大河ドラマ『豊臣兄弟』にも出てくるかも!?茶の湯を進化させた3大巨匠をご紹介【執筆中】

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不完全なものや簡素なものの中に美を見出す「わび茶」の境地を極めた千利休

#千利休

千利休(せんのりきゅう 1522~1591年)は戦国時代から安土桃山時代にかけて、日本の茶道を完成させた「茶聖」として知られる人物です。単なる「お茶の先生」にとどまらず、時の権力者である織田信長や豊臣秀吉の側近(茶頭)として、政治や美意識の世界で絶大な影響力を誇りました。

それまでの茶の湯は、高価な中国製の道具(唐物)を飾る豪華なものでした。利休はそれとは対照的に、不完全なものや簡素なものの中に美を見出す「わび茶」の境地を極めました。

草庵茶室は、わずか二畳という極限まで狭められた空間を考案しました。楽茶碗は、華美な装飾を排し、手捏ねで焼かれた黒い茶碗など、日本独自の美意識を形にしました。

利休は茶道の精神を、非常にシンプルで本質的な言葉に凝縮しています。

四規(和・敬・清・寂)は、互いに仲良くし(和)、敬い合い(敬)、清らかで(清)、何事にも動じない(寂)という心得で、七則は 「茶は服のよきように点て(相手の状況に合わせる)」「炭は湯の沸くように置き(本質を抑える)」など、当たり前のことを当たり前に、心を込めて行うことの重要性を説いています。

利休は信長や秀吉の「政治的アドバイザー」でもありました。茶会は時に外交や密談の場となり、利休が認めた道具には一国一城に匹敵する価値がつきました。
しかし、その並外れた審美眼と影響力は、次第に天下人・秀吉との確執を生み、最終的には秀吉の怒りに触れ、切腹を命じられるという悲劇的な最期を遂げますが、彼の死によってその美学は神格化され、現代まで続く「三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)」へと受け継がれていきました。

利休の思想は、現代のデザインやブランディングにおける「ミニマリズム」や、ホスピタリティの原点である「おもてなし」の精神に今も色濃く生きています。
待庵(たいあん)【国宝】 京都府大山崎町の妙喜庵(みょうきあん)にあります。利休が手がけたと確証がある唯一の現存茶室です。わずか二畳という極小の空間に、利休の「わび」の精神が凝縮されています。

利休は自ら竹を削って道具を作ったり、職人に細かく指示を出して新しい形を生み出したりしました。
竹花入(たけはないれ)の銘「園城寺(おんじょうじ)」【重要文化財】は小田原攻めの際、伊豆の竹を自ら切り出して作ったもの。竹の割れ目すら美とする「不完全の美」の象徴です(東京国立博物館蔵)。銘「尺八(しゃくはち)」は同じく小田原で制作された、節のないシンプルな花入れです。

茶杓(ちゃしゃく)の銘「泪(なみだ)」は利休が切腹直前の最後の茶会で使い、弟子の古田織部に譲ったもので、織部はこれを位牌代わりに拝んだと伝えられています(徳川美術館蔵)。

楽茶碗(らくちゃわん) は利休の意向を受け、瓦職人だった長次郎が焼き上げた茶碗です。
赤楽茶碗の銘「無一物(むいちぶつ)」【重要文化財】は装飾を極限まで削ぎ落とした、わび茶の理想形です。(頴川美術館蔵)。
利休が書いた手紙(消息)や、茶会で掛け軸として使われた書も数多く残っています。

利休消息(りきゅうしょうそく) は利休の筆致は鋭く、当時の緊迫した政治状況や、茶道具へのこだわりが伝わる文面が多く残されています。これらは重要文化財に指定されているものも少なくありません。

利休丸壺(りきゅうまるつぼ)【重要文化財】 は利休が愛用した唐物(中国製)の茶入で彼が価値を見出し、所有したことで「利休」の名が冠されました(香雪美術館蔵)。

利休の現存品に共通するのは、「ありふれた素材に、精神的な価値を付与している」点です。それまでは中国産の豪華な品が最高とされていましたが、利休は近所の竹や、名もなき職人の手による黒い茶碗を「最高に美しい」と定義し直されました。

