なぜ剣淵でスペイン語?
旭川市内でもあまり聞き覚えのないスペイン語のレッスンですが、なぜ剣淵町でスペイン語のレッスンが行われているのでしょうか?
理由の一つは剣淵町がスペイン語圏のペルーと姉妹都市提携を結んでいることがあります。
剣淵町ではアルパカ牧場を始めて約10年となりました。アルパカはペルーに多く生息する、日本ではあまり馴染みのない動物。
そんな理由もあってスペイン語の教室が開かれることになりました。
■地域おこし協力隊
地域おこし協力隊という言葉を聞いたことはありますか?
現在過疎に直面する町が国からの支援を受けて、首都圏などの大きな都市から移住者を受け入れ、過疎に悩む町を手助けするという取り組みです。
今回はその地域おこし協力隊の小西さんが南米に長く滞在していた為、このレッスンを発足しスペイン語に触れる機会を作りました。
またレッスン会場となった場所は、同じく地域おこし協力隊の村上さんが働くカフェを利用してのレッスンとなります。
※剣淵町では地域おこし協力隊で活動する人を募集しています。
どんな人が来てるの?
大変失礼な言い方かもしれませんが個人的には当初「数名がレッスンに来ている程度かな?」と思っていましたが、カフェに入ってびっくり。
約20名程の方々が集まりスペイン語のレッスンを熱心に受講していました。
剣淵町の町民はもちろんのこと、和寒町、士別市、名寄市、旭川市と近隣の市町村から多くの人々が小西さんのレッスンに耳を傾けていました。
70代を超える方から小学生までととても幅広い年齢層がスペイン語を楽しく学ぶ、楽しいレッスンです。
■なぜスペイン語?
講師の小西さんが自己紹介で「なぜスペイン語に興味があるのか?」を教えてもらいたいと話した時に、受講者から出た様々な理由。
「サッカーのバルセロナが大好きで、少しでもスペイン語を理解したい」
「スペイン語圏の旅行者が来た時に、挨拶でもいいので話しかけたい」
「宿を始めようとしているので、スペイン語で対応できるようにしたい」
皆それぞれの理由でスペイン語に興味を持ち、年齢や性別関係なしにスペイン語を学ぶという積極的な姿勢にこちらも驚きました。
■報道陣も多く
新聞関係の方だと思いますが、報道陣も数名駆け付けて取材を行なっていました。
スペイン語の教室を小さな町でやっているという珍しさもそうですが、地域おこし協力隊の方々が立ち上げたイベントということで、話題性もあったのかもしれません。
そんな筆者も受講者でありながら報道陣の一人だったのかもしれませんが。
いつどこでやってるの?
時間と場所は上記画像の通りです。
初回は座る場所がないほど満席でしたし、好評のレッスンだったので少し早めに行くことをお勧めします。
剣淵町の街中にあるカフェです。
最後にスペイン語のちょっとした話
スペイン語と単純に言っても、実は使われている国や地域で様々な違いが多いのがスペイン語。
スペインで使われているスペイン語とメキシコで使われているスペイン語では、やはり所々単語も使い方も違いますし、ペルーで使われているスペイン語とアルゼンチンで使われているスペイン語もまた違います。
あまり触れることがない言語ですが、世界的にみるとスペイン語は世界で3番目に多く使われる言語の一つです。
これから外国人の観光客が増えていく中で英語の他にちょっとした挨拶や、簡単な単語など話すことができるようになると、外国人とのコミュニケーションも楽しめるのではないでしょうか?
旭川からドライブがてら剣淵にスペイン語留学を経験しに行ってみませんか?
バドミントン元全日本ジュニアチャンピオン。20代半ばよりオーストラリアで生活後、アジア、南米、北米を1年半放浪。帰国後は沖縄の宮古島、兵庫の淡路島などで島生活を経てバドミントンネパール代表のコーチに就任。その後メキシコでジュニア代表もコーチし、マヤ族と一緒に生活。海外ではクリスタルやオパールなどの天然石の買い付けも行い、マクラメジュエリー、アトリエ「名もなき石屋」を幌加内で運営。著書にノンフィクション「旅を終えると君の余命は1年だった」を出版。英語、スペイン語、手話での会話が可能。