近頃、下画像の列車を見たことはありませんか。
なんて質問は、いつも興味を持って列車を見ているか、線路の近くを通勤するか沿線にお住まいになっている方しか反応しないと思うが(笑)、ともかくは、これが「キハ283系」だ。
新旭川駅
Welcome!キハ283系
3月18日のダイヤ改正を機に、それまで特急「オホーツク」「大雪」として運用されていたキハ138系がすべて、キハ283系気動車に置き換えられた。
キハ183系
使用される車両は、1997年(平成9年)から根室本線の特急「スーパーおおぞら」として運用されていたもの。昨年3月のダイヤ改正で、根室本線での定期特急運用を終了していたが、今年度より石北本線への転用が決まった。
ある事情通と思しきお方がSNSでこのことを「退職が決まり送別会をしたのに、わずか1年で職場復帰するようなもの」と揶揄していたが、まさにそんな感じ?(笑)。だが、この転用を喜んでいるファンは多いだろう。
東旭川駅〜南永山駅間
何せ、国鉄型特急を愛してやまない筆者、キハ183系の引退は寂しいが、時の流れには逆らえない。
ここはひとつ、涙を飲んでキハ238系を歓迎しようぞ。
キハ238系アラカルト
■基本編成
東旭川駅〜桜岡駅間
283系の基本編成は3両。そのうち2両が指定席となっている。
キハ183系が4両編成で運用されていた時には、ハイデッカーグリーン車が連結されていたが、283系にはグリーン車の設定はない。
JR北海道は、利用が見込まれる日には増結するとしている。
■カラーリング
近文駅
JR北海道の特急気動車の色といえば、マリンブルー。これと銀色を基調色とし、サイドのドア付近は赤と黄緑色が配色されいてる。
それにしても(以下、しろうと発想)、下は宗谷本線を行くキハ261系だが、これも青。路線が違うので被るということはないが、道北に向かう列車が皆似たような色って、なんだか物足りない気がしないでもない。
キハ261系
■沿線のまちをイメージ
ところで、先頭車の側面に、イラストが施されているにお気づきだろうか。
スーパーおおぞらとして運用されていた頃、運転席後部には、「FURICO」のロゴ(振り子式車両を表す)があったが、この度の運用を機会に新たなラッピングが施されたそう。デザインは、停車駅が所在する7自治体(旭川市・上川町・遠軽町・北見市・美幌町・大空町・網走市)のそれぞれの名所等をイメージしたものとなっている。
ちなみに、たまたま走る列車からきれいに撮れたものを紹介すると、上画像が北見市、下が大空町のもの。
もしも車両を見つけたら、目で追ってみるのも面白そう。
そろそろ芝桜のシーズンだなとか、ロコソラーレ頑張ってるかな、なんて地域への親しみがわいてくるというものだ。
ラッピングは車体の左右両面、2か所それぞれ違うデザインなんだとか。
どの列車にどこの町のデザインが貼ってあるかは、見てのお楽しみ、ということに。
283後記
いかがでしたか。
この春よりお目見えの、キハ283系の走る風景をお届けしました。
撮ったのは3月下旬から最近に至る頃でしたが、今後は草木が萌える時期がやってきます。
そんな中できっと映える283系の青い車体。
不詳、まだまだ駆け出しの撮り鉄ですが、これからも追ってみようと思っています。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター