【盛り付け素敵】冷やし中華おすすめ3杯

はま長本店

旭川市屈指のそばの老舗にして、実はラーメンも旨いと通にはよく知られた店。
筆者も好物。どことなく和風な、ラーメンの原点を思わせる醤油ラーメンの味わいは秀逸である。
ならば冷やし中華もきっと、と期待感は当然のこと。暑くなり、「冷やしラーメン」の貼り紙を心待ちにしてた筆者である。

冷やしラーメン（957円）

青い皿に色とりどりの具たち。なんとも雅な。
冷やし中華三種の神器、きゅうり・たまご・ハム、そして、モヤシのナムル、細切りのシイタケ・トマト・クラゲ・かまぼことアイテムは豊富。てっぺんに紅ショウガが飾られ、薬味のからしを添えてある。けっこう豪華だ。

何より感心するのが、長さを切り揃えた美しい盛り付け。
具の丈や細さを合わせるのは、食感を安定させるための、和食の基本だ。
そこらのラーメン屋には負けないぜと言わんばかりの、さすがは老舗そば屋の、丁寧な仕事ぶりは嬉しい限り。

タレは別添え。自分で好みの量を掛けてね、という具合。
面倒なようだが、コレ、筆者には嬉しい。
たまに酸っぱ過ぎたり濃過ぎる冷やし中華のタレに遭遇することがあるが、これをダバダバとかけられるのは正直しんどいのだ。

はま長さんのタレはやや濃いめ（といっても前述のように濃過ぎというものではない）。ごま油だろうか、そんな香りが甘味と相まって、なかなかにコクうま。

タレ旨味とともに一体となった具や麺の食感はふくよかで、穏やかに涼味を演出する。ああ、何とも至福な昼下がり。

お店情報

店名：はま長本店
住所：旭川市３条通６丁目
電話：0166-22-2731
営業時間：11：00～翌1：30
定休日：日曜
駐車場：なし

駅前やぶそば

さて、２杯目もそば屋の登場だ。
旨いラーメンを探すなら、穴場はそば屋とも言われる旭川だが、壁にみつけた「冷やしラーメン」の貼り紙に、思わず胸の高鳴る筆者なのだった。ちなみに同店のラーメンはお初。

冷やしラーメン（800円）

おおっ、何たる艶やかさ。あたしゃ思わず「ちらし寿司」が出てきたかと思いましたよ。
しかも器がなかなか粋ですな。

あまりにキレイなんで上からも撮っちゃった（笑）
具はお馴染み冷やし三種の神器きゅうり・たまご・ハム、ほかに細切りのナルトが散らしてあって、センターにクラゲが盛られている。
タレはすでに注がれている。

右上あたりに、チャーシューの切れ端の上にからしがついてるんだけど、これには保護色のようでよく分からない。
気づかずにパクっとやって、えらい思いをしましたよ（笑）

初めから具が混ざっているので、食べる前に箸でいそいそ並べ替えたり散らしたりする必要なし。こりゃラクだ（笑）。
時々思っていたんだよね。冷やし中華って、具をキレイに並べてあるけど何で？どうせ混ぜて食べるのに。

タレは濃からず薄からず、穏やかな風味。おかげで箸が進む。
玉子がけっこう厚切りだったり、初めの見た目には分からなかったが細切りのチャーシューが混ざっていたりで、華やかな見た目とは裏腹に、けっこうな食べ応えあり。

てなわけで、駅前やぶそばでは初のラーメンは、実に申し分なく、予想以上の美味しさ楽しさで味わうことができましたとさ。
来年も楽しみ。いや、この夏もう一回くらいは食べられるかな。

お店情報

店名：駅前やぶそば
住所：旭川市宮下通７丁目駅前ビル１F
電話：0166-22-3884
営業時間：11:00～19:00
定休日：第2･4水曜日（水曜日が祝日は翌日休み）
駐車場：なし

中国料理天壇

思えば、この店も筆者が駆け出しの頃から。もう何十年になるだろう。
まち中華？いえいえ、本格中国料理の専門店だが、メニューは親しみやすい料理もラインナップ。
ランチタイムもあって、気軽に楽しめるのが良い。

で、そのランチに冷やし中華（的なもの）はある。
そういう名前でなく、ランチメニューには「本日のおすすめランチ」と。

本日のおすすめランチ（1,150円）

冷たい麺にザンギがのっかって登場。
左にはタレ。これは「さっぱり醤油味」といい「ピリ辛醤油味」というのも選択できる。
右には具がラインナップ。きゅうり・くらげ・錦糸玉子・ロースハムとお馴染みの顔ぶれだ。
向こうにはザーサイ、サラダ、そしてスイーツが添えられている。

具を盛りぶっかけにして食べるもよし、タレの器を持ちつけめんのようにして食べるもよし。これは面白い。
せっかくなので、（プロのような）盛り付けに挑戦してみた。

なんだか平凡だな（笑）
パッとして見えないのは紅ショウガがないからかな。

ともかくは、せっかくだから「つけめんのように」という食べ方を試してみる。
冷やし中華ではお初体験。

ほう、さっぱり醤油味が、よりダイレクトに味わえる。ちょっと粋な食べ方かも。
きゅうりと食べよかな、今後はハムで、次はハムと玉子をまぜてとか、味わいをちまちま変えながら食べるのも一興である。
加えてザンギ。これが絶好の間柄なのかは分からないが、これはこれでカラッと美味しく、ランチに頼もしい食べ応えを添えてくれている。
我が盛り付けは平凡に屈するも、この冷やし中華の非凡なる演出は一見の価値、いや、一食の価値大いにあり！とお見受けした次第。