2022年05月31日
添えてあるのはただの大根おろしと思いきや、店によって工夫や味わいはさまざま。筆者も感心したその美味しさをレポートします。 ※情報は取材当時のものであり現在変更されている場合がありますのでご了承ください
国道40号線沿い。地域の方々や仕事で走り回る方々から親しまれる店。筆者も昔から、車で出かけた折には立ち寄らせてもらうことしばしば。
さて、同店のおろしそばは、けっこう特徴的だ。
おろしそばはこんなスタイルで登場。小鉢につゆを張って、そこにそばを取りおろしを絡めてお食べなさい、という具合だ。
ともかくはおろしが興味深い。
添えてあるのはとびっこだ(とびことも言うね)。きらきら光るこれ、寿司ではお馴染みだがそばに合うのかね。
と初めてのときはそう思ったものだが思いのほか美味しくて、以来、同店ではこのおろしそばをリピート。
おろしに和えたとびっこが何ともよい風味。更科のそばとも相性がとても良い。
そして、とびっこを食べたことのある人なら絶対に想像のつく、プチプチとした口当たりも面白い。
誰が思いついたか、このおろしそばは見事な逸品と思う。
店名:そば源 末広店
住所:旭川市末広東1条10丁目
電話:0166-57-3420
営業時間:11:00~14:30 / 17:00〜19:00
定休日:月曜
駐車場:あり
行ったことのある方ならお分かりだが、多彩なセットメニューで猛アピールのお店。
思わずボリューミーに食べたくなることしばしばであるが、この日は単品、もちろん「おろし」だ。
おろしそば(680円)
おやまあ、なんて涼し気だこと。夏には持ってこいな盛り付けだ。
何しろ、この大胆なレモンが意表を突く。だけど、そばにレモンってどうなの。
あ、梅を添えたそばはアリだから、レモンも良さげかも。
横の粉っぽいのはカツオのダシ粉のよう。ふつうの鰹節じゃないあたり、けっこうなこだわりようだ。
このアングルだと、なお涼し気でしょ。
ちょっと混ぜこぜにして頂いてみると、おおっ、これは何ともオツですな。
まず、キュウリの歯応えがおろしと相まって秀逸。これにレモンの香りが加わって、期待通り爽やかなことこの上なし。
で、感心したのがダシ粉。
レモンを添えたはいいが、ちょっと酸っぱいかな。
なら旨味を足してみたらどうだろう・・・という試行錯誤があったかどうか分からないが、このダシ粉がいい仕事してる。
ダシ粉が、間違うと酸味ばかりが立ってしまいそうな味わいをまろやかにしてくれているんだな。
これは妙技。このおろしそばも、他にはない逸品だろう。
店名:そば処 一源 東4条店
住所:旭川市東4条11丁目
電話番号:0166-26-8700
営業時間:11:00~14:30 / 17:00~19:30
毎月第1・3月曜日11:00~14:00
定休日:火曜
動物園通りにありながらも、のぞいてみれば地元の常連さんで賑わっている東旭川の人気店。
昼はあっという間に駐車場が埋まるので、様子をみながらお訪ねあれ。
梅おろし天ぷら(1,120円)
この日はちょっと贅沢にエビ天を添えて。
という話はさて置き、中央にある赤いものにご注目。これが梅おろしだ。
大根おろしを着色したわけではない。
当おろしそば特集の第2弾以前で、おろしに梅干しや練り梅が添えられたものを紹介したが、これはそれらとはまた違うテイスト。おろしに梅酢(梅干しを漬けるときに出てくる酢)が和えてあって、ほんのり酸っぱい。
ちなみに、同店のおろしそばには、この梅おろしのほかに、普通のおろしもあるので、梅が苦手な方はご安心を。
大きなエビが・・・という自慢は大概にして、もちろん天ぷらなしのおろしそばもあるので、天ぷらがキライ(そんな人はあまりいないと思うが)な人もご安心を。
梅おろしのみずみずしさが同店の旨味あるそばを引き立てている。
また、鰹節や海苔がおろしそばの風味を膨らませ、食欲を誘う。前掲「一源」同様に、さすがの工夫である。
そばに大根おろし。その後の可能性は如何様にも、とも言えそうですな。
店名:そば処 季白
住所:旭川市東旭川南1条5丁目
電話番号:0166-73-9699
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜
いやはや、こうして書き並べてみると、おろしそばのバラエティーはスゴイですね。
大根おろしって、味わい淡く食感も穏やかなのに、そばと一緒になると何という存在感。
時節柄、筆者のおろしそば率なおも高し。
良さげなおろしそばに出会いましたら、また紹介いたします。
この記事のキュレーター
おろしそば(800円)