てづくりおむすび Ohana (オハナ)
JR旭川駅のほど近く。昨年開業の、東川米にこだわった手作りおむすびの店。
『新米入荷』に胃袋がそわそわしてくる。
おにぎり(同店では「おむすび」)は、どれも2サイズ(白米110g前後or150g前後)からの選択が可能。予算だけでなくお腹に合わせて選べるとは気が利いている。さらには、大き目サイズで海苔半分? これ、面白い。
購入したおにぎりは、紙袋に(無料)。
いまどき紙袋って、情緒があるね。いかにもお買い物しました的な。
袋からおにぎりを取り出すと、ひとつずつ紙で包んである。
ちょっとレトロな感じ、というか下町っぽいというか。
塩むすび(レギュラー海苔あり220円)
で、包みを開けると、おにぎりがころんと登場。
おおむね三角形だが鋭角になっていない、ほのぼのスタイル。
紙は米粒がくっつかないようコーティングされた、いわゆるコレ用のもののよう。
紙の分析など考えるうち、たまらなくなって、ひと口ガブリ(笑)
なんなく噛み切れる柔らかな海苔。そして、ふわりとした握り具合。
つけ塩は、しょっぱすぎず甘すぎずな実に良い塩梅で、米の旨みをふくよかにしている。
ああ、これならいくつでも食べられそう。
ちなみに、ガブリの前に海苔付きの状態で測ってみたら、重さは116g。
表示どおりですね、とかそんな話じゃなく、この量は日本の標準的なゴハン1膳(150g)より少ない。
つまり、他の味も楽しみたいわ、というお腹の訴えに応えることも容易。
山わさび牛そぼろ(300円)
当日、ふたつ買ったうちのもう1個は『山わさび牛そぼろ』。
中身が何か分かるよう、おにぎりの先っちょに、ちょこんと具がついている。袋にもメモってあったけど、とにかく親切。
中身をご覧入れようと、おにぎりをパカッと割ってみれば、おおっ、具がけっこうたっぷり。
頬張ると、ほんのりつんとくるわさびの香り。甘辛く煮付けたそぼろの味が相まって、なかなかに味わい深い。これはコンビニおにぎりではあまり出会えない味かも。
しかもこれがたっぷりと入っていて、さらにふわふわの米粒たちと混ざり合うものだから、口の中は美味しさで一杯に。いやはや、至福の味。これで酒もいけそうだな(笑)
で、この紙包装。こうやって、くるんだまま食べられるというのは快適。がぶっとやったときに米粒がこぼれても安心。
お店情報
店名:てづくりおむすび Ohana(オハナ)
住所:旭川市宮下通9丁目たまメディカルビル1階
電話:090-1381-0870
営業:月曜・火曜・水曜・金曜 10:00〜17:30頃
土曜 10:00〜15:00頃 ※お米が無くなり次第閉店
定休:木・日・祝日
※11月より冬季営業時間(開店11:00、火曜日は15:00閉店)
おにぎり ゆこあふ
JR駅前から緑橋通り沿いにある、緑橋ビルではお馴染みの店。
「ゆこあふ」が入居する前もおにぎり屋だったという、由緒ある土地柄だ(?)。
こちらは、「おむすび」ではなく「おにぎり」だ。
前の店が「おにぎりサンキュー」だったからかな。
まずは、前掲の店でも包装について触れたので・・・
おにぎり2つとおかずを購入したら、使いますかと、ゆこあふさんも袋をくれた(無料)。
で、購入したのはこのふたつ。
というか、撮影するには器が小さい(笑)。いや、おにぎりはちょっと大きめ。
試しに測ってみると、横幅は8cmオーバー。三角形の底辺は9cmに及ぶ。
重さは192gと、日本の標準的なゴハン1膳(150g)より、かなりボリュームに富んでいる。
別途購入した、セイコーマートのおにぎり(普通サイズのもの)の底辺は8cm弱、重さ102gだった。ゆこあふは、やはり大き目なのである。
なすみそ(210円)
購入した1つは「なすみそ」。
中に詰まっているのは茄子の味噌炒め。好きなんだよねえ、このおかず(酒のアテにも)。
おにぎりにしても間違いのない旨さである。
いや、他のみんなも同じことを言っていると思うな。なすみそは、同店人気ランキングの1位アイテムなのだ(2024年10月現在)。
ちなみに2位はたらこバター(260円)、3位はツナマヨ(210円)。
ツナマヨ美味しいもんね。どこの店でも人気だ。
チーズかつおバター(260円)
もう1つは、チーズかつおバター。
アイテムを並べただけのネーミングだが、へんに小洒落て「バターとろける海と山の幸」とか言われるより分かり易くて良い(笑)。
具材のミックスを2種、ではなく3種というなかなかのチャレンジであるが、これがなかなかに合う!!
