ラーメン すがわら 本店
買物公園に面した七福ビル。あのお弁当屋が有名だが、その奥にある老舗ラーメン店が“すがわら”だ。
塩ラーメンとはこういうものですと豪語するかのような、同店の塩ラーメンは極めて特徴的。
コレお湯ですか?と言われそうなほど、おどろきの透明感。
だが、いい香りがほんわかと。確かに味はついてそう(笑)
まずベースのスープからして透明なのね。
ひと口すすってみれば、塩の旨みが口の中にぎゅっと染みる。
スープもすっきりしているせいか、塩が引き立つね。これはいつも醤油を食べている時も「醤油ダレが引き立つ」と同じ感触だ。
それにしても、塩も旨い!
多くの塩派が塩を食うならすがわらに行けというのもよく分かる。
軽い口当たりでするすると食べ進む。塩の旨味は麺とのからみも良く、食べながらも食欲がどんどん増していくようだ。
お店情報
店名:ラーメン すがわら 本店
住所:旭川市7条通7丁目七福ビル1F
電話:01166-22-4710
営業時間:11:00~20:00
定休日:月曜日
駐車場:あり
一蔵 本店
さんろくの人気ラーメン店。
有名グルメサイトなどでは営業時間はお昼どきからとなっているが、コロナがらみのエコ営業なのか夜のみの営業となっている(12月20日現在)。
さて、塩ラーメン。
知り合いの中国料理の職人さんが、塩ならあそこが旨い!と絶賛していたので、食べてみることに。
一蔵は筆者も普段から時々世話になっているが、食べるのはやはり「醤油」。あるいは「めちゃうま」。塩は多分食べたことがない。
いつもながら、絶妙な温かさ。一生懸命ふーふーしなくても食べられる一蔵のラーメン。
であるが、うん、美味しい。もともと醤油も美味しいと思っていたが、塩もぜんぜん悪くない。
塩味が引き立つ中、そこはかとなく感じるコクがいい感じ。その職人さんが褒めるのはこの辺りか。
上の画像。スープなんぞ見た目はこってりしていそうだが、全然そうじゃない。確かに濃くはあるが、それはコクだ。
食べ進めるうち、だんだんと分かってきた。よくある塩ラーメンとは確かにひと味、ふた味違う完成度。
これなら、気分次第では「塩ください」とリピートありだなと思うのだった。
後日、その職人さんに「旨かった」と報告したら、「でしょ?」と、ほくそ笑んだ。
お店情報
店名:一蔵 本店
住所:旭川市3条通7丁目 山田ビル 1F
電話:01166-24-8887
営業時間:11:00~翌4:00 ※コロナ対策か、現在は夜のみ(12月20日現在)
定休日:不定休
駐車場:なし
あさめし前田本舗
この秋、4条緑橋通から1条緑橋通に移転。
山頭火本店は同じビルの違う位置に移転し、そこに入居した格好だ。
まだ、山頭火の大きな看板がついていて、未だに山頭火と思い込んで入店する人多数とのこと。
筆者が食べているときも、数組そんな人が来たが、せっかくだから食べていけばいいのにと、残念だ。
同社の会長がやっている店なら一見の、いや一食の価値ありと思いませんか。
あれ、具がない。かけラーメン?
いえいえ、具は別添えなのがこの店の流儀。
ちなみに、お昼はおむすびがサービス。
さらりとした口当たり。出汁の風味も相まって、ひと口ごとにじわじわと塩の旨味が体に沁みてくる。
つまり、塩が出汁を美味しくしつつ、出汁が塩らしさを引き立てる、そんな完成度だ。
昔、オーナーがこんなことを言っていた。「スープの味が分かるのは塩ラーメン」「ラーメン好きなら塩」。
だからという訳じゃないが(簡単には感化されないぞと意地を張る筆者だが)、断然醤油派の筆者も同店でラーメンを頂く際は、醤油2回:塩1回、そんな感じで塩ラーメン率高し。同店の塩ラーメンには頭が上がらない。
お店情報
店名:あさめし前田本舗
住所:旭川市1条通8丁目348-6 1F
電話:01166-26-7567
営業時間:10:00~14:00/15:00~17:00
定休日:木曜日
駐車場:なし
旨い塩ラーメンとは
一説に、塩ラーメンはごまかしが効かないと言われるが、今回の3杯はまさにそれ。
スープの出来および塩との相性。さらに麺との調和。どれも絶妙に調えられていてた塩ラーメンは秀逸。
醤油派だろうが味噌派だろうが、美味しいものは美味しいと納得させる美味しさでありました。
皆さんは何味のラーメンがお好きですか。
たまには味の垣根を越えて楽しんでみるのも価値ありです。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター