2023年05月27日
中華飯というメニューがありながら、炒飯にまで餡(あん)をかける中華料理の何という旺盛な創造力。でもこれが旨いんですよね。あたしゃ中華飯より好きだなぁ・・・とか言いながら食べた3杯をご紹介。同じようでけっこう違いますよ。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください
いかにも「あんかけ」を彷彿させる店の名前。なかなかやりますな。
小樽のお店。ご当地グルメのあんかけやきそばが主体かと思いきや、チャーハンも。
おおっ、何というあんかけっぷり。
炒飯を飲み込むような大胆な盛り付け。たっぷりと「とろり」を堪能せよとのメッセージか。
皿一面に広がる餡、まさに沼の如し。
よーし、この沼で溺れてやろうじゃないか(笑)
まずチャーハンを味見。
レンゲですくえば、ふわりとのっかってくるチャーハンは、穏やかな風味。
口のなかでさらりとほぐれる。
一方、餡の方はと言いますと・・・
餡に基準があるかは分からないが、普段あちこちで筆者が食べるやきそばやチャーハンの餡にくらべ穏やかな感じがする。
その分、たっぷりな肉や野菜の旨味が引き立ち美味。かつ、前述したとおりチャーハンとの相性も良い。
そうだよね。これでいたずらに味が濃かったら、このとろり沼、完食はキツイよねぇ・・・
とかなんとか思いながら、皿から口へレンゲの移動は止むこともない。野菜の多い優しい味わいのおかげか、思いのほかスムーズに皿は空になった。
沼は干上がった(笑)
店名:小樽あんかけ処 とろり庵 道の駅あさひかわ店
住所:旭川市神楽4条6丁目 道の駅あさひかわ フードコート内
電話:0166-74-7011
営業時間:11:00~19:00
駐車場:あり
各種ラーメンを筆頭に、どんぶりものから定食まで、メニューはまちの食堂ふう。
中でも中華系メニューの年季が入った味わいは、筆者もお気に入り。
まず、チャーハンがうまい。ほっこりとした食べ応えの中に刻んだ野菜の歯応えは、ここならではの風味。
これに餡をかけた味合いやいかに!?
あんかけチャーハン(900円)
器はどんぶり。どこの店に行っても大概は皿に盛られているが、餡はどっちかというと液体?
なので、これはありかなと妙に納得できる。
いかにも片栗粉を使いましたと言わんばかりの、しっかりとしたとろみ。
これが絡んで具材がぷるぷると躍る。
餡は出汁の風味たっぷり。旨みが口の中でまったりと留まるのが、餡の醍醐味。
だが、白菜効果か、とてもあっさりとした味わいも併せ持つ。
ここのチャーハンはけっこう胡椒が効いていて(辛い!という意味ではなく)それが美味しいんだ。
餡の優しい旨味が絡めば、それがいっそうよく分かる。
チャーハンと餡の相性の良さと言おうか、さすが老舗の味なのだ。
店名:龍宝
住所:旭川市2条通18丁目
電話:0166-33-6723
営業時間:11:30~14:00 / 17:00~20:00
定休日:R4年より月曜定休に
駐車場:あり
筆者が何かと取り上げることの多い店であるが、あんかけの特集となればやはりお出まし願いたい。
この店の味は、前掲の店もそうだが、良い意味で普通な感じに価値がある。
これぞ老舗。可もなく不可もなく、なのに確かな旨さがあり、毎日でも食べられそうな親しみを覚えるのである。
あんかけ炒飯(950円)
食欲をそそる琥珀色の餡。
具は肉、野菜、さらに海のものが入り、味わいの深みを期待させる。
味付けは調味料が程よく効いて、どっちかというと濃いめだろうか。
こりゃゴハンが進みますよねと、チャーハンに進む前から妙に納得する筆者である。
味付けのしっかりとした風味満点なチャーハン。
店の人気メニューのひとつにして、筆者もこれが大のお気に入り。
しっかり者の両者が絡めば、その旨さは言うまでもない。って、言わなかったら記事にならないよね(笑)。
そう、濃厚の極み。1+1=2ではなく答えは3にも4にもなる、そんな味わいである。
やたらと量が多いわけでもない、さらっと食べ切れるボリューム感もまた良い。
筆者は仕事帰り、これをアテにビールを飲むのを至福のひとときとしている。
店名:中国料理 敦煌
住所:旭川市5条通8丁目
電話:0166-26-4300
営業時間:11:00〜21:00
定休日:不定
駐車場:なし
いかがでしたか。
画像をいま一度見比べるとわかりますが、店によって餡の表情が全然違いますよね。
中華飯やあんかけ焼きそばも同様ですが、これがあんかけものの魅力。
初めての店では、どんなのが出てくるかワクワク。これがあんかけものの楽しみです。
あなたも、とろりな幸せに浸ってみませんか。
この記事のキュレーター
あんかけチャーハン(950円)