#千利休 #楽茶碗

現在の千利休の作品買取り額は数百万円~数千万円

「歪んでいることの面白さ」に価値を見出した古田織部

#古田織部

古田織部(ふるた おりべ)(古田重然ふるたしげなり本名)は、千利休の死後、「天下随一の茶の湯の名匠」として時代をリードした武将茶人です。

師匠である利休の「静」や「不完全の美」を継承しつつも、それを大胆に打ち破る「動」や「破格」の美学を確立しました。現代でも「ひょうげもの(おどけ者、風変わりな者)」という言葉と共に、そのアヴァンギャルドな感性が高く評価されています。

利休が「無駄を削ぎ落とした究極のシンプル」を求めたのに対し、織部は「歪んでいることの面白さ」に価値を見出しました。

織部焼(おりべやき)は、鮮やかな緑色の釉薬(緑青)を使い、幾何学模様や斬新な文様を描き込んだ陶器をプロデュースしました。それまでの茶道具の常識を覆す、非常にデザイン性の高いものです。

織部は一万石の大名(武士)でもありました。そのため、彼の茶の湯は武士の好む「広々とした空間」や「華やかさ」が取り入れられています。茶室は二畳という極小の茶室(利休スタイル)から、より広く開放的な茶室へと流行をシフトさせました。    

燕庵(えんなん)は、織部好みの茶室として知られ、窓を多く配置して光を取り入れるなど、明るくダイナミックな構造が特徴です。
織部の影響力は茶道具にとどまらず、建築、庭園、さらには和菓子や料理の盛り付け(懐石)にまで及びました。

日本庭園で見られる、竿の部分が膨らんだ独特の形の灯籠も織部灯籠と言われ彼の考案と伝えられています。

織部は豊臣秀吉、徳川家康という時の権力者に仕えましたが、1615年の大坂夏の陣において、豊臣方に内通したという疑いをかけられます(諸説あります)。家康から切腹を命じられた際、彼は一切の弁明をせず、黙って自刃したと伝えられています。師匠の利休と同じく、権力と美学の狭間で散っていった最期でした。

#古田織部 #茶碗

現在の古田織部の作品買取り額は数十万円~数百万円

「江戸時代初期のマルチクリエイター」本阿弥光悦

#本阿弥光悦

本阿弥光悦(ほんあみ こうえつ1558年~1637年)は、一言で言えば「江戸時代初期のマルチクリエイター」です。
茶人としての側面はもちろん、書道、陶芸、漆芸、出版など、あらゆる芸術分野でトップレベルの足跡を残した、日本史上でも稀有な芸術家です。

光悦は、千利休の弟子である古田織部に茶を学びました。しかし、単に型をなぞるのではなく、独自の美意識を追求したのが彼らしい点です。

本来、茶碗は陶工が作るものですが、光悦は自ら土をこね、独自の茶碗を制作しました。
白楽茶碗の国宝「不二山」は、個人の作陶としては数少ない国宝に指定されています。大胆な造形と色の変化が特徴です。

茶の湯以外でも、彼は「寛永の三筆」の一人に数えられるほどの名筆家であり、多方面で才能を発揮しました。
絵師の俵屋宗達と協力し、後に「琳派」と呼ばれる華麗な装飾美のスタイルを確立しました。漆器に鉛や真珠貝を大胆に使う「舟橋蒔絵硯箱(ふなばしまきえすずりばこ)」など、現代のデザインにも通じる斬新な作品を多く残しています。

1615年、徳川家康から京都の鷹ヶ峰(たかがみね)の地を与えられた光悦は、そこに一族や職人仲間を集め、一種の「芸術家コロニー」を築きました。 ここで茶の湯を楽しみ、思索にふけりながら、数々の名作を生み出したのです。現在は「光悦寺」というお寺になっており、彼が好んだ「光悦垣(こうえつがき)」という独特の竹垣を見ることができます。

本阿弥光悦は、家業である「刀剣の鑑定」という確かな審美眼をベースに、茶の湯をライフスタイルの中心に置きつつ、日本の美意識をアップデートした究極のプロデューサーと言えるでしょう。
彼の作った茶碗を眺めると、当時の「型破りな格好良さ」が今でも伝わってきます。

#本阿弥光悦 #硯箱

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