居酒屋 山さん
誰にでも、一人くらいこんなニックネームの友人知人がいるよね、という超フレンドリーな店名の居酒屋。
メニューも、誰にでも親しみやすい料理がずらり。酒も良いところが筆者にツボ(笑)
メニュー表には、海の幸から山の幸が満載。
ご亭主、何がおすすめ?とか通ぶって聞く前に、まず黒板にご注目あれ。
メニューに載ってない季節のものやおすすめ品が。
ということで、おじゃました5月某日。
旬を楽しみたいよねとオーダーした桜エビと笹竹は、季節が薫るさすがの腕前。
やっぱ、旬は料理屋の基本だね。
呑み手に嬉しいのが(助かるのが)上の「店主のおまかせセット」。
画像は、酒の肴4点・刺身・焼物が3皿で提供されるもの(1500円)。
酒好きの心をつかむ(胃袋を掴むとも言う)アイテムがズラリ。画像のそれ、一人で味わうなら量としては十二分。
ともかく、酒が進んで困るじゃないか(笑)という味わい尽くし。
酒の肴4品と焼物の2皿(1000円)セットもある。
この酒が3つ並んだものは、日本酒の呑み比べセット。
日本酒メニューから好みのものをチョイスするというシステムだ。
酒は、旭川ではお馴染みの酒蔵から日本各地の地酒まで、店主の厳選がラインナップ。
なので何を頼んでもハズレはないが、こういうのはまた、組み合わせの吟味も楽しいもの。
おっと、酒の話が長くなってしまったが、お酒もいいけど美味しいものが食べたいわという方々を満足させるメニューが揃っている、なんとも頼りになるのが山さんでもある。
ということで、最近、筆者が(連れの面々も)こりゃいいね!! と言ったメニューを紹介しましょうか。
※記事が長くなるので2品を1画像にしました
あれこれ食べたいなら、店の推しメニュー「山さんの串揚げ」がおすすめ。
数ある単品は80円から170円。お得なセットメニュー、店主おまかせ5本セットは550円、同10本1100円、同15本1600円。
ガツッといきたいならステーキはいかが。画像右は知床鶏もも肉の炭焼き(750円)。
これに山わさびが堪らない。
ほか、炭焼きは、つくね、豚スペアリブタレ焼き、ほっけ、銀だら、コマイなど。
しっかりとお腹を満たしたいならピザやゴハンものを。
左はごま高菜チャーハン(550円)。酒のじゃまをしない、いかにも味なメシなのだ。
右は、前掲の黒板にも載っていた『茄子と生ハムのピザ(900円)』。食材の組み合わせが絶妙な、どこかのトラットリアで修業でも?という素晴らしいクオリティー。
居酒屋の定番、刺身もごらんの通り。生きの良さが見て取れる仕入れの充実ぶりに納得だ。
トマトと生ハムのサラダ(700円)もみずみずしく、それら生鮮メニューも、とにかく非の打ちどころがないのである。
以上、メニューのバラエティー感は経験豊富な店主の腕前のなせる技。まったく恐れ入る。
お店情報
店名:居酒屋 山さん
住所:旭川市5条通7丁目5・7小路ふらりーと
電話番号:0166-25-5266
営業時間:17:00~23:00
定休日:水曜
駐車場:なし
おばんざい たりき
お店は、いわゆる小路の並びの中でなく、5条通り沿いに。
え、どこ?
「らんまん」さん玄関の右横に階段があって、それを上がってくださいな
ふらりーと唯一の二階店舗、それが『おばんざい たりき』なのだ。
店の内装はカフェ風。
おばんざいの店というから、ふくよかなおばちゃんがニコニコ笑いながら肉じゃがでも煮てるのかなと思えば、物静かな女性店主がお出迎え。
とりあえずビールねと、いつもの筆者。
いえいえ、とりあえずだなんて、惰性でビールと言ってるわけじゃない。
たりきのビール、その旨さは折り紙付き。
たりきは、サッポロビールの厳しい審査を経て与えられる『サッポロ クラシック』認定店。北海道では限定250店、旭川市内では数店といううちの1店なのだ。
ゆっくりやるべきなのだが、ついゴクゴクとやってしまう、魅惑の旨さだ。
グラスには、年輪のように残る泡。これはビールの世界ではエンジェルリングと呼ばれる、品質が確かなビールが、正しく洗浄されたグラスに注がれたという証拠だ。
で、ひと息ついたところでおつまみはと言いますと、塩ザンギだとかモツ煮だとかはグランドメニューに記載され、それ以外のおすすめ品が壁のボードに掲示中。
アイテムは、材料の入荷状況や季節感により随時更新。
筆者が最近頂いたものといえば・・・
ミートボールぜいたくトマト煮込み。
手作り感たっぷりな味わい。家庭料理のようでいて、女将の作る味は何かしら洗練されている、やはりお店の味は違うねという感じ。
ちょっとこってりなものがあるかと思えば・・・
小料理で涼感を演出(たことキュウリの酢の物)したりと、その手技は多彩だ。
ほか、お料理の雰囲気をお伝えしたく、以前に頂いたものをさらってみましょうか(現在は提供がない場合あり)。
上は、いわゆるポテトコロッケだが、寝かしたイモの風味よし、香ばしい揚げ具合よしと、さすがのおばんざいぶり。
次は、いわゆるトンカツなのだが、これをたっぷりの薬味で頂くという趣向が実に印象的。さすがのアイディア。
思い返せば、冬には身体が温まる料理の世話になったな。
豚汁があったり、旬のゆり根(の豆腐あんかけ)があったりと、そんな季節感に居心地は滅法良い。
つまりは、来る夏にはまた、夏の美味しいものが、ということさ。
さてさて、何が出てくるかお楽しみ!!
で、話は再びアルコールに。
ビールが旨いことはすでにお伝えしたが、たりきは日本酒、本格焼酎も厳選仕入れ、および随時更新中。
ここ数か月で筆者が頂いた日本酒一例(完売品あり、ご容赦)だが、見る人が見れば「おっ?」という品も。
また、モルトもあったり、酒好きには知られる「電気ブラン」なんかもある、酒へのこだわりもちょっと深いおばんざい屋さんなのだ。
お店情報
店名:おばんさい たりき
住所:旭川市5条通7丁目5・7小路ふらりーと
電話番号:0166-22-3633
営業時間:16:00~22:00
定休日:日曜・第3月曜
駐車場:なし
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター