その魅力とは
この特急は旭川駅経由。普段は普通列車でしか運行していない富良野へ、特急で行けるというこの機会はとても貴重な体験となる。
また、ラベンダー号(キハ261系5000番代「ラベンダー編成」)は、筆者が未搭乗の、憧れの車両。
ちなみに今回は4両編成で、1号車は「ラベンダーラウンジ」(フリースペース)、2・3号車は指定席、4号車は自由席となっている。
この臨時特急では地域のおもてなしを展開。旭川駅で旭川市キャラクター「あさっぴー」、富良野駅で富良野市キャラクター「へそ丸くん」がお出迎え。旭川~富良野間では特産品の車内販売も行われた。
初乗車、冬のラベンダー号
■旭川発
朝、旭川駅改札口にて。
案内板を見ると、おおっ『臨時特急』の赤い文字がきらり。
これから始まるであろう、まさに『特別』な時間を思うと胸が高鳴る。
3番ホームに、札幌からやってきたラベンダー号が滑り込む。
定刻どおり。日本が大寒波であちこちトラブルが起きている中、当日の天候をちょっと心配していたが、この列車が走るエリアは穏やかだったようで、その点ひと安心。
上は1号車の「ラベンダーラウンジ」(フリースペース)だ。
4人が対座するテーブル席と、窓に向かって景色を望むカウンター席が設置されている。
Wi-Fi完備、コンセント利用可。
上は普通車。2・3号車「指定席」、4号車が「自由席」。
背もたれのクッションがカラフルなデザインとなっている。
各席ともインアームテーブル(肘掛に内臓された折りたたみのテーブル)完備。
全車ともWi-Fi完備、コンセント利用可。
筆者らはフリースペースへ。
向かって左側、のんきに手を振っているのが同行者(笑)
水分補給も忘れない。
車窓からは、ほとんどが雪景色(ほとんどが田んぼか畑)。
特急は、いつもは停車する駅をどんどんスルーしていく。
美瑛着。
普通列車だと33分かかるところを24分で走った。
体感的にスゴく早い!! ということはないが(笑)さすが特急、やはり早い。
■取材もスゴい
乗客にインタビューするNHK
『冬のラベンダー号』の広告等に「本事業は、富良野線沿線自治体とJR北海道で構成されるJR富良野線連絡会議が主体となり、富良野線の調査・実証事業として行うものです」とある。
ごく簡単に言えば、先行き不明な富良野線をどうしようか、ということなのだが、どうやら『冬のラベンダー号』もその一環として実施されたようで、そのため、NHKや北海道新聞(少なくともその2社は確認できた)が取材のため乗り込んでいた。
また、行き帰りとも、事業主体さんからアンケートを求められた。
上は、ささやかなお礼と頂戴したもの。ブラックサンダーとは粋だな(笑)
筆者的には、アンケートには概ね高評価を回答。
■富良野着
普通だと40分前後かかるところを、29分で富良野に到着。
終着なので、もちろん全員下車し、ホームは賑わう。
まじまじと列車を観察(笑)
おや、通常だと電光表示のヘッドマークに、印刷物が貼られている。さすが臨時ならでは、というかドットで記した文字より味がある。
出迎えに登場した富良野市キャラクター「へそ丸くん」。
傘に入れてもらって記念撮影(笑)
■そして旭川へ
富良野での滞在時間は約5時間。
そば屋でのんびり呑みながら、そして焼き鳥屋で、富良野マルシェで呑みながら(結局呑んでばかり)過ごせば、帰りの時間はあっという間。
一行は富良野駅へと向かう。
待っていてくれたキハ261系5000番代
駅名標をふと見れば、かつて存在していた南富良野方面への運行がない。
ああそうか、廃止になったんだ。
ローカル線危うし、を改めて痛感する。
同じ列車で帰路に着く。
違っているのはビールがワンカップになったこと(笑)と、ラウンジでなく指定席に乗り込んだこと。
相変わらずの雪景色。空はうっすらと暮れ始めた。
17時12分、旭川着。
札幌に帰る車両を見送る。
ありがとうラベンダー号。楽しかったよ。
市の助成金で料金半額に!!
筆者らは交通費を下げるため、旭川市が実施する「JR富良野線、宗谷線、石北線を利用される方を対象に、きっぷ代を助成します」という制度を活用。
おかげで、旭川~富良野(自由席)と富良野~旭川(指定席)の料金計5,410円が半額になった。これは大きい!! 食事代が浮いた気分。助成金は後日振込だけどね(笑)
詳しくは以下参照
2人以上で対象路線(富良野線、宗谷線、石北線)を旅行等で利用される方に、助成金を交付します。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター