緑橋ビル商店街って
正しくは「緑橋ビル商店街振興組合」という。古くから、衣料や生活雑貨などを扱う商店が数多く寄り合い、駅前の賑わいを作ってきた商店街だ。
振興組合となったのは昭和40年。その点では現在市内にある商店街振興組合の中では最も古い(歴史あると言いましょう)のだ。
今でも多くの店が個性を発揮する中、今年秋には1号館、2号館に世相を反映したテイクアウトグルメの店が相次いでオープン。筆者の食欲を日々わくわくさせてくれている。
改めて場所を解説すると、昭和通り沿い7丁目、3条通を挟んで並ぶ2棟が緑橋ビル。3条左(四条側)が1号館、右(駅側)が2号館。
2号館のそのまた駅側にもう1棟似たようなビルがあるが、あれはよそ様。勘違いしている人も多いが、緑橋ビルとは違う。
緑橋カウンター
それでは、1号館四条側から順に紹介しましょう。
お弁当や総菜などの店としてオープンしたが、その後も進化を続けている様子が見て取れる。
今はラーメン、カレー、定食をインショップで味わうことができるのだ。
■月曜ラーメンデー
毎週月曜日限定。店内でラーメンの提供を始めた。
メニューはラーメン(700円)、チャーシューめん(850円)のみ。
筆者もさっそく頂いた。熱いラード浮かぶおつゆは、醤油ダレが香ばしい。それがからんだ細めの縮れ麺、もっちりしたもも肉のチャーシュー等々、極めてベーシックな旭川ラーメンぶりには大いに感心。
旭川ラーメンってどんなの?の問いに、このラーメンこそが一発明解だ。
■金曜カレーデー
そして金曜はカレーの日。
週イチ限定で出すカレーは、カレーライス(680円/持ち帰り550円)、カツカレー(850円/持ち帰り750円)となっている。
その日、筆者はカツカレーをオーダー。
出てきたカツカレーのスタイルは独特である。
カツは別皿。カツのみ食べるもよし、カレーにインして食べるもよし。ってことかな。
カツはトンカツにしますかチキンカツにしますか?と、肉の方も豚か鶏か選べるようで、その日同行の者とで両方をチョイス。
ちょっとずつ肉シェアして楽しむことができたのだった。
カレーは多くの口に合いそうなマイルドな風味。もともとがポークたっぷりなので、これにカツを加えるとけっこうなボリューム。
でも、トンカツの方は油濃いということもなくさらりとしていたので、難なく完食。
店内ではコーヒーも提供している(別料金)ので、食後のほっと一息に。
ところで、月・金のほかは?というと、定食をインショップでということになっている。
テイクアウトのお弁当は月~金通して日替わり品を提供中。
お店情報
店名:緑橋カウンター
住所:旭川市3条通8丁目緑橋ビル〝1号館〟
電話:090-2876-4771
営業:11:30~14:00
定休:土曜、日曜、祝日
駐車場:なし
g.g-kitchen
市内人気店、有名店3社による惣菜店、g.g-kitchen(ジージーキッチン)は変わらぬ品揃えで人気。
小分けにした1品1品は値頃感も良く、あれこれ食べたい派には楽しい。
画像は、名付けて『筆者ある日の昼飲みセット』(笑)。
クッチーナプリモの「蒸し鶏とペンネのサラダ(220円)」、同じく「鶏もも肉とむね肉のザンギ(220円)」。あっ、鶏がかぶってるけど、この日は鶏が食べたかったんだな(笑)
右上は、居酒屋もりの「具材たっぷり焼きそば(400円)」。副菜もついて、これぞ焼きそば弁当。筆者も昔なじみのもりさんは、市内で官主導で誕生したB級グルメ「しょうゆ焼きそば」のずっと以前から醤油風味の焼きそばを店で出していて、筆者はそれがお気にいり。このパックも店で食べるのと同じように美味しいのだった。
そして左下は日本料理たま川の「鯛めし(300円)」。たまにお邪魔するたま川さんだが、散々飲み食べしたあとでも、しめに食べる鯛めしは格別。パックで食べても名店の味は不滅です!的に美味なのだった。
お店情報
店名:g.g-kitchen
住所:旭川市3条通8丁目緑橋ビル〝1号館〟
電話:070-4128-2131
営業:11:00~15:00
定休:土曜、日曜、祝日
駐車場:なし
おにぎり ゆこあふ
歴史ある商店街。昔々この場所は「サンキュー」というおにぎり屋があった。今は経営者が変わり、昔とは違う時代に合わせたテイストで、周囲のオフィス街で働く人々の胃袋を満たしている。
実は筆者も昔、3条通8丁目にいたことがあり、「サンキュー」の頃から緑橋ビルのおにぎりを食べてきたひとり。
今でも思い出しては「ゆこあふのおにぎり」が食べたくなる。
パックを開けると海苔のいい香り。
種類がとても多いので個別に紹介はできないが、多くは1個200円未満。
大きさは、うーん、小さくはない。というのが適当かな。2つ食べるとけっこうな感じだ。筆者は大食漢ではないので副菜があるなら1個でも足りるはずだが、食べたいんだよね、いろんな味を。これが悩ましい(笑)
ちなみに、画像の1個は筆者のお気に入り「なんばん味噌」。
けっこう辛い。が、これで酒飲めるんだよね(何でもツマミにするな)。
ちょっとグロくてすみません。どうしても中を見せたくて(笑)
で、こちらもお気に入り、かつ同店の人気メニュー「チーズかつお(かつおチーズだったらごめんなさい)」。
鰹節に醤油、これにチーズという驚きの組み合わせは、想像以上に旨し!チーズもごろごろ入っていて、満点の食べ応えは病みつきに。
お店情報
店名:おにぎりゆこあふ
住所:旭川市3条通8丁目緑橋ビル〝1号館〟
電話:0166-26-7225
営業:8:00~17:00
定休:日曜、祝日
駐車場:なし
キツネとパン
お次は、3条通を渡り2号館へ。
ここもオープン以来、変わらぬ人気のようで何より。
店内は料理はもちろんだが雑貨も、また別室には食器類も。
筆者、食器集めをしているので、こういう店に弱い。入ると長くなる(笑)
あ、話を料理に戻そう。
「キツネとパン」のうち、まずキツネ。
これは、他のグルメ系の記事でよく見られる「キツネめし弁当」。4種のキツネ、いわゆるお稲荷さんとオカズがついて750円。
この日は牛しぐれ、エビ天、鯖味噌、タラコというアイテムで味わいは多彩。お稲荷さんというと助六しか知らない人間にはカルチャーショックなのである。
具材はもとより、稲荷揚げも相当にこだわったとのこと。
キツネの他には弁当やカレーも。
キツネの次はパンの方。これを紹介しなきゃ「キツネとパン」は完結しないのである。
その日ショーケースにあったサンドは5種類。
自家製きんぴらたっぷりの「マッサン」・たっぷり野菜とソーセージの「フランク」・鶏コンフィの「チキンハーブ」・パルマハムの「ブラーノ」。どれもこういう丸いパンに挟まってる、というか、あふれてる(笑)。そして散々迷って選んだのが画像の「美馬牛芋」。
お金がないからじゃない。ちょっと大きめ、一人で2個はムリかな、と1個。
キムタクみたいにカッコよく持てないので置き撮り(笑)。
玉子ポテサラ、旭川レタス、ニンジン、キャベツがもりもりというシロモノ。
うん、具材の組み合わせが面白く思った以上の食べ応えに満足。
何しろパンも美味しい。緑ヶ丘のコートルミエールという有名店のものだそう。
ちなみに料理はTOTONOE製。
パンの他には、サラダ、デザートもいろいろ。
あっ。記事書いてるその場から、また買ってきてるし(笑)
というくらい筆者もハマったキツネめし。
これは「キツネめし単品(3個500円)」。ちなみに向こうから高菜・エビ天・鯖味噌。
こういう気遣いもちょっとウレシイ。
パックの裏には食品表示なんかもしっかりしてあって、とても好感が持てる店である。
お店情報
店名:キツネとパン
住所:旭川市3条通8丁目緑橋ビル〝2号館〟
電話:080-6816-7908
営業:11:00~17:00
定休:月曜
駐車場:なし
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター