スシローの『牡蠣塩ラーメン』
北は北海道から南は沖縄まで、店舗数639店(’24年1月現在)。石を投げればスシローに当たるんじゃないかという勢いだ(笑)
ちなみに道内では16店が展開。さらにちなみに、道内最北端は北見店、南は函館美原店(いずれも同社HPによる)だ。もっとちなみに言うと、旭川市内には永山店と、今回訪問の旭川四条通店が営業中。
さらにもっとちなみに(いい加減にしなさい)言うと、あまたある回転寿司店の中でもラーメンに力を入れているのがスシローさんではないかと筆者は思う。
上は座席にある注文用のタッチパネル。
ラーメンの扱いにおいては、他店の多くはサイドメニューの一品としているが、同店は独立したラーメン欄を設け、かつ品数も多い。
HPの四条通店メニューによると、上の中では、まずワンタンメンが通常のメニュー欄に。期間限定欄にあったのが牡蠣塩ラーメンだ(大阪だしラーメンとうにまぜそばについては未掲載か)。
タイトルで「回転寿司」と書いたが、近年では客の迷惑行為の影響で「回ってない寿司」が多い。
が、スシローは頑張って回している。そのレーンのあちこちに貼って猛アピールしていたのが上のPOPだ。
ラーメン好き、かつ限定の文字に弱い筆者、これを注文しない理由はない。
牡蠣塩ラーメン(480円)
※期間限定
レーンに載ってやって来たのがコレ。
レーンと座席のあいだはシールドで覆われていて、商品取り出しの間口がちょっと狭いので、大きなものを受け取るときにはちょっと緊張する。
ううむ、イメージ写真との違いが否めなくもないが・・・
麺はつるつるの、我ら旭川人が言うところの札幌系の加水麺のよう。
さすがに旭川人の好み(低加水縮れ中太タイプ)に迎合はして来ないか(笑)
でもね、コレなかなか良い。
磯の風味が程よく、これに対して、あえて言うならこのツルツル麺が正解。味わいが洗練されている。
イメージ写真にあった牡蠣のようなものは、このつぶつぶなのか。
たしかに牡蠣の風味は漂うが・・・
むしろ、このアオサがとてもハマる筆者である。
さすが大手チェーン店。やることに卒のない、洗練された味わい。
一杯の量は我らが通常食べているラーメンの1/3~1/4位だろうか。あまりの食べやすさに「お代わり」したくなるのだった(笑)。
ちなみに(ちなみにが多いな)、上は先月の末頃に訪問したときのもの。
メニューが違うでしょ。これもさすが大手のチカラか。顧客を飽きさせないようにする工夫の一環か、要するに、メニューの入れ替えが機敏と拝察する。
そう、スシローに飽きてない者がここにひとり(笑)
上は、お昼ご飯にと立ち寄った筆者が、握りなどの他に頼んだ「新・コク旨まぐろ醤油ラーメン」。
マグロのカツがとても美味しく、再訪問でもう一度食べたいと思ったほど。
再提供を望む。
お店情報
店名:スシロー 旭川四条通店
住所:旭川市4条通1丁目
電話番号:0166-21-3601
営業時間: 11:00~22:30
定休日:不定休
駐車場:あり
ちょいすの『お寿司屋さんの鯛だし塩ラーメン』
さて、お次は北海道生まれのお店。
知ってました? 「ちょいす」は、我らが北海道が誇る銘菓わかさいもでお馴染みの、㈱わかさいも本舗(虻田郡洞爺湖町)が運営するお店。
道内、登別市をはじめ伊達市・室蘭市・恵庭市・静内町・旭川市で9店舗を展開。
旭川市内では今回訪問した神楽店のほか大町店・豊岡店の3店が営業中(以上、同社HPより、2014年12月末現在)。
タッチパネルによると、サイドメニューの中からラーメンはご覧のラインナップ。
お値段は均一、どれも「お時間頂きます」と調理人さんがかしこまっている(笑)。
限定等の表示は見当たらないので、普段より提供されているもののよう。
お寿司屋さんの? 鯛だし? やっぱ興味を惹くのはコレだよね。
お寿司屋さんの鯛だし塩ラーメン(396円)
昨今の傾向に従ったかのように同店の寿司は回ってない。
ので、品物はスタッフさんがご丁寧に運んで来てくれてた(恐縮です)。
いかにも「塩」な透明スープ。鯛だしというからには、トッピングされている魚のほぐし身は鯛だろうということは分かる。醤油、味噌も同様に、ナルトが2枚というのがわかさいものこだわりか。あまり見つめると目が回るので注意が必要だ(それはないだろ)。
すっきりとした出汁に鯛の風味。
そうそう、上手に炊いたあら汁のような。この点、銘打ってあるとおり、さすが和食の心得がある寿司屋という感じ。
麺は、私らがいうところの向こう側の(札幌ラーメン的な)ものですな。
だが、前掲「スシロー」の塩ラーメンもそうだが、むしろツルツル麺が良い気がする。
その食べやすさ、カジュアルな食感は、寿司の締めに軽く頂くミニラーメンには至極塩梅が良い。
魚のほぐし身も、具としてしっかり仕事中。
しっとりとしていて旨味もあって、おつゆとも合ってますな。
