はじめに——師団線誕生の歴史について
イメージ画像(パグわんわん作成)
まずはじめに、師団線誕生の歴史についてご説明します。
師団線の「師団」とは、「陸軍第七師団」を指します。
陸軍第七師団は、明治29(1896)年に札幌に司令部が置かれたのち、明治34(1901)年までに旭川への移設が完了しました。
大規模な軍事施設が旭川にやってきたことで、まちは急速に発展を遂げていきました。
そんな時代背景の中、師団線は昭和5(1930)年に、駅前中心部から春光エリアを結ぶ路面電車として誕生しました。
やがて戦後に入ると自動車の普及に伴い、昭和31(1956)年までに全線廃止となりました。
こんなルートで歩きます!
パグわんわん作成
今回は師団線の路線があったと推定される、以下のルートで歩いて行きます!
(スタート)旭川駅→緑橋通→ロータリー→旭橋→護国神社→春光イオン→花咲通→(ゴール)旭川医療センター
距離は約6.7km。休憩や寄道を含めて3時間くらいで歩いて行きますよ!
旭川駅からスタート!
では、旅のスタートです!
まずは旭川駅北口から緑橋通に入っていきます。
パグわんわん撮影
緑橋通は、現在車道に中央分離帯がありますが、ここに昔は路面電車のレールが敷かれていたようです。
この通りは昔から、官公庁や商店、問屋などが立ち並ぶ旭川の中心地区でした。
そのため、戦争が激化していった1940年頃になると、空襲に備えた建物疎開が行われ、この辺りの建物は取り壊されることとなりました。
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戦後間もない頃にはこのあたりに、樺太や満州からの引揚者が多く流入し、いわゆる闇市(マーケット)が形成されました。
その後都市計画上の理由から、こうしたお店の退去移転が求められ、昭和31(1956)年より順次道路の舗装化が進みました。
現在もある緑橋ビルは、当時移転を求められたお店たちが集まった建物として、現在も残っています。
もちろんテナントの入れ替わりはありますが、2棟の建物におよそ30店舗の小さなお店が集まる造りには、当時の面影が残っています。
■らぅめん青葉
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ここでちょっと寄道をします。
「らぅめん青葉」さんは、今年買物公園通りにお店を移転オープンしましたが、長らく緑橋通で営業していました。
らぅめん青葉さんは、満州の奉天(現在の中国・遼寧省瀋陽市)より旭川へ引き揚げた初代店主が、昭和22年に屋台を開いたのが始まりの、旭川きっての老舗ラーメン店です。
醬油ラーメン(税込950円)
一番人気の「正油ラーメン」は、創業当初の製法を守り続けているそうです。
飾らない見た目ですが、これが不思議と食欲をそそりますよね。
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スープは豚骨や鶏ガラ、昆布や煮干し、さらに香味野菜を合わせた、まろやかながらも深い旨味を感じられる味わいです。
さらにラードがスープを包み込むので、最初から最後までアツアツです。
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麺はそんなスープをしっかり絡める中細ちぢれ麺。
肌寒い日でも食べ終えれば汗が出てきます。
毎年寒い冬を迎える旭川ですが、この一杯は昔も今も、旭川市民の胃袋を温めつづけています。
お店情報
らぅめん青葉 本店
〒070-0034
旭川市4条通8丁目1705−6
電話番号:0166-23-2820
(営業時間)
9:30~14:00
15:00~17:15
定休日:水曜日
■旭川常盤ロータリー
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緑橋通を抜けて、旭川常盤ロータリーに来ました。
このロータリーは、旭川駅や図書館、旭橋など6本の国道や市道と繋がっています。
もともとこのあたりは、川が流れ橋が架けられていたそうですが、昭和11(1936)年に埋め立てられ、現在のロータリーが誕生しました。
路面電車は今タワーが建っている場所を通り、旭橋まで走っていたようです。
■福吉カフェ
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ロータリーを抜け旭橋に至る道の途中にある「福吉カフェ」さんに寄道しましょう。
このカフェは、大正時代に建てられた製粉所をリノベーションしています。
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メニューはコーヒーやラテ、ジュースなどのドリンクのほか、パフェやソフトクリームなどのスイーツ、カレーやローストビーフ丼などのフードといった豊富な種類が用意されており、どの時間帯に行っても楽しめそうですね。
パグわんわん撮影
名物の「トキワ焼き」を注文しました。お値段は税込360円。
旭橋をモチーフにしたお菓子で、あんこやクリームの甘い系から、ハムマヨなどのおかず系まで様々な味が楽しめます。
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今回自分が買ったのはチョコチップ。
サクサクのデニッシュ生地に、ぎっしり詰められたチョコチップが濃密リッチな味わいで、めちゃくちゃ美味しかったです。
美味しく常盤町の歴史も感じられる建物とお菓子でした。
店内でじっくり食事するのも良し、テイクアウトでサクッといただくも良しで、とても寄道しやすいお店ですね。
お店情報
福吉カフェ 旭橋本店
〒070-0043
旭川市常盤通2丁目1970−1
電話番号:0166-85-6014
(営業時間)
10:00~20:30
■旭橋
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さて、旭川のシンボル・旭橋を渡っていきましょう!