チーズとバターって同じ乳製品。溶け合うというよりそれぞれ持ち味を競ってる、ってことも感じられて面白い。
そもそも普段の食卓で、バターかけご飯ってテッパンの旨さだし、おかかゴハンも然り。
ちょっとずるいけど、ゆるす(笑)
おかずセット(310円)
おにぎりのみ購入するのは、どうも気が引けるというか、やはりおかずがないと物足りないというか。
とりあえず、おかずも買い足したが、おにぎりともに完食すれば、お腹はかなり満足。
お店情報
店名:おにぎり ゆこあふ
住所:旭川市3条通8丁目緑橋ビル〝1号館〟
電話:0166-26-7225
営業:8:00~17:00
定休:日曜、祝日
駐車場:なし
春結 (はるむすび)
同店のリーフレット
春を結ぶとは、なんとも奥ゆかしいネーミング。
こちらもOhanaに同じく、昨年の開業だ。
おにぎり(ここではおむすび)の他、惣菜各種を扱い、パンコーナーも併設している。
前掲2店で包装に触れたので、ここでやらぬワケにはいかぬだろう。
袋(無料)から出てきたおにぎりは、ご覧の容器の中に。
軽く圧力がかかってもおにぎりはつぶれないくらいの強度がありそう。これだとそのままバッグに入れられるから袋は不要だったね(一応エコには気を使う)。
だが、おかずは水平に持ち帰りたいので、結果的には袋はありがたかった。
卵黄醤油漬け(310円)
購入したのはコレ。
テレビでよく見かける東京の有名おにぎり店の、人気メニューのひとつが卵黄だ。
食べてみたいなあと思っていたら灯台下暗し。旭川でもこれが食べられたなんて。
凍らせた生卵から取り出した卵黄を醤油漬けにしたもの。
卵は卵黄だけを食べると、味わいがとても濃厚。とろりとした黄身うっすらと醤油が香る。
それがほぐれる飯粒たちと溶け合って、お口の中の幸福度は最高点。
くるみみそ(300円)
これはくるみみそ(胡桃の味噌)。
実はパン屋では必ずくるみパンを買ってしまう筆者。だからこれに手が出たのか。
ひょっとして自分、くるみが好物なんでしょうかね(人に聞くな)。
見た目に、くるみ感たっぷりな味噌。
そもそもくるみ味噌なんて初めてだな。
甘い味噌にくるみの穏やかな香味が溶け込んで、素朴だがまろやかなインパクト。その食べ応えは楽しい。
下町的な惣菜にある「ピーナッツみそ」より軽やかなナッツ感。ご飯と合わさった口当たりも良いこのおにぎり、十分にアリですね。
おかずセット(380円)
メインを肉か魚で選べるおかずは種類もいろいろで、380円より。
この彩り!! つい手が伸びでしまった筆者である。
お店情報
店名:春結 はるむすび
住所:旭川市宮下通21丁目
電話:070-7640-4873
営業:平日8:00~14:30 土曜8:00~16:00 日曜9:00~15:30
定休:月曜、日曜(不定休)
駐車場:あり
おにぎり後記
いかがでしたか。
ここで紹介した3店は、いずれも握りたてを提供する。
急いで帰れば、まだほんわか温かく、ごはんもふかふか。
近くのコンビニもいいけど、わざわざ出かけるだけのことはある。
たまにはおにぎりでゴハン、楽しんでみませんか。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター