【味噌ラーメン】味噌を〝色の違い〟で楽しんでみた3杯

【味噌ラーメン】味噌を〝色の違い〟で楽しんでみた3杯

ひと言に味噌といってもその種類は様々。いわゆる定番「味噌ラーメン」を販売しつつ、さらに、味噌の使い分けに特化した味噌ラーメンを出している店を訪ね、その味わいを探求してみました。※情報は取材当時のものであり、内容が変更されている場合がありますので了承ください


〝赤味噌〟 らー麺 火ぷり家

簡潔で見やすいメニュー。
「みそらー麺」の隣に「赤みそらー麺」が。しかも「少し辛い」と加筆までされていて、どうにも興味をそそる。
ここの辛いラーメンは美味しいんだ。

ちょっと待って! 赤とか白って?

そもそも、赤味噌、白味噌、色の違いって何だ?という話から始めるが、いわゆる味噌の色の表現は熟成度合いの違いによる。
赤は白に比べ熟成期間が長い。その分、色が濃く(赤っぽく)なっている。熟成効果でコクや旨味が濃いのが特徴。また熟成に期間を要すため塩分は高めに仕込まれる。
対して白は短期熟成のため色は淡く、麹の糖分が甘味となっている。塩分も赤より少ない。

平べったく言えば
赤味噌=熟成期間が長く赤っぽい味噌の総称
白味噌=短期熟成で色が淡い(白い)味噌の総称
※原料や仕込み方の違いによって諸説あり

赤味噌と「八丁味噌」が混同する場合があるが、あれは種別としては赤味噌に属するが、特定の製法によるいわゆるブランドの名称だ。ちなみに色は赤っぽいというより濃い茶色だ。

赤みそらー麺(800円)

で、火ぷり家さんの赤。
見た目は世間一般でいう味噌ラーメンと大差はないようだが、まず良い香り。ちょっとだけ辛さを思わせる何かも感じる。

まず、おつゆ。
あたりは少し濃い目。(少し辛いです)と言われた通り、確かに辛い。じわっと深く香るものの、いわゆるヒリヒリ系の辛さではなく、また辛すぎるということもなく、むしろピリッと良いアクセント。

さらに、甘味、旨味が確かにあってとても味わい深い。
思わず3回すすってしまった。

赤味噌のおつゆは麺とのからみも良い感じ。
麺の旨さを引き立てるものだから、食欲が増すのだった。
また、柔らかなチャーシューにもじゅわっと馴染んで、これが申し分ない。

いい仕事してるな、赤。

お店情報

店名:らー麺 火ぷり家
住所:旭川市東光3条7丁目
電話番号:0166-32-6833
営業時間:11:00~14:45/17:00~20:30
定休日:木曜
駐車場:あり

〝白味噌〟 ラーメン すがわら 本店

筆者も何かと訪れるお気に入りの店。
ここの味噌ラーメンにも新たなバリエーションがあった。
そう、メニューに白味噌の文字。

白味噌ラーメン(900円)

うん、白い!
同店お馴染みの透明のスープに、淡い色の味噌が溶け込めがこうなることは想像に難しくはない。

どの位、白いかを(味は色調の問題ではないが)同店定番の味噌ラーメンと比べてみよう。

いわゆる通常の「味噌(750円)」

おつゆ近影

定番味噌は、多分合わせ味噌(赤系)と思われる。
そして再び、白味噌のおつゆが下画像だ。

前述の熟成期間の違いがどうのこうのというより、なんかもう、別物だな(笑)

ともかくは、このおつゆは、そこはかとない甘味と旨味がまろやか。
濃厚ではあるか、すっきりしていて後を引く。

白味噌ラーメンにはバターが付いてくる(オプションにあらず)。
ラーメンにバターというのはよくある話だが、なるほど、白味噌にはことさら合うね。
同社のメニュー開発担当さん、技あり!である。

バターが絡み始めたら、味噌のコクもアップ。
その旨さをしこしこ麺が口の中に連れて来てくれるんだな。

それでも不思議としつこくない食べ応え。
これが白味噌の良さなのかな。

お店情報

店名:ラーメン すがわら 本店
住所:旭川市7条通7丁目七福ビル1F
電話:01166-22-4710
営業時間:11:00~20:00
定休日:月曜日
駐車場:あり

〝黒味噌〟 麵屋くるる 忠和店

昼は本格ラーメン、夜はラーメン&居酒屋という同店。
多芸であるが、ラーメンは何しろ旨い。しかもどれもが独創的である。

そんな中に見つけた黒味噌のラーメンがこれだ。

黒みそ(935円)

黒い! 確かに黒い。
その黒さはまさに「漆黒の海」のごとし。

一瞬、いつぞやどこかで食べた黒い醤油のラーメンを思い出したが、いやいや、香りが違う。
味噌ラーメンに間違いない。

さてさて、黒味噌のお味やいかに。
黒味噌特有と思われる深いコク、旨味や甘味が、鶏のスープと合いまって美味。これは逸品だ。

ちょっと待って! 黒味噌って?

ところで、前掲で赤とか白とかについて書いたが、それでいうところの黒。

ちょいと諸説調べてみたのだが、まず、甘味噌を少なくとも2~3年以上熟成させる(米麹を倍量というメーカーも)というのは共通である。しかし、なぜ黒いかについては、黒大豆を使っているから説、カラメル色素を加えて着色した説、熟成によって褐色になるメイラード反応にとことんこだわって真っ黒になるまで熟成させた説、などなど、様々で筆者はこれといった確証がつかめていない。

なので、本篇では「甘味噌を独自の方法でより褐色(黒)になるよう長期熟成させた甘口な味噌」位にしておいて話を進めたい。

ラーメンを食べ歩いてる中で、くるるを食べて気づくこと。
麺があつあつ!
これ大事だなぁといつも実感する。ラーメンは熱いものという常識を忘れたラーメン屋、たまにあるんだな。

という美味しさが、コクのあるスープをより美味しいものにしてくれる。

添えられていたおろし生姜(オプションにあらず)。
これはすぐに溶いてしまわずに、食べている途中から少しずつ味変を楽しむべし。

それにしても、この黒味噌のおつゆは美味しい。
濃厚な旨味が生姜の旨味が相まって、さらにふくよか。
また、生姜効果によるすっきり感もあっていわゆる「飽きの来ない味」に。
ご亭主(看板のイラストにそっくり)、おみごとです。

お店情報

店名:麵屋くるる 忠和店
住所:旭川市忠和5条6丁目 
電話:0166-85-6415
営業時間:11:30~14:30(LO14:00)/17:30~21:00(最終入店)
定休日:火曜日・第3水曜日
駐車場:あり

食べ歩き後記

味噌は長年、日本の食を支えてきた伝統的調味料。これをラーメンに生かすことは、日本人としては当たり前のようであり、実は斬新なことだったと思います。
日本の食文化の中ではラーメンはまだ新しいものですが、日本の食として確固たる地位を築いてるなと、深く感じ入った次第。
嗚呼、面白きかな味噌ラーメン。

この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター

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