上、ラーメンに添えられていたのは(頼まなくても一緒に持ってきてくれた)、居酒屋なんかで「シャキわさ」などと呼ばれる、葉わさびの醤油漬け的なもの。食感はシャキシャキとしている。
不用意に口に含むと、めっちゃツーンとする。むせるほどに辛い。でも旨い。
このわさび、使い方としては、おつゆに溶くか、食べる時に麺にちょっと着けるか(知ったかぶりしてスタッフに確認しない筆者)。
これの超鮮烈な旨さを知っている筆者としては、麺に少しつけてダイレクトに口の中へ。
・・・・、 むせるのをこらえるのに必死なことになりまして(笑)
でも、旨かった。さすがは「わかさいも」の嗜好なのかどうかは分からぬが、この趣向には感心した。
家でもやってみよう(実はシャキわさが家にある)。
お店情報
店名:回転寿司ちょいす 旭川神楽店
住所:旭川市神楽4条9丁目
電話番号:0166-63-8111
営業時間:11:00~21:00
定休日:不定休
駐車場:あり
魚べいの『こだわり醤油ラーメン』
諸般の事情で回らなくなった回転寿司店が多い中、魚べいはもともと「回転しない寿司」を名乗る店。オールオーダーで、出来立ての寿司が高速レーンで素早く届く。
初めておじゃましたときは、目の前を通り過ぎる新幹線(お寿司を運ぶトレー)のあまりのスピードにびっくり。なんだか落ち着かないねえなんて言ったものだが、すぐに慣れ、今ではその速さが頼もしい(笑)。
ちなみに北海道から九州までグループ店合わせて170店以上を展開。
道内では北は北見店から南は函館本通店まで22店が。旭川市内には旭川東光店と、今回訪問の旭川永山店が営業中。
※同社HPより(2024年1月現在)
上がラーメンメニュー。オプションで味玉を追加できるスタイルはなかなか良いのでは。
醤油ラーメンのまち旭川に対し、あえて醤油で勝負かと思いきや、これは全国一律で提供されているよう(HP、2024年1月現在)。
こだわり醤油ラーメン(400円)
イメージ写真の盛り付けとたがわぬボリューム感。とても誠実だ。
筆者、A型の小心者なので、イメージ写真より盛りが悪かったりすると、とても腹が立ちます(笑)
澄んだおつゆ。
脂にまみれながらもさらりとした口当たり。そしてきりっと醤油ダレの味が冴えている。
同じ醤油ラーメンでも、旭川のそれとは雰囲気が違うね。
鮮度の良さそうなネギ。シャキッと盛り上がっていて、この点も実に好ましい。
ラーメン屋に限らず、旭川市内でも、生きの落ちた刻みネギを平然と使う飲食店がたまにあるんだよね。
麺は、やはりというか、お約束的なツルツル麺。
でも、茹で時間が短くて済むとか、メリットあるんでしょうな。
それはそれとして、そのさっぱりとした口当たりが、むしろ前述の醤油のおつゆと馴染みが良い。
で、こだわりというからには、どこか特筆すべき点があるのかと探ってみたが、特に見当たらず。
以下、筆者のあくまで私見であるが、目指したのは卒のない完成度。それこそがこだわりか。
とにかく食べやすいということ、これが肝心。さっぱりとしていて、寿司を味わう中で、箸休め、あるいは〆のひと品に実に丁度良い。
うちは寿司屋ですからと、このラーメンは分をわきまえている。
お店情報
店名:魚べい 旭川永山店
住所:旭川市永山3条8丁目
電話番号:0166-48-7511
営業時間
・月曜~木曜 11:00〜21:30
・金曜・祝前日 11:00〜22:00
・土曜 10:30〜22:00
・日曜・祝日 10:30〜21:30
定休日:不定休
駐車場:あり
ほかのお店は・・・
以上、3店のラーメン事情を紹介したが、あれ?はま寿司は? とっぴーは?という声も聞こえてきそう。
ということで・・・
はま寿司。この記事の執筆に際してHPなどで改めてメニューを拝見すると、現在のところラーメンの提供はされていない(うどん、そばは有り)。
あれれ?昨年末に訪問した筆者、確かにラーメンを頂いたのだが。思い返せば、そのラーメンは冬季限定と注釈がついていたような。
横浜家系ラーメン(418円)
上画像が、その時にいただいたもの。
こってりはしているのだが、思いのほかあっさりテイスト。今思えば、これも寿司の合間か〆に食べるという前提で、お腹を邪魔しない味わいなのかな。
そして、とっぴー。
こちらも年末にお邪魔。さてラーメンでもと思うも、メニューにラーメンは確認されず(そば、うどんは有り)。
※以上2店の情報は2024年1月中旬現在のものです
おわりに
いかがでしたか。
紹介したラーメンたち。日頃から愛してやまない旭川ラーメンのスペックとはちょっと違うものだったが、旨いものにそんなこだわりは無用。どの品もその店なりの美味しさが感じられました。
麺好きのアナタ、どうぞお試しあれ。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター