動画で移住体験を発信
千葉県から移住
伊ヶ谷大樹(いがやひろき)さん
今年の春、千葉県から家族3人で旭川に移住し、5月に着任しました。
新型コロナウイルスの影響で人が集まる企画の実現が難しかったので、まずは自分の経験を伝えようと、YouTubeで「いがっち移住ちゃんねる」を開設し、移住体験や旭川での生活を発信しています。9月からは、移住者にインタビューして本音を聞く「ウエルカム旭川&まちなかへGO」という企画を始めました。企画に協力していただいた方には、中心市街地の飲食店で使える「いがっち商品券」を渡しています。まちなかの活性化と移住促進という「二兎」を追っています。
移住前は会社勤めで、自宅から2時間以上かけて通勤し、転勤も経験しました。子供が生まれ、千葉で家を建てることを検討しましたが、コストの高さに驚き、妻の実家がある北海道を第1候補に、暮らしやすい地域への移住を考え始めました。そのとき、転職サイトで偶然見つけたのが、地域おこし協力隊の募集です。前職がスポーツクラブ関係だったので、健康や体力づくりの分野で行政と仕事をしてきた経験を生かせると思いました。
里帰り出産で妻の実家に滞在した際、医療体制が充実していない不安を思い知りました。その点、旭川は病院や保育所、スーパーなどがそろっています。実際に住んでみて、子供が小さくても安心でき、不自由なく楽しく生活できています。通勤時間が劇的に減り、家族との時間が多くなりました。また、空港が近く帰省しやすいというアクセスの良さも移住の決め手になりました。
今後は、まちなかで子供向けスポーツイベントやお年寄りへの健康講座、旭川の暮らしが分かる移住体験ツアーを実現させたいです。将来的には、健康をテーマにした起業も視野に入れています。
移住者をまちなかにご案内
「ウエルカム旭川&まちなかへGO」で 魅力を発信中
地元住民と移住者との交流を
札幌市から移住
木村萩野(きむらはぎの)さん
生まれは千葉県、育ちは洞爺湖町で、高校進学で札幌市に移りました。20代のときに海外で働きながら長期滞在するワーキングホリデーを3か国で経験。3か国目のオーストラリアに行く際、スキープロモーションの現地通訳を旭川市から依頼されたことが、旭川との出会いでした。
帰国し、今後の生き方を考えていたとき、旭川の地域おこし協力隊の募集を知りました。日常の中で自然と遊ぶことが好きな私にとって、旭川は最適でした。夏と冬のギャップが大きく、市街地・工場・川・山の連なりも魅力。四季やまちの鮮やかなコントラストに引かれました。
4月に着任し、気になる作り手や場所を訪ねました。旭川の「まちづくりプランナー」として、歴史や文化、店、施設、人など多くの要素を一つずつつなげることが魅力的なまちづくりにつながると思い、積極的に調べ、歩きました。
これまで、商店街の店主にインタビューしてお店や地域への思いをホームページで伝えたり、旭川家具のPR映像制作に携わったり、地域の人と交流してまちの魅力を発信してきました。10月には東京都内にある、アウトドアに特化した商業施設でブースを構え、イチオシの産品を紹介するとともに、旭川の自然の豊かさやアウトドアスポットの多さなどをアピールしてきました。アウトドアをきっかけに移住や旭川のことを知ってもらい、旭川を好きになってくれる人を増やしたいです。
今後は、市民と移住者がつながる場を作りたいと思っています。両者が感じている旭川の魅力は違うこともあり、それを共有することで、もっと良いまちになると思います。旭川の「お気に入り」を紹介する店やキャンプ場の開設、食品開発など、挑戦したいことはたくさんあります。一つずつ取り組んでいきたいです。
シニア大学での講義の様子
移住促進
■オンラインで移住相談
市では、移住やUターンを考えている方を対象に、オンラインで移住相談を行っています。暮らしのことから、支援制度の紹介など、実際に画面などをお見せしながら説明しています。平日の夜や休日にも、不定期で相談日を設けています。
※要予約。詳しくは市HPに掲載。
■旭川移住促進協議会の愛称が「あさっくる」に決定
令和元年7月に設立し、移住に関するPRなど、様々な取組みを進めている旭川移住促進協議会。コロナ禍でも、オンラインで暮らしや起業に関するイベントなどを行ってきました。より多くの方に覚えてもらうため、同協議会の愛称を募集したところ、北は稚内市から南は熊本市まで、全国各地から327件の応募がありました。この中から「旭川に来ていただく(来る)」を短縮し、市のキャラクター「あさっぴー」と語調を合わせた「あさっくる」に決定しました。今後の「あさっくる」の活動に、ご注目ください。
中心市街地活性化
■にぎやかなまちなかを目指して
市では現在、中心市街地活性化基本計画の推進に取り組んでいます。中心市街地活性化協議会・企画推進分科会(ACT)の委員を主軸として、駅前・平和通北・大成の3つのエリアでのイベント開催など、日常的なにぎわいづくりの事業を企画・実施しています
■地域おこし協力隊との連携
今年7月に実施した買物公園の通行量調査では、平成29年度と比較して約6割の通行量となりました。コロナ禍ということもあり、まちなかの人出は大きく減少しています。地域おこし協力隊とも連携し、3つのエリアの特性を生かし、各エリアの魅力が多くの人に伝わるようなイベントなどを企画していきます。
ACTのFacebookはこちらから