今回は夏休みを利用して関西から友人の「ヤス君」夫妻がやってきており、できれば北海道でもあまり知られていないローカルスポットへ行ってみたい!という彼らのリクエストにお応えする格好で、旭川を離れて島牧村を訪れました。
関西人特有のノリのおかげでちょっとおかしな旅行になりましたが、よろしければ少しの間お付き合い頂ければと思います。
2023年08月24日
道南にある島牧村には、宝石が落ちている海岸や全国的にも珍しい炭酸水が湧き出る泉があると聞きました。旭川からかなり距離がありますが、そんな魅力たっぷりの島牧村へ行ってきましたので、ぜひ紹介させて頂きたいと思います。
今回は夏休みを利用して関西から友人の「ヤス君」夫妻がやってきており、できれば北海道でもあまり知られていないローカルスポットへ行ってみたい!という彼らのリクエストにお応えする格好で、旭川を離れて島牧村を訪れました。
関西人特有のノリのおかげでちょっとおかしな旅行になりましたが、よろしければ少しの間お付き合い頂ければと思います。
国道229号線を走っていると、国道沿いに見えてくるのが「道の駅 よってけ!島牧」です。
駅名のネーミングにインパクトがあるので、立ち寄りたくなる気持ちになりますね。
Photo:らくださん
「おう、ワシ見切れとれへんか?」(日本語訳:オレ画面に入り込んでないか?)とヤス君。
はいはい。大丈夫ですよ。全然撮影の邪魔にはなっていません。
物産コーナーには島牧村で作られた農作物や加工品が写真のようにたくさん並んでいました。
そして、この奥がレストランになっていて、食事することができます。
ドライブにも疲れていたので、早速入って注文してみることにしました。
Photo:らくださん
そして頼んだのがこのメニュー。
さすが「ふのりそば」。蕎麦の上にふのりがコレデモカ!と積載されています。
天然ふのりのてんこ盛り。実に香りがよくコリコリとした食感もまた楽しい。おツユの方も出汁がよく効いていて、蕎麦に絡んでとても美味しいです。
Photo:らくださん
「ワシの頼んだ『島牧ひらめバーガー』も写したってんか!」とヤス君がいうので撮らせて頂きました。
ヤス君の感想だと「ん〜、白身魚のフライの味やね」とあまり参考にならない内容でした。
Photo:らくださん
写真のメニューでは島牧ひらめバーガーはタルタルソースのバージョンとスイートチリ&マヨのバージョンの2種類があるようで、定番メニューとして人気があるようです。
ヤス君が言うような簡単な味ではないと思うんですが‥‥気になる方は現地でお試し下さい。
住所:北海道島牧郡島牧村字千走11-1(国道229号沿い)
電話:0136-74-5183
休館日:毎週火曜日(火曜日が祭日の場合は翌日) 年末年始
開館時間:9:00~17:00
レストラン営業時間:11:00~14:30 (ラストオーダー14:00)
駐車場:あり
Photo:らくださん
「ここが宝石ゴロゴロ海岸けぇ! お宝見っけたろうや!」と意気込むヤス君。
いやあの、海岸に落ちている全部の石が宝石っていうワケではなくて、宝石と成分が同じ石が混じって落ちているという意味なので、まぁ綺麗な石が見付かればラッキーかな? 程度に考えて欲かったんですけど、なんだかかなり張り切ってしまっている様子。
そんな江ノ島海岸ですが、実は日本の渚100選にも選ばれた大変美しい海岸でもあるんです。
ちなみに北海道にある渚で「日本の渚100選」に選ばれているのは
●江ノ島海岸 島牧村
●百人浜・襟裳岬 えりも町
●イタンキ浜 室蘭市
●鳥武意海岸 積丹町
●トドワラ 別海町
の5ヶ所です。
Photo:らくださん
実際に海岸に足を運ぶと、我々以外にも石を探している人は結構居て、みんな楽しそうに石を拾い上げていました。
波打ち際を攻める人は濡れても良いように水着を着用しているツワモノまでおられました。
「ワシらも負けてられへんで!」と海岸へ踊り込むヤス君。
せっかくなんだから日本の渚100選に選ばれた美しい海岸も目に焼きつけて欲しいんですが‥ (苦笑)
Photo:らくださん
