TiLってどんなお店?
旭川の郊外に、強く主張することなく周囲の店舗と調和して佇むセレクトショップ「TiL」。
以前薬局を営んでいたお店を改装し、2018年の7月よりアメカジのスタイルを中心に、オーナー自ら新たなライフスタイルを提供しているセレクトショップです。
オーナーの大谷さんは自身の店舗を経営しつつ、自らのブランドを立ち上げ、プロのイラストレーターとして活躍。時には有名ファッション雑誌から対談企画や、モデルも依頼されるマルチプレーヤーです。
店頭では“新世代のアメリカンカジュアル”を目指すブランドJELADO(ジェラード)や、「馬革の可能性を追求する」がコンセプトのFINE CREEK LEATHERS(ファインクリークレザーズ)、そしてインディアンジュエリーブランドとして国内不動の地位を誇るWING ROCK(ウイングロック)が並びます。
■WING ROCKとは?
日本人として初めて、アメリカ先住民からインディアンネームをもらっている前崎リキ氏のブランドネームです。1990年頃からジュエリー制作を初め、日本人シルバースミスの中でもレジェンドとして知られています。
福岡を拠点に活動していますが、北海道でも取り扱っている店舗は数店舗のみという希少価値の高いブランドです。
特にイーグルの羽をモチーフにデザインされた作品は、WING ROCKのシンボルとも言える定番商品で、繊細さと重厚感を持ち合わせた圧巻とも言えるアイテム。多くの人が「一生モノ」と言うほど、他とのレベルの違いを見せつける作品ばかりです。
WING ROCKを知らずに、インディアンジュエリーは語れない…そんなブランドです。
TiLが目指すアメカジ2.0というスタイル
「扱っているのはアメカジが中心だけど、提供したいのは新たなライフスタイル」
店内にはアメカジファッションものばかりではなく、マグカップからヘアオイル、ブックカバーなど様々なアイテムが陳列されています。
オーナーのライフスタイル自らで表現しているように、「TiL」というお店を運営しつつ、プロのイラストレーターとしてやファッション誌、各種メディアの出演等、いわゆるパラレルキャリアをそのままお店に反映させています。
「アメカジに萌え系をコラボさせたっていいでしょ?」
そう言って笑うオーナーは、決まった正解を求めない。世の中は正解も不正解もない世界であり、それらは変わり続けるからこそ自らの変化も恐れない。それらを具現化しているのが「TiL」というお店です。
■TiLが作る小さな新世界
2階にはキッズスペースもある、国内でもめずらしいセレクトショップです。子どもも大人も互いに楽しめる空間を提供している、気配りのあるお店作りを行なっています。
「こうやってやっていくうちに色んな人が集まってきて、買う買わないを超えた遊び場みたいになっちゃった」
と、フランクに話すオーナーですが、「結局のところお客さんが、この店作りをしているようなところかな」とも話します。
インスタなどの影響もあり「TiL」に集まるお客さんがどんどん増えて、その中には子育て世代も多数。経営者から女子高生、家族で来るお客もいれば、色々なライフスタイルをバックに持つ人が作り上げているお店でもあると話します。
そこにはSNS上だけでは作り上げれない、リアルな小さな世界(コミュニティ)が作り上げられています。
イラストレーターとしての活動
大手メディアからの依頼から地元ショップのロゴ、個人のオーダー依頼も請け負ってやっています。メディア関連で言えばアメカジ好きの吉本興行の芸人がユニットを作っているアメカジボーイズTVのロゴ制作。フルーツポンチ、パンクブーブーなど知名度の高い芸人さんたちが作っているユニットです。
旭川市内のショップロゴで言うとハンバーグ料理で有名、ミシュランガイド掲載店でもあるキッチンキャスケットのショップロゴなど。得意な分野はインディアンやアメカジなイラストはもちろんのこと、萌え系からキャラデザインまで依頼があれば様々なイラストが可能です。
大手メディアからの依頼があるように、一瞬息を呑むようなクオリティのデザインが店内には並んでいます。オーナーの忙しさや意向にもよると思いますが、イラストを書くのが好きな人はワークショップの依頼などもしてみてはいかがでしょうか?
普通ならばプロのイラストレーターから学べるチャンスはないことですし、ダメ元でもその情熱を大谷さんにぶつけてみることで新たなチャンスをつかめるかもしれません。
Bookwear®というTiLブランド
オーナーの大谷さんは自らのブランドBookwear®というブランドを立ち上げています。
本好きの大谷さんならではの発想で、本にもおしゃれをとの想いから「本の服」というコンセプトで始まりました。
デニムで有名な岡山県のデニム生地を使用したブックカバーは、商標登録もされている本物のブランド商品。現在のところ取り扱っている店舗は自ら経営するTiLのみ。
価格帯は大きさによって違い、全て税別で
文庫 3,500円
コミック 3,900円
四六判 6,900円
「おしゃれは足元から」なんて言われるように、他人が気がつかないようなところでおしゃれができる人は生活の細部に遊び心を取り込める人。
ペットや子供の着せ替えを楽しむように、あなたが普段読む本にも着せ替えのおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか?
■Tシャツなどその他アイテム
「本にもおしゃれを」のコンセプトから始まり制作されたBookwear®は、現在そのままのスタイルを維持して「TiL」のブランドとなっています。
長年培ったヴィンテージバイヤー、企画、モデルなどのファッションセンスから、オーナー自らTシャツなどにデザインしたファッションブランドとして確立させました。店内に並ぶ有名ブランドと肩を並べてBookwear®ブランドも販売されています。
またこの秋冬モデルとして、新しいデザインのロングTシャツなども販売されていますので、他にないものをお探しの方はぜひ目にしてください。
■そもそもTiLの意味って?
Time is life(時間は命)
Today I learned(今日学んだこと)
ある時バスの中で本を読んでいるとこの2つの言葉が浮かび、これらの頭文字をとって付けた名前「TiL」(ティル)。また「TiL」はラテン語で「男」という意味も含んでいます。
ファッションやアイテムだけでなく「トータルライフスタイル」を提供したいという意味合いからも、センスあふれる名前となっています。
TiLのお店の場所は?営業時間は?
「TiL」(ティル)
代表 大谷 俊介
〒071-8121
北海道旭川市末広東1条1丁目1−11
Tel (0166)74-3673
OPEN 11:00 ~20:00
定休日 水曜
TiLのインスタのアカウントはこちら↓
バドミントン元全日本ジュニアチャンピオン。20代半ばよりオーストラリアで生活後、アジア、南米、北米を1年半放浪。帰国後は沖縄の宮古島、兵庫の淡路島などで島生活を経てバドミントンネパール代表のコーチに就任。その後メキシコでジュニア代表もコーチし、マヤ族と一緒に生活。海外ではクリスタルやオパールなどの天然石の買い付けも行い、マクラメジュエリー、アトリエ「名もなき石屋」を幌加内で運営。著書にノンフィクション「旅を終えると君の余命は1年だった」を出版。英語、スペイン語、手話での会話が可能。