東川町の せんとぴゅあⅡ にて
皆さんのお子さんは、園や学校などに何の疑問もなく通っていますか?
もしも、お子さんが独特なコミュニケーションを持っていたら…
「なんで時間を区切られて遊ばないといけないの?」
「なんで みんなで同じことをやらないといけないの?」
「なんで学校に行かないといけないの?」
「なんで文字の書き順は守らないといけないの?」
「掛け算の九九を覚えなきゃいけない理由は?」…
幼いときから、納得するまで質問をやめない我が子でした。
当たり前に通うであろうと思っていた『学校』という場所も、我が子にとっては疑問だらけ…
人と繋がるってどういうこと? 学びって何?
学校に行かない選択をした子供が、自ら学ぶ「時間」や「場」をどの様にして確保したらよいのだろう… 模索する中で人と繋がることの大事さに気付かされました。
【そくらてすカフェ】とは…
そんな私達親子が出会った、『そくらてすカフェ』という場所。
『そくらてすカフェ』は、東川町の複合交流施設「せんとぴゅあⅡ」で日曜日に開催されています。
※ 開催日は「としょりん」まで要確認
又、こちらの施設せんとぴゅあⅠには日本で唯一の公立の日本語学校も併設されており、異文化交流も盛んです。
東川町複合交流施設【せんとぴゅあ】
住所:北海道上川郡東川町北町1丁目1 1番2号 電話:0166-82-4245 開館時間:火曜日~木曜日、土曜日、日曜日10:00~18:00/金曜日10:00~19:00 休館日:月曜定休
■こんなことをしています
国際色豊かなこの施設の一角(せんとぴゅあⅡ)に『そくらてすカフェ』(午後2時~4時)は出現します。
ひっそりと・・・でも存在は大きく…
せんとぴゅあⅡからⅠ号館へ向かう出口壁に…
案内があります
■生きることを模索された東川町在住の加藤友規さんがナビゲーター
ここでナビゲーターの加藤友規さんの紹介をしたいと思います。
加藤 友規 さんは、せんとぴゅあ図書サポーターズ(ボランティア)です。
愛知県から東川に移住し、現在は東川町内で学習塾を経営しています。
学生時代イギリスやスイスへの留学経験や、独自の学習方法でケンブリッジ大学への入学を掴み取り、政治社会科学部卒業という輝かしい経歴の持ち主です。
日本を飛び出して学びの本質や生きることへの模索をされてきた経験が、柔軟な思考で物事を捉え、結果色んな人を惹きつけるのだろうと私は思っています。
コルクボードが目印です。こちらは、ナビゲーターの加藤さん。
加藤さんとお話させて頂く中で、随分苦労されたんだなぁと思います。
人と違う部分で自己肯定感が低くなっていた時期、他の人には当たり前のことが自分にとっては当たり前ではない…自分の抗うことのできない特性に悩んだ時期のこと。
そんな加藤さんだからこそ、我が子にも通じる【何か】を感じました。
『そくらてすカフェ』では、決まったテーマがありません。
参加者も毎回違います。
参加者から最近気になった話題を聞き、それを深めていく、それに関連する書籍を紹介する、といった流れで進みます。
大体休憩を挟みながら前半、後半でテーマを変えて話を深めていくことが多いですね。
9.22 この日は最近の話題から
時々、小学生の参加もあります。
ここでは他人の意見を否定しないので、普段はぎゅっと心にしまっている思いを吐き出すことも出来ます。
生や死について語る時、倫理観からも離れた視点での意見も交わされます。
老いも若いも関係なく耳を傾け、夫々が思うことを語っていくのです。
とても貴重な場所だと感じます。
人間の価値とは?
タブー視される話題にも触れます
良い悪いの判断もここでは一旦横に置いといて・・・
素直な心で話が出来る時間。
それがこの『そくらてすカフェ』の醍醐味なんだと思っています。
我が子にとって学校の代わりとして、人と関わり、人の話に耳を傾け、自分の思いを発信する“生きた学びの場所”としての存在『そくらてすカフェ』。
頭の中を目まぐるしく思考だけが渦巻いていた我が子。思考の整理にも伝わるように話す練習にもなっています。
お説教や教訓は聞き飽きた・・・あなたでも。
年齢に関係なく素直な気持ちを言葉に出来る時間が、ここにはあります。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後に。もっと本格的に哲学に触れてみたいという方には…こちら
西川徹郎記念文學館 ( 0166-25-8700)
開館5月~10月:木曜~日曜 11:00~17:00 (但し月~水が祝日の場合開館)
asatan公式アカウントです。
旭川とその周辺地域に関連するイベント、グルメ、観光、くらしに役立つ情報などなど、ドシドシご紹介しますのでお楽しみに!