気軽に味わえる男山
■人気ブランド300mlシリーズが充実
いきなり300mlって何?という書き出しで恐縮です。
日本酒の多くは1升(1800ml)、4合(720ml)という単位で瓶詰されます。この他、900mlや500mlなんてのもありますが、男山株式会社が目下、力を入れているのが300ml。これまでに発売し人気のあるブランドを300mlに詰め発売しています。
これまでに、大辛口の純米酒「国芳乃名取酒」や手頃で人気の「くーる」など7ブランドが揃う中、さる10月、新たに2ブランドを追加。
それがコレ。
左/北の稲穂大吟醸 右/生酛純米酒
自宅での晩酌の機会が増えるこの頃。そんなニーズに対応すべく気軽に楽しめるようにと300mlサイズのラインナップを強化したとのこと(同社サイトより)。
うんうん、これはいいですよ。300mlというのは程々嗜むお方には飲み切りサイズ(約1.6合)。
冷蔵庫に入れるのにも便利。
特に、いろんなブランドをストックしておきたい時に重宝しますね。
ちなみに、どのくらい小さいかというと・・・
左が5合瓶(900ml)。これがさらに手軽になったというのがよく分かるでしょう。
ちなみに、今般の2ブランドはどちらも筆者が普段から愛飲してるもの。
そりゃ買ってみるでしょ。呑んでみるに決まってるでしょ(笑)
「北の稲穂大吟醸」はフルーティーな香り、柔らかな口当たりとともに洗練された旨みをとくと堪能できる、筆者も垂涎の逸品。
大きな瓶で買うとそれなりのお値段ですが、これが300mlになると結構なお手頃価格に。
嬉しい限りです。
一方、「生酛純米酒」は、昔ながらの造り方による味わい深い酒。冷やならスッキリと辛口な、お燗でよりコク深く、という味わいが病みつきの1本。
なので味の濃いものやコクのある味わいの料理に相性良し。
筆者個人は、酒そのものといううより料理を楽しみたい時に必須の1本と思っています。
厚岸産、牡蠣の酒蒸しとともに酒を楽しみました。
この相性は鉄板です。
酒情報
■ 北の稲穂大吟醸300ml
【価格】924円/税込
【販売先】同社直売所(旭川市永山2条7丁目)およびオンラインショップ
■ 生酛純米酒300ml
【価格】495円/税込
【販売先】同社直売所(旭川市永山2条7丁目)およびオンラインショップ
秋の国士無双は辛口志向
高砂酒造株式会社から9月、10月と続けて発売された2本の国士無双。
どちらも辛口を好む呑み手なら見逃せない、そんな酒でした。
左/純米酒 超辛(10月) 右/特別純米酒 烈(9月)
日本酒好きのアナタならお分かりでしょうが、辛口といっても香辛料のような刺激がするわけではありません。
製造工程における定義は確かにありますが、筆者的には余計な甘味を感じさせない淡々とした口当たり、と考えています。
という訳で呑んでみました。
まず「烈」。
思いのほか香りは穏やか。透明感のあるクリアな酒質が旨みをやんわりと伝えてきます。
なんて書くと、何のこっちゃ?って話にもなりますよね。
平たく言うと、クセがないのでスイスイいけちゃいます。これも旨い酒のひとつのタイプ。
そして「超辛」。
こちらは、口中が引き締まるようなきりっとした口当たり。前述の筆者的定義でいうと「烈」より辛口かな。
でもじわっと旨みもしみてくる。
これは料理を美味しくするタイプの酒かも・・・
ということで、生鮭で作った自家製の塩サケをツマミに晩酌。
おおっ、これは良い。
口の中で溶け合うんですな、酒の旨味と塩の旨みが。で、口の中がスゴク美味しいことになってる。
で、キレがいい(呑み下しても酒の風味が口の中にだらだら残らない)から、次のひと口にすっと手が出る。
辛口ならでは、ってところでしょうか。
すすんで困る(笑)
酒情報
■ 特別純米酒 国士無双 烈
【価格】1800ml:2,640円 720ml:1,485円
【販売先】酒類販売店、および同社直売所(旭川市宮下通17丁目)
■純米酒 国士無双 超辛
【価格】500ml:990円
【販売先】酒類販売店、および同社直売所(旭川市宮下通17丁目)
■高砂酒造追加情報
11月13日には、同社の代表銘柄「国士無双」の誕生55周年、記念酒が発売されます
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ともかくは、いつもニュースにあふれる旭川の酒を気軽に楽しんでみませんか。
地産地消。そんな意味でも旭川の地酒は格別です。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター