麺屋あさひ
昨夏開業のニューフェイス、と思っていたら、あれよあれよと人気店に。
メニューは厳選の数種類。ウレシイことに、その中に辛味噌がラインナップされているじゃないですか。
辛味噌(850円)
辛さは選べる10レベル。
1~3辛は追加料金なし、4~10は100円増となっている。
筆者自身、同店の辛味噌はお初。試しにと3辛でお願いした。
おつゆは、いわゆる中辛という感じ。程々に辛さがあるが、やたらと辛くはない。
が、コク豊かな味噌スープに辛さがのって、味わいの何と深いこと。食べているうちにじわじわと、旨味とともに辛さがしみてくる。
なので、辛さを追加したらどんなことになるか、ちょっと興味あり。
例えば10辛。味噌のコクのおかげで案外イケるか、逆に辛さが引き立って断然の上級者向きか。
初めはたっぷりのおつゆで分からなかったが、もやしも入り。薬味のネギとともに麺の食べ応えにアクセントが増して良い。
辛味噌のおつゆの中から引き上げたチャーシューは、しっとりと柔らかく、味噌のコクにまみれて美味。
ともかくは、前掲のもやしをはじめ、すべての具材のそれぞれが丁度よい量でバランスが取れていて、この一杯のラーメンは完成度が高い。
いやいや、言い方が固いな。しみじみと味わい深い、と言うべきか。
お店情報
店名:麺屋あさひ
住所:北海道旭川市豊岡15条7丁目
電話:0166-76-6074
営業時間:11:00~14:30 / 17:30~20:00
駐車場:あり
Vegan Ramen めぐり
ビーガンやベジタリアンの何たるかについて、ここでは深く言及はしないが、理由は人それぞれに、動物性食品を制限する食生活がある、というのは何となくだが、理解しているつもりだし、関心もある。
筆者は、ドクターからコレステロールを控えよと言われてるしね。
今や、プラントベース(植物由来)の材料で料理を作るという店が世にあまたあり、しかもラーメン店まで!?
これが昨年、旭川にも登場した。
理解はしつつ、ただ、筆者の疑問はただ一つ。
豚骨とか鶏ガラを使わずにラーメンが作れるのかいな。
ところが、「旨かったよ」と知人が言う。
こりゃ「一見の価値あり」というか「一食の価値あり」かと訪ねてみれば、何と辛味噌も!?
ピリ辛 味噌(1,480円)
醤油、塩もあり
麺が見えてないが、見た目はふつうのラーメン。
ちょっとこってりしてそうにも見えるが、はてさて、実際はどうだろう。
率直な感想。
え、何これ。美味しい。普通に美味しい。
いや、そこらのラーメンより旨いかもよ。
こりゃ、かなり刺さりますわ~
てな感じで目から鱗。ちょっと、いや、かなり感心した筆者。
まず、味噌に頼ってるわけじゃない。おダシがとても良い。
やはりベースは昆布だろうか。これに様々な野菜類が加わって深い味わいを構成してるものと思われる。
さらに、脂、あ、動物じゃないから油と書くべきか、これまた植物由来のオイルと思われるが、これがこってりとした風味を出す仕事、しっかり務めてる。
麺は、我ら旭川のラーメン好きにも合うタイプ。もちろん、スープともよく馴染んでいる。
そうそう、この記事はヴィーガンじゃなく辛味噌が主題でした。
結論から言うと、ピリ辛というよりは「ウマ辛」が相応しい。
何しろ、プラントベースのスープがまろやかなこと。これに味噌のコクが合わさって、辛味をやんわりと包み込む。
ピリッとくる辛さでなく、じわっと感じる辛さ。これがめっぽう後を引く。
お店情報
店名:Vegan Ramen めぐり
住所:旭川市4条通7丁目 ツツジプラザビル1F
電話番号:0166-22-2202
営業時間:12:00〜15:00 / 20:00〜4:00
定休日:日曜
駐車場:なし
あさひ食堂(上川町)
期せずして「あさひ」が2店となってしまった。
こちらは、第1章の「麺屋あさひ」とは違う、上川町にある「あさひ」のお話。
グーグルマップでは「あさひ総本店」との表記もあるが、地元の刊行物では「あさひ食堂」としているので、後者で通したい。
ラーメンのまちをPRする上川町。
JR上川駅の周辺飲食店の多くがラーメンを提供し、また、専門店もちらほら。
駅から10分ほど歩いたところにあるのが、あさひ食堂。観光客も多数訪れるとか。
ちょい辛ネギみそ(1,050円)
辛味噌と思われるメニューは他にも、同価格で「カミナリみそ(中辛)」、同「辛っち(中辛の上)」がある。
ちょい辛ネギみそを頼んだのは、中辛の上とかにビビったわけじゃない。ネギが食べたかったからだ(何の見栄だ?)。
長めに切ったネギが辣油にまみれ、辛いぞ~と言わんばかりに挑戦的。
でも大辛じゃなくピリ辛なんだけどね(笑)
おつゆ自体はマイルドだが、辣油とか麻油と思われるものが、ダイレクトに辛い。
まさにピリッ!だ。飲み下すときに、たまに、辛味の成分が喉に当たってめっちゃヒリヒリするのでご用心。
地元の湧水を使い、添加物を抑えた地元生産の麺は、ほんのり白っぽい色をしたやや細目でちぢれのあるタイプ。食感はしこしことして喉越しもよい。
旭川ラーメンで育った我らにも、何ら違和感もなく馴染める味わいだ。
もちろん辛味噌との相性も申し分なし。
まさにこれが上川ラーメン。聞けば、上川町「ラーメン日本一の会」の加盟店はこの麺の使用した上で、各自、スープ(上川の湧水を使用するのが決まり)や盛り付けに工夫を凝らしているそうな。
一定の条件のもと、各自が個性を競い合うラーメンまちおこし。これなら、町民や観光客も興味を持って参加できる、楽しい「まちおこし」ですね。
お店情報
店名:あさひ食堂
住所:上川郡上川町南町135
電話番号:01658-2-1738
営業時間:11:00~20:00(月曜15:00)
定休日:不定休
駐車場:あり
やみつき後記
これまで、ラーメンに関しては大の醤油派を自称していた筆者ですが、どうしたことだろう。
この一年は、多分、醤油より辛味噌の方が断然多いよう。
辛味噌ラーメンって、不思議な魔力、じゃなかった、魅力があるんだな。すっかり病みつきである。
なので、まだ訪ねたことのない店には、辛味噌はありかと調べてみたり(笑)
つまりは辛味噌特集、まだ続くかも、である。
お楽しみに~、というよりは、お願いだからお付き合いを、という思いを込めて・・・(笑)。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター