3月10日(火) 緊急記者会見を実施
出典:asatan
V2リーグに昇格し、今シーズン2位と快進撃を続けてきたヴォレアス北海道。3月14日(土)・15日(日)には大阪で、V1への昇格がかかった入れ替え戦が行なわれる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、日本バレーボール機構(Vリーグ機構)は3月9日(月)付で入れ替え戦の中止を発表しました。
これを受けてヴォレアス北海道は『2019-20V・チャレンジマッチ男子大会の開催を求める緊急要望書』をVリーグ機構に提出。伴って、3月10日(火)に緊急記者会見を開催しました。
ヴォレアス北海道の要望
1.緊急時対策規定7条4項に基づいた大会打ち切りを撤回し、2019-20V・チャレンジマッチ男子大会を延期にすること
2.開催時期は3月~5月を予定し、3月は無観客試合も想定すること
3.新型コロナウイルスの収束等、大会の開催が可能となった場合には緊急時対策規定7条3項に基づき、V・チャレンジマッチを開催すること
4.上記の対応が困難な場合、ヴォレアス北海道をV1の11番目のチームとする特例措置を設けること
株式会社VOREAS 代表取締役社長 池田憲士郎氏のコメント
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「2月29日・3月1日とV2リーグ優勝のかかった帯広大会が中止となり、ヴォレアス北海道は2位でのリーグ終了となりました。優勝目前だったこともあり残念ではありましたが、チャレンジマッチ出場が決まっていましたので、なんとかモチベーションを保ったまま、会社・チーム一同、勝つことに集中していこうという思いがありました」。
「しかしながら、3月9日付のVリーグの通達では、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、無観客での開催予定だった入れ替え戦も中止する旨が表記されていました。我々への詳細な説明がなく、理事会の決定事項として通知が来たため、突然の決定に対して本当に驚きました」。
「私はすぐに説明を求め、ゼネラルマネージャーの降旗と共にVリーグ機構へと向かい、同時に包括連携協定を結ぶ旭川市長・鷹栖町長・東川町長・比布町長の同意を得たうえで、連名での入れ替え戦開催を求める緊急要望書を提出いたしました」。
「現在、チームスポンサー様よりSNS上にて中止撤回を求めるデジタル署名運動が開始されています。ほかにも、旭川市議会ではヴォレアスのTシャツを着て応援をしようという動きがあったりなど、本当にたくさんの方々から、多くの励ましをいただいています。チーム設立して以来一番の辛い局面で、私自身、本当に心が折れかかっていましたが、皆さんの支えがあって「まだ負けてはいない」と、そう思えるようになって、今ここにいることができます」。
「Vリーグ機構の考えとして、リスクを避けるのは当然ではありますが、選手・サポーター・ファンの皆さま・パートナー企業の皆さま・地域の皆さまの“夢と可能性”を潰さない方法が別にあると考えます。今回は未知のケースではありますが、リーグ全体のことを考えて、もっと最適な方法があると思います。私たちヴォレアス北海道は、リーグの皆さんと共に問題の解決に向けて考えていきたいという結論に達しました。私たちは諦めていません」。
監督 エド・クライン氏のコメント
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「非常にがっかりしているのが正直な気持ちです。3年前にこのヴォレアスの監督になってから、私たちの目標というのは、V1に昇格というのを目標に掲げてやってきました。この3年間振り返っても良い方向に進んでいたんじゃないかなと思います。特に今シーズン関しては非常に良い方向に進んでいたと思いますが、今の気持ちとしては、試合すらしていないのに負けてしまったという失望感でいっぱいです」。
「スポーツは試合をする機会が非常に大事になります。今回の新型コロナウイルスの感染拡大について、ヨーロッパのリーグでは試合を延期することはあっても、中止は考えられません。イタリアでは1ヵ月間の試合延期が決まりました。ウイルス発症率が日本の2倍ほどあるフランスとドイツでも中止にする話は一切上がっていません。イタリアで行なわれる予定だったトーナメント戦が、もっと安全な地域 スロベニアで開催することになりました。こういった事態が起きている国では、協会などが“どのようにしてクラブを守るか”を一生懸命模索しています」。
「ヨーロッパなどでは『決勝戦は6月まで延期されてもしょうがない』という流れになっています。私たちのリーグは来シーズン10月に開始されます。そこまでまだまだ時間があります。まだ3月ですから、延期しないのはなぜかと疑問に思います。私たちは“戦う者”でありますから、戦いたいです。今回問題としているのは、たった2試合です。必要になる期間は2日間だけなんです。延期されて3ヵ月後の開催となっても、私もクラブも全く問題ありません。無観客試合になってしまったとしても、それでも問題ないと思います」。
「他の国での例から考えても、もっとうまい方法で今回の問題は解決されるべきだったと思いますし、いまからでも今回の中止という決断を変えてくれないかなと、個人的には希望しています。これまで、私自身も、スタッフ・クラブのスタッフ・選手も、100%以上の力を出してきましたし、色んな方々に応援・フォローしていただきました。今回のことで、本当に皆さんががっかりしています。Vリーグとの話し合いが実現し、良い方向に向かっていければと期待しています」。
キャプテン 古田史郎氏のコメント
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「3年前から今までずっと戦ってきて、その結果が今回のこういう事態になってしまって、まだ正直、整理がついてません。でも、次へ向かっていくことは、これが最後ではありません。入れ替え戦の有無、V1の自動昇格、V2でもう1年…どうなるのかまだわかりませんが、ただ、確実に言えることとして、“僕たちはまだまだここから這い上がっていく”っていうことは確実にお約束できます」。
「リーグに対しては、今のこの現状を見て考えると仕方ない決断だったのかな、と思いますが、僕個人としては、帯広での大会も入れ替え戦も、そして無観客で開催された試合も、延期にしてほしいという願いはありました。僕としては無観客試合に対して疑問を持っているんですね。これまで、ファンの皆さま・地域の皆さま・スポンサーの皆さまのたくさんの応援のおかげでここまで来られたので、僕たちだけで戦うっていうことは、あってはならないのではないかと。皆さまと共に戦えることを、僕たちは望んでいます。今回の件も延期にしてもらって、ベストなパフォーマンス、そしてベストな結果を皆さまと共有したいって思います」。
「中止になったのなら、それを受け入れる。僕の立場からいえば、受け入れるしかないと思ってますので。もし中止になるのであれば、共に戦ってきてくれたファンの皆さまや、スポンサーの皆さまに向けて、ちゃんとした説明をしてほしいです。この現状に対し、僕が思っていた以上にたくさんの方が悲しまれていて、そしてたくさんの方が“それはおかしい”と声を上げてくださっています。それを誇らしいと思う部分と、そして申し訳ないと思う気持ちが混在しています。このチームでこういった活動をさせてもらって、こういった困難にめぐり合って、改めてファンの皆様の重要性というか、本当に僕たちは、ファンの皆さまを始め、スポンサーの皆さま方と共に歩んできたからこそ、今の僕たちがあるのだなと感じております」。
デジタル署名でヴォレアス北海道を応援
3月10日(火)から、”入れ替え戦中止決定の撤回及び詳細説明を求めたい”として、有志による【インターネットでの署名活動】が行なわれています。
↑ヴォレアス北海道を応援する有志が立ち上げた デジタル署名の専用ページ↑
【ヴォレアス北海道】『入れ替え戦を求める緊急要望書』へのVリーグ機構の回答 | 旭川のことならasatan
https://asatan.com/articles/8773月9日(月)、V1リーグ昇格をかけた入れ替え戦が中止となる旨の通知を日本バレーボール機構(Vリーグ機構)より受け、ヴォレアス北海道は直ちに「2019-20V・チャレンジマッチ男子大会の開催を求める緊急要望書」を、旭川市長・鷹栖町長・東川町長・比布町長の連名で同機構へ提出。その2日後となる3月11日(水)の19時50分ごろ、回答書が送られました。
↑3月11日(水)にⅤリーグ機構からの『御回答書』が届きました。詳細はこちらの記事をチェック!
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