式蒸溜器(ポットスチル)が見られる「蒸溜棟」や、竹鶴政孝が夫人のリタと暮らした「旧竹鶴邸」などを、ガイドさんの説明を聞きながら見学することができます。

 

蒸溜所ガイドツアーの最大のお楽しみが無料の試飲。ガイドツアーの最後に「ニッカ会館」の2階のウイスキーまたはソフトドリンクを頂くことができます。また、「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」でないと、なかなか手に入らないような限定のウイスキーもディスティラリーショップノースランド(売店)で購入することができます。

余市蒸溜所 | NIKKA WHISKY

https://www.nikka.com/distilleries/yoichi/

ニッカウヰスキー北海道工場・余市蒸溜所の特徴や施設をご紹介します。“日本のウイスキーの父”と呼ばれる創業者・竹鶴政孝が、ウイスキーづくりの第一歩として選んだ場所。蒸溜所見学ガイド(無料)もご覧いただけます。

施設名:ニッカウヰスキー余市蒸溜所
所在地:余市町黒川町7丁目6
電話: 0135-23-3131(ご案内係)
見学案内時間:午前9:00~12:00、午後13:00~15:00
駐車場:あり

増毛の歴史的建物群 (駅前の歴史的建物群と増毛小学校)

 

増毛の歴史的建物群(駅前の歴史的建物群と増毛小学校)は、平成13年の第1回選定で北海道遺産に選ばれています。旧増毛駅前の通りには、明治中期に建てられた国重要文化財「旧商家丸一本間家」や1882(明治15)年創業の日本最北の酒蔵「国稀酒造」など、歴史を刻んだ石造りや木造の建物が並んでいます。

 

小高い丘に建つ「旧増毛小学校」が建てられたのは、なんと昭和11(1936)年で、道内に残る木造の小・中学校校舎では最も広いものです。この校舎は、平成23年度まで実際に使われていたとのこと。ここから、いったい何人の子供たちが巣立っていたのでしょうかね。

 

旧増毛駅にすぐ前にある風待食堂の看板がつく建物は、高倉健主演の映画「駅 STATION」のロケ地となったことで知られています。現在は、5月から9月の観光シーズンに、増毛町駅前観光案内所として使用されています。

名称:国稀酒造
所在地:増毛郡増毛町稲葉町1丁目17
電話:0164-53-1050
営業時間:9:00〜17:00
定休日:無休(年末年始を除く)
駐車場:あり

アイヌ語地名

 

北海道の地名はアイヌ語に由来するものが多くあります。平成13年の第1回選定で「アイヌ語地名」も北海道遺産に選ばれています。旭川にもアイヌ語からつけられた地名や川の名前がたくさんあるのはご存じでしょうか?現在、37か所にアイヌ語の由来が書かれた「アイヌ語地名表示板」が設置されています。

写真の「チカプニ(近文)」は、旭川市緑町17丁目の近文小学校校門のすぐ横にあります。

 

旭川空港には、旭川の命名由来が書かれたアイヌ語地名表示板が設置されています。これも、旭川市民なら学校で習ったかもしれませんね。

看板には「市内を流れる忠別川をアイヌが「チュクペッ」と呼んでいると和人が聞き取り、それを「チュプペッ cup-pet :太陽 川(転じて)日が昇る川」と解釈して、1890年(明治23年)に命名されたものである。」と書かれています。旭川市民なら一応覚えておきたいですよね。

 

あまり記憶がないのですが、神居古潭の神居大橋近くの駐車場付近にも「アイヌ語地名表示板」が設置されているそうです。

神居古潭の由来は、旭川市民なら知っている人も多いと思いますが、神(カムイ)の村(コタン)からつかられています。人気アニメ「ゴールデンカムイ」でも紹介されていましたよね。

まとめ

目的が無くふらりと出かけるドライブもいいですが、せっかくなら北海道の歴史や魅力を感じられるスポットを訪ねてみてはいかがでしょうか。現在、北海道遺産に選定されているのは総計67件。何年かかるかわかりませんが、全部ご紹介できるように頑張りますね。


この記事のキュレーター

フリーのWEBライター。