2021年09月23日
丘陵風景の美しい美瑛町。秋、紅葉なら白金エリアが狙い目。中でも白樺街道、望岳台がオススメです。この秋は白金で旭川よりひと足早い紅葉の風景を楽しみませんか。 ※紅葉に関する写真は昨年のものです
観光協会のHPによれば、十勝岳望岳台では例年、その期間が紅葉の見頃とのこと。
すでに大雪山系旭岳から紅葉の便りが聞こえてきました。初冠雪もありそうです。
美瑛町から見える十勝岳連峰やその麓も9月の後半には美しく色づくことでしょう。
本編では、美瑛町の紅葉スポットとして知られる「十勝岳望岳台」と通称「白樺街道」を紹介。昨年の写真をもとに、楽しみ方をお伝えします。
美瑛町市街から温泉街に向かって道なりに進みます。
やがて見えてくる美瑛岳(前回訪ねた時はすでに山頂に冠雪があったようです)。
写真を撮ったここは道道966号線の通称「白樺街道」と呼ばれる区間。ちなみに「青い池」はすぐ近く。ここから白樺の黄葉風景が数キロ続きます。
この先が温泉街。さらに行くと十勝岳望岳台となります。
途中、車を停めて辺りを散策。
青い池から白金温泉までは白樺遊歩道(約3Km)が整備されています。紅葉散歩を楽しんでみてはいかがですか。
ちなみに筆者はチャリンコを車に積んで出かけサイクリングを楽しんだことがあります。
※車を停めるなら安全な駐車帯を利用してください
木立の中に足を進めてみれば、ところどころで紅葉が輝き、わびさびなムードがたっぷり。
以前に筆者が美瑛の水辺スポットとして紹介した不動の滝も白樺街道にあります。時間があれば立ち寄ってみてください。
さあ「十勝岳望岳台」に登ってみましょうか。
登る? いえいえ、登山はしませんよ。車で行きますがかなり高いところまで登っていきます。望岳台は標高930メートル。途中で耳がツーンとしますよ。
白樺街道を抜けたら白金の中心街を迂回するように左側へ。いくつかの温泉宿を通り過ぎたら十勝岳温泉方面へ右折。あとはひたすら坂道を行きます(けっこう急です)。
道すがらの眼下も絶景なので、わき見運転にならぬようお気をつけ遊ばせ。
広い駐車場にたどり着いたら、駐車場のさらに上が展望エリア。
足もとは岩石がごろごろ。ハイヒールで行くところじゃありません。最低でもスニーカーでお出かけください。
位置的には十勝岳本峰の真下に当たります。
岳を望むと書いて望岳台。まさに十勝岳がよく見えます。
天候が良ければ、十勝岳連峰はもちろん、美瑛、富良野地方一帯などが眺めることのできるまさに360°の大パノラマ。さらに、遠くは暑寒別も一望できるそうです。
積み上げられた石は自然のものでなく人の手によるもの。本来は「ケルン」といって登山途中の道しるべのために登山者が積み上げて作るもの。
観光客が洒落で作ったのでしょう。記念写真には良い小道具ですね。
望岳台は登山道入り口も兼ねた場所。
その気になればここから十勝岳まで行けるが、この先は本気の装備をしていないと無理だから、妙な気は起こさないように。
十勝岳の左に目をやれば美瑛岳や美瑛富士といった名峰も。その裾に広がるのは紅葉、黄葉の絨毯。運よくお日様が照っていれば、その美しさをいっそう鮮やかに満喫できることでしょう。
冠雪があると、それはそれで美しさも格別です。
天候の状況を事前に確かめておくのも、楽しみ方のポイントのひとつ。
ちなみに、紅葉を彩っているのはハイマツ、シラカバなど。観光協会によれば、年に数日しか見られない初雪(初冠雪)直後の紅葉と雪渓の彩りは絶景とのこと。
画像の多くは望遠レンズを使っていますので、実際の視覚には紅葉はもっと遠巻きな感じになると思います。
それにしても約1,000メートルという高い場所は、流れる空気も独特で、本当の登山ではありませんが、ああ、山に登ってるんだなという臨場感も満点。
心に残る紅葉見物になること請け合いです。
望岳台は標高があるので、うすら寒いです。トイレに行きたくなったら、ここ。
決して公衆トイレというわけではないが、十勝岳望岳台防災シェルターという建物が望岳台にあります。
本来の目的は突発的な噴火による噴石から身を守るための緊急避難施設(避難シェルター)です。避難スペースは24時間開放されていて、火山活動の情報発信もおこなわれています。
ジュースの自販もあるよ。
昔はここ、望岳台レストハウスがあった場所。平成28年にシェルターになりました。
あそこのラーメン旨いんだぜ、なんて記憶のある方(筆者も含む)はご注意を。もうラーメンやカレーは食べられません。
付近の道道は冬期間通行できなくなります(概ね10月下旬から)。
詳しくは美瑛町か美瑛町観光協会でご確認ください。
また、晩秋は雪模様の日もあるので冬用タイヤの装備にご配慮ください。
白金の紅葉スポット情報、いかがでしたか。
観光の秋、とくれば食欲の秋というのも自ずとセットですよね(笑)
ということで、もしお腹がすいたなら、のスポットを少しピックアップ。
望岳台を降り、温泉街に入るとすぐ右手にあります。
大きな暖簾を見て「林道食堂」だと思っていたら、その正体は温泉民宿「林道」という、お土産屋と食堂を隣接したスゴイお宿なのだった。
ここのラーメンは素朴であつあつ。「山菜ラーメン」は筆者も特にお気に入り。
住所:上川郡美瑛町白金
電話: 0166-94-3036
営業時間:10:00~20:00
休日:不定休
道の駅? まちの方にあったべさ。あっちでカレーうどん食べたしょや。
というお方も多いでしょう。3年前、美瑛町の2つ目の道の駅ができたんですよ。
たしか以前は「ビルケの森インフォメーションセンター」とかそんな施設じゃなかったっけ。これが道の駅としてリニューアルしたというわけ。
公衆トイレの他、お土産ショップやレストランによる複合店舗のようにも見えるが、実は、更衣室やシャワールーム、コインランドリーなど、登山やサイクリングといった新しいツーリズムのスタイルに対応した施設というコンセプトなんだそうな。
でも、ハンバーガーショップ「BETWEEN THE BREAD」やアウトドアの「NORTH FACE」と聞いたら、そりゃのぞいてみたくなりますよね。
内部は通路でつながっていて、何かの基地みたい(ウルトラマン世代はすぐそういう想像をする)。
住所:上川郡美瑛町白金
電話: 0166-94-3355
営業時間:9:00~18:00(6月~8月)、9:00~17:00(9月~5月)
休日:年末年始
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