旭橋は明治37(1904)年に初代の橋が完成し、現在の橋である2代目は昭和7(1932)年に完成しました。
鋼鉄製のアーチ橋スタイルで建てられたこの橋は、鉄道のみならず戦車も往来できる頑丈な造りとなっています。
また、橋の下では牛朱別川と石狩川の2本の川が合流するという、ちょっと珍しいスポットでもあります。
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旭橋は現在、片側一車線での走行ですが、それにしては少し広めなつくりになっています。
これはかつて中央を鉄道が走っていた名残で、昔は鉄道の両脇を車や馬車が並走していたそうです。
■旭町
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旭橋を渡り、旭町に到着しました。
国道40号線に沿って護国神社方面に歩いて行きます。
ここの変則的な7差路交差点も、初めて見た時はかなりびっくりしました笑
これは戦後の都市開発の中で出来上がったものらしく、色々な方面から旭橋に向かって道をつなげた結果、こうなったらしいですね。
■一久大福堂
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この旭町界隈は昔、第七師団司令部の玄関口として多くの人が出入りしました。
その中で土産品の需要が高まったことから、多くのお菓子屋さんが軒を連ねたそうです。
そんな時代の中、「一久大福堂」さんは、大正時代に現在の買物公園通りで創業し、昭和2(1927)年にこの旭町店を開きました。
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この店舗限定の「花咲団子」は、通常の団子とは異なる焼き団子で作られています。
焼き団子ならではの香ばしさと風味豊かな醤油ダレ、歯切れのよい生地の食感で、小さなお団子ですが食べ応えがあって、元気が回復しました。
お店情報
もち処 一久大福堂 旭川本店
〒070-0832
旭川市旭町2条3丁目11−103
電話番号:0120-51-1932
(営業時間)
9:00~18:00
■北海道護国神社
パグわんわん撮影
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北海道護国神社前の交差点に出てきました。
師団線のルートはこの交差点を春光イオン方面に行くのですが、ちょっと護国神社に寄道しましょう。
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護国神社は明治35(1902)年、もともとは開拓事業の中で命を落とした屯田兵を弔う目的で興されたのが始まりです。
その後は日露戦争、太平洋戦争等による戦没者を慰霊する神社となっています。
パグわんわん撮影
パグわんわん撮影
神社の中には、かつて日本の一部であった南樺太(現在のサハリン)に、ロシアとの国境を示すため設置されていた「樺太国境標石」のレプリカや、昭和11(1936)年に開館した「平成館(旧陸軍第七師団北鎮兵事記念館)」など、戦前から戦後にかかる歴史を現代の人々に伝えています。
向かいの陸上自衛隊第二師団敷地内にある「北鎮記念館」と一緒に寄ってみると、よりリアルにその時代の雰囲気を感じられるので、おすすめです。
まったく平々凡々な感想ですが、平和に過ごせる現代のありがたさが身に染みますね。
スポット情報
北海道護国神社
〒070-0901
旭川市花咲町1丁目2282−2
電話番号:0166-51-9191
(参拝時間)
9:00~17:00
■道道72号線を行く
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さて、道道72号線を進んで行きます。
ここは今では普通の道路という印象ですが、鉄道が敷かれていたんですね。
この通りにある中央分離帯も、電車通りの名残でしょうか
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この通りは第七師団第二練兵場のほか、歩兵第26~28聯隊関連施設がありました。
また、近隣には師団官舎もあり、戦後は一般の方向けの住居として払い出されました。
■花咲通を抜ける
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花咲通を進み、再び国道40号線まで歩きます。
それにしても、道が平らで歩きやすいですね。
近くには春光台のような台地があり、安定した地盤の地域のようです。
こうした地盤の事情も、第七師団がここに設置された理由の一つでしょうかね。
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国道40号線に合流しました。
さあ、ゴールはもうすぐです。
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ゴールの旭川医療センターに到着しました!
旭川医療センターは、陸軍第七師団衛戍(えいじゅ)病院として、明治34(1901)年に創設されたのが始まりです。
衛戍病院とは、陸軍の駐屯地に設置された病院で、戦争の際に傷病兵の治療を行ったほか、日常的には兵士の健康管理や衛生兵の教育などを行いました。
歩き旅を終えて
師団線跡を歩く旅、皆様も一緒に歩いた気分になっていただけたら幸いです。
今回訪れた場所のほかにも、春光エリアには歴史的・文化的スポットが多く残っていますので、お休みの日のウォーキングもかねて、ぜひ行ってみてくださいね!













旅行とグルメが好きです。
旭川ビギナーとしてまちの魅力を開拓中。