この海岸には多くの石に混じってメノウ(瑪瑙)が含まれている、とのこと。
メノウは縞状の玉髄の一種で、オニキスやジャスパーなど色や模様で分類されています。
「いや難しいことはわからんけど、宝石なんやろ?」とヤス君。
なんにもわからないのに一生懸命になれる彼って、ちょっとステキ。
Photo:らくださん
とはいえ、海岸を歩いて綺麗な石を探すのは思っていたより楽しく、拾い集めた石をみんなで見せ合ったりしていると、知らない間に時間が過ぎてしまっていました。
これらが宝石なのかどうかはさておき、宝石のような時間を過ごせたのは間違いないと思います。
住所:北海道島牧郡島牧村字江ノ島
駐車場:あり
Photo:らくださん 北海道島牧村観光ガイドブック近影
「なんや?GAROの滝って、アレか?黄金のヤツか?」というヤス君のコテコテのボケを軽く無視しながら、いやいやGAROの滝ではなく賀老(がろう)の滝ですよと優しくツッコミを入れ大人の対応をとる私。
ところが、よく調べてみるとこの賀老の滝、上記ガイドブックの写真の通り2018年から滝への遊歩道が通行止めになっており、残念ながら現在は見に行くことができません。
新しい遊歩道も検討されているようですが、まだ開通時期は決まっていない様子。
日本の滝100選に選ばれている美しい滝とのことですので、次回機会があればまた訪れてみたいと思いました。
ちなみに北海道にある滝で「日本の滝100選」に選ばれているのは
●賀老の滝 島牧村
●インクラの滝 白老町
●流星・銀河の滝 上川町
●オシンコシンの滝 斜里町
●羽衣の滝 東川町
●アシリベツの滝 札幌市
の6ヶ所です。
「なんやぁ行かれへんのんかぁ残念やのぉ」とさすがに落胆気味のヤス君。
「せやけど、まぁ、しゃーないし、ほな次行こか」‥‥まぁ切り替えの早いこと(笑)
住所:北海道島牧郡島牧村賀老
駐車場:あり
Photo:らくださん
ドラゴンウォーターは賀老の滝と同じように賀老高原内にあります。
国道229号線から14kmほど山道を進んだ奥にありますので、秘境ムードも漂う雰囲気です。
民家から相当離れた山奥ですので、ヒグマには注意が必要です。
また、虫も多いので虫除けスプレーは欠かせない装備になります。
トイレは賀老高原キャンプ場の駐車場にありますので、こちらが利用できます。
Photo:らくださん
ドラゴンウォーター入り口の駐車場から徒歩で100mほど進むとコチラの看板が見えてきます。
この階段を下ったところにあるのか、と思ったら‥‥結構探しました。
Photo:らくださん
「なんやこれ?完全に沢登りやんけ!」とヤス君がボヤくくらい、ホントに沢を歩かなければ辿り着けません。
サンダルとかではほぼ無理な感じ。我々は全員それなりのスニーカーだったので、なんとか無事ドラゴンウォーター湧き出し口まで行くことができました。
そして、写真右手に写っているチェーンを使って目的地まで降りて行きます。
Photo:らくださん
沢の流れるその脇に、ありましたドラゴンウォーターの湧き出し口が。
想像していたより全然小さくて、水をすくおうと用意していたシェラカップが大き過ぎて入らず、水をうまく汲めませんでした。
Photo:らくださん
結局、手の小さなヤス君の奥さんにお願いしてドラゴンウォーターをすくってもらいました。
水を飲んだヤス君の感想は「うわっ!炭酸や!」と、またもやそのまんまのリアクションでした。
しかし、これに関しては私も全くの同感で、本当にシュワシュワの炭酸水が湧き出ていました。
それにしても、炭酸水が湧いていることにも驚かされましたが、よくこの湧水を見つけたなぁ〜と、探し当てた人に対して強く感心してしまいました。
住所:北海道島牧郡島牧村賀老
駐車場:あり
今回ヤス君夫妻とは、この前後に岩内や余市なんかも一緒に回ったのですが、島牧村を含めて海岸線がとても綺麗で奇岩なども多く楽しい旅行になりました。
「めっさオモロかったわ!」(標準語訳:超楽しかったよ!)と言い残しヤス君たちも満足気に帰って行きました。
皆さんも、島牧村を訪れてみてはいかがでしょうか。
この記事のキュレーター
Photo:らくださん