ぐすぺり
姫小路のいちばん奥の店
そこは七条緑道から行く、知る人ぞ知る飲食店ゾーン「姫小路」の中のお店。
ごはんが美味しい小さな店があるとの噂を耳にして訪ねてみたら、なんとここにチキンライスを発見!!
店内はこじんまりとしていて、ひたすらにアットホーム。店をひとりで切り盛りするママさんが、注文を受けてからコトコトと、ゆっくり丁寧にチキンライスをつくる、その空気感が心地よい。
チキンライス(500円)
おっと、いきなり豪華!?
大概はチキンライスひと皿とスープだけ。チキンライスはそんなもんだと思っているところに、ちょいと意表を突くごちそう感。
日替わり定食の副菜を少し添えてくれていて、これはこれでとても嬉しい。しかもこのお値段。
チキンライスとは言え、いたずらに鶏肉が多いのはいけない。ほどほどに入っているのが昭和のごちそうなのだ。
これ、筆者の抱くチキンライスの美学なり(笑)。
ママさんのそれは肉感も程よく、玉ねぎもしっかり。ピーマンのアクセントがとても家庭的だ。
ケチャップ味をつつむようにバターも香る、その味わいには心がなごむ。
お店情報
店名:ぐすぺり
住所:旭川市7条通8丁目 姫小路
電話番号:090-2055-6941
営業時間:11:00〜19:30(土曜16:30)
定休日:水曜、木曜
駐車場:なし
お店は小さいです。大勢での訪問にはご配慮を
おふくろ
やっぱ、ここでしょ。
昔ながらのメニューを探すなら、昔ながらの食堂にきっとある。という期待(願いとも言う)に見事に応えてくれる店。
ここのチキンライスは昔から、炒飯とならんで筆者のお気に入り。
なにせ、盛り付けが意表を突く。
チキンライス(680円)
スープ付き。ビールは別売です(笑)
そんなことより、見て!! 紅ショウガだよ。しかもこんなにたくさん。
ケチャップに紅ショウガって、初めて見たときは筆者もちょっとびっくりしたが・・・
でもこれが合うんだな。
おふくろのチキンライスは、けっこうあっさり(ケチャップ控えめ)しているので、合わないということはない。
むしろ、なんら違和感なし。ケチャップと紅ショウガって合うんじゃないか?
昔々・・・、
ちまたじゃチキンライスとかハイカラなものがあるらしいけど、うちでも作ってみようかね。
でもこの甘さは好きじゃないねえ。
じゃあ生姜でものせてみようかい。
なんて、ノリでこうなった。
・・・というのが筆者の妄想劇場だが、たぶん日本でも珍しいと思う。
ちなみに、おふくろのチキンライスは玉子入り。食感は炒飯っぽい。
お店情報
店名:おふくろ
住所:旭川市宮下通7丁目駅前ビル1F
電話番号:0166-22-1712
営業時間:10:00〜21:00
定休日:日曜
駐車場:なし
四條食堂
最後は、近年なにかと景色が変わるJR四条駅付近から。
高架下の旧商店街ビルの老舗を訪ねる。
昔はこのオブジェから湯気(人工の)が出てたんだよね。
その丼も今は花瓶(花丼?)になっている。
チキンライス(780円)
そうそう、型を使ってこんな形にして出してくれるお店も多かったよね。
まさに昔ながらのスタイル。
こちらもスープ付き。ビールは別売です(笑)
具は鶏と玉ねぎだけかな。チキンライスの基本形だ。
ごくシンプルであるが、決して物足りなくはない。ケチャップがあるから味わいは十分。
それがチキンライスなのだ。福神漬けもあるしね(笑)
四條食堂のそれは、やや、あっさりテイスト。
ケチャップ抑え気味の、洋風焼き飯という感じでしょうか。
チャーハンもそうだが、作り方がシンプルなものほど、作り手の個性がでるものですねぇ。
お店情報
店名:四條食堂
住所:旭川市4条通17丁目商店街ビル6号館
電話:0166-23-6886
営業時間:朝10時〜11時位から夜8時〜10時
定休日:不定休
駐車場:なし
チキンな後記
いかがでしたか。
ご家庭でよく作るよという方も多いかと思います。
隠し味にコンソメ粉を使ったり、バターたっぷりで、きっと美味しいことでしょう。
でも、昭和の頃って(庶民に限っては)、ごく簡単なものだったように思います。あまりものを一緒に炒めたり(笑)
何よりトマトケチャップを使うことに、ごちそう感があって、それだけでワクワクしたものです。
それだけに、何かしら郷愁を誘う味わいを感じたりするんですよね、チキンライスって。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター