様々な冬道路面を想定した8つのテストコースは札幌ドーム16個分の広さ!
旭川の上雨紛… 以前は旭川競馬場があった場所に今は、横浜ゴム株式会社のスタッドレスタイヤをはじめとするウインタータイヤの実車テストコースである【北海道タイヤテストセンター】があります。
タイヤ技術タイヤ試験部副部長兼D-PARC長 廣瀬さん/出典:asatan
普段は施設見学に対応していないにも関わらず、廣瀬副部長が突撃取材に応じてくれました。
スライドを使った、どんな施設なのかの説明に【モータースポーツ】好きの史織さんは目をキラキラさせて聞き入っていた。
出典:asatan
「コースも見ますか?」の一言に間髪入れず「はい!」。
続く「車で…」の廣瀬副部長の一言に「えっ?」という表情を見せたMIHOさん…
8つの様々な試験コースを有する敷地は、なんと札幌ドームの約16倍!
出典:asatan(提供/横浜ゴム)
登坂試験路のてっぺんから、その広さを実感した2人。
出典:asatan
圧雪試験路では一般道に見られない、【いろいろな状況の路面】を再現していること、ハンドリング試験路では実際にハンドルを左右に切ること、そして【テストドライバー】が感じるドライビング感覚も大切にしていること、それらを【1日中繰り返し】行なっていることなどを知り、ただただ驚く2人。
天候に左右されずに高精度の試験データの計測を実現 氷上性能をテストする国内最大級の屋内氷盤試験場がある!
全長119m×全幅24m×室内高さ8.8mと巨大な建物。
トラックなどの試験もできるように出入口が大きい!
出典:asatan
大きな氷盤を用いて、普通乗用車をはじめ、トラックといった大型車の冬用タイヤの氷上性能試験が可能。
太陽の陽射しや積雪によって状態が不安定になる屋外の氷盤試験ばと比べ、お天気で試験データが左右されることが極小に…。
出典:asatan(提供/横浜ゴム)
旭川で開発されたスタッドレスタイヤは、もう販売されている!
何か閃いたかのようにMIHOさんが「旭川の冬にテストして開発するスタッドレスタイヤってことは、その性能を1番発揮するのも旭川?」と聞くと、廣瀬さんが「2017年に発売されたアイスガード6は、旭川で開発した第1号なんです」とニンマリ。
夏に比べ、グッと高まる冬道運転の危険性をわかっている2人は、すっかりアイスガード6に心を奪われているようだった。
教えて! 廣瀬さん 素朴なギモン
施設内を案内してもらい、いろいろなことを知ることができた2人。
最後に、話しを聞いたからこと湧き上がってきた素朴な疑問を廣瀬副部長に聞いてみました。
■Q.テスト走行するのは誰? レーシングドライバー?
違います。レーシングドライバーの早く走る技術ではなく、テスト走行では何度も同じように走る正確さを求められます。
なので、社内で行なわれるテストドライバーのライセンス試験に受かった社員がテストドライバーをしています。
■Q.完成したタイヤじゃないだけに、雪道のテスト走行って危険じゃないですか?
決められたルールや条件のなかで、ライセンスドライバーが走行するので、実はすごく安全です。
■Q.横すべり機能などを搭載している車などでテストする時はどうするんですか?
それらの機能を解除してテスト走行します。
■Q.敷地が広くて除雪が大変そうですが、自分たちでするんですか?
はい、そうです。
就業開始の8時から走行テストをスタートできるように、5時ぐらいから除雪を始めます。
■Q.イベントなどで一般開放はありますか?
トップシークレットなものが多いため、当センターから発信する施設内見学のような一般開放のイベントは残念ながら実施していません。ですが、稀に一般のお客様向けのイベントが開催されることもありますよ。