わらべやの「天華丼」
市内では誰もが知るほどの老舗に数えられるか。筆者が駆け出しの頃からあったように思う。
昼どきはいつも賑わってますな。
で、たまにはご飯ものでも食べようかなとメニューを見れば「天華丼」とはなんぞや?
カッコ書きで「あげだま丼」と書いてある。
天かす丼、いわゆるたぬき丼かな。ならば筆者の実に好むところだ。
しかもエビ天入りとあるじゃないか。たまには贅沢をしてもバチは当たらないだろう。
ところで、変わった名前。
あげだま丼、天かす丼では何だかイメージが寂しいので、明るい文字を充てようと、ひねり出した名前らしい。
おーっと、蓋から中身があふれる憎い演出(笑)
天華丼(えび天入り750円)
ふつうのは600円
おーっと、これは意外。ごはんに天かすを盛ってタレをかけ回したものか、つゆに浸した天かすがとろっと掛けたようなものが出てくると思っていたら、なんと「とじ」じゃないですか。
しかし、これはこれで美味しそうである。
エビも一緒に埋もれちゃってるのね(笑)
天かすは、タマネギやシイタケとともに煮詰めてあって、それを卵でとじたという仕掛け。
タレは甘めで口当たりは濃い。
それにしても何をきっかけに天かすを卵でとじたか、よく考えたものだ。
おかげで、タレのこってり感が増して良い。
こりゃなかなか良いじゃないか。そこらのたまご丼より断然美味しいと思う。
何たって「華」があるね。
お店情報
店名:そば処 わらべや
住所:旭川市南1条通20丁目
電話番号:0166-32-3735
営業時間:10:30~15:00
定休日:月曜
駐車場:あり
季白の「げそ天丼」
筆者も動物園の行き帰りに時々お邪魔する、東旭川の人気店。
で、お目当ての丼であるが、同店には親子丼やカツ丼、天丼といった定番はもちろん、とり天丼、エビとじ丼なんて魅力的なものも。
中でも筆者の興味を惹くのが、げそ天丼だ。
げそ天丼
そばとのセット(1000円)
単品(780円)
「げそ丼」じゃない。「げそ天丼」だ。天の字ひとつで大きく違う。
げそ丼というと大概はげその唐揚げがのっかっている。が、同店はげその天ぷらだ。
天ぷらというところに蕎麦屋の品格を感じるね。
花を咲かせたげその天ぷらが良い香りを放つ。これぞ天ぷらの妙技であり唐揚げだとこうはいかない。
※花を咲かせるとは天ぷらをふわりを大きく見せる衣の着け方(揚げ方)で、熟練が必要
何しろふわさくな食感が絶妙。げそも食べ良く切ってあるので、軽快に箸が進む。
丼ものは食べるテンポってのが肝心だ。
また、衣は軽い口当たりなので、飽きがこない。
タレのかけ具体も程よい。
タレが多いと、ただしょっぱいし味がくどくていけない。何より、げその風味が台無しになっちゃうからね。
同店のはこれ以上少ないと味が足りなくなるよの、寸前って感じ。初めは少ないんじゃないかとちょっと不安になったが、実はこの加減がよかった。
なのでサクサク食べられたのかな。胸焼けしてないし(笑)
もちろん蕎麦も残さずに頂きますよ。
ここの蕎麦の素朴な味わいが気に入っている。
お店情報
店名:そば処 季白
住所:旭川市東旭川南1条5丁目
電話番号:0166-73-9699
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜
一源の「海鮮フライ丼」
そばもゴハンも、おまけにセットまで何たってメニューが盛りだくさん。
なので、新発見の期待は大!なのである。
いつもおろし蕎麦な筆者、たまにはとゴハンの欄を凝視して、見つけたのがコレ。
海鮮フライとな? 面白いじゃないか。
海鮮フライ丼(860円)
フライをコメにのっける?
いやいや、海鮮のカツ丼と言えば違和感はないでしょ(笑)
で、丼にのっかった海鮮の種類はといいますと・・・
まずエビフライが2本
魚には違いはないと思うが何かな
サーモンフライならウレシイのだが
あ、これは白身ですな
外側サクサク、中はホコホコで美味しい
これはイカでした
程よい厚さ(薄さ)で食べやすい
・・・という以上のメンバーが海鮮フライ丼を構成する。
玉ねぎをタレで煮て、その上にフライを置いたら卵をかけ回して・・・という調理と思われるが、材料が肉でないだけで味わいはカツ丼と同じである。
海鮮フライは蕎麦屋メニューとしては意表を突くが、食べてみればその屈託のない美味しさに、これはアリだなと納得の筆者なのだった。
お店情報
店名:そば処 一源 東4条店
住所:旭川市東4条11丁目
電話番号:0166-26-8700
営業時間:11:00~14:30 / 17:00~19:30
毎月第1・3月曜日11:00~14:00
定休日:火曜
完食後記
どうです、蕎麦屋の丼って色々あってホントに面白いでしょ。
筆者の知る店にはまだまだ丼があったはず。この分だと第2弾もあるかも知れません。
どうぞ、お腹を減らして乞うご期待。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター