【わが街探検】旭川のシンボル 旭橋のヒミツ!【橋シリーズ①】

【わが街探検】旭川のシンボル 旭橋のヒミツ!【橋シリーズ①】

162本もの川が流れ、“川の街”とも呼ばれる旭川。川が多いだけあって、橋の数もたくさん。実は、旭川には大小合わせて約760もの橋があるんです! そこで今回は、旭川のシンボル【旭橋】のアレコレを紹介しちゃいます♪


橋のタイプはさまざま!

旭橋を紹介する前に、まずは橋のタイプについてちょっとお勉強しましょう♪

橋の構造は、【橋の長さ】や【景観への影響】、建設時の【コスト】などを考慮して決められるそうですよ。

①桁橋(けたばし)タイプ

桁橋タイプ/出典:asatan

短い橋に多く見られるシンプルなタイプです。橋の下にある柱(橋脚)で道の部分(橋桁)を支えています。
例えばこの忠別橋が桁橋タイプです!

桁橋タイプの忠別橋/出典:asatan

②アーチ橋タイプ

アーチ橋タイプ/出典:asatan

アーチの性質を利用した、昔から見られるタイプがこれ。弓なりの形で【安定性が高い】ので、桁橋の次に多く見られます。
例えば皆さんご存知! 旭橋!!

アーチ橋タイプの旭橋/出典:asatan

③吊橋(つりばし)タイプ

吊橋(つりばし)タイプ/出典:asatan

長い距離を架けられるのがこのタイプです。橋の途中にある塔と塔の間にケーブルを垂らし、そこから【ロープを吊り下げて橋を支えて】います。
例えばこの神居大橋!

吊橋タイプの神居大橋/出典:asatan

④斜張橋(しゃちょうきょう)タイプ

斜張橋(しゃちょうきょう)タイプ/出典:asatan

橋桁の途中にあるケーブルで直接引っ張るタイプ。技術的には【もっとも新しく】、吊橋の次に橋を長く架けることができます。
例えば、このツインハープ橋!

斜張橋(しゃちょうきょう)タイプのツインハープ橋/出典:asatan

ほかにも、鉄道橋によく使われる【三角に骨組みを組んだ】トラス橋や、主に高速道路に採用されている【橋桁と橋脚が一体になった】ラーメン橋などがあります。

お待たせいたしました! 旭川のシンボル 旭橋!!

旭橋/出典:asatan

【北海道三大名橋】や【旭川八景】にも数えられ、旭川のシンボルともいえる旭橋。完成から85年以上にわたって市民に愛され続ける旭橋は、【戦争による攻防】と【新地開拓】を目的に作られました。

旭橋の構造は、【当時最先端だった鋼鉄製のアーチ橋タイプ】です。戦車が石狩川を越えて北へ向かうために、頑丈な橋にしたんですね。

旭橋完成時は、そのころの日本人の心構えが書かれた旭日賞が掛けられていました/出典:旭川中央図書館

旭橋と命名したのは、当時の旭川町長 奥田千春さん。

字面・語調が良く、旭川の橋だとわかるように旭橋と名付けたそうです。(朝日が昇るという輝かしいイメージで名付けたという説もあります)

ちなみに、旭川市のシンボルキャラクター【あさっぴー】のベルトは旭橋がモチーフになっているそうですよ♪

旭橋
竣工年:1932年・橋タイプ:アーチ橋・橋長:226m・河川名:石狩川・所在地:旭川市常盤通~元町

さて、ここからは意外と知られていない、旭橋の秘密をご紹介します!

旭橋のヒミツ① 旭橋の色は何度も変化している!?

色がシルバーの旭橋(1955~65年ごろ)/引用:旭川市史第2巻

旭橋のような鋼鉄製の橋は、鋼材の品質を保護するため、およそ【10年1度塗り直しをする】んだそう。旭橋は同じ色を塗ることはせず、【塗り直しのたびに色を変えて】きました。

旭橋の色の歴史/出典:北海道開発局旭川開発建設部

旭橋の色は、【街の景観】や【その時代の流行】などを考慮して決定されました。旭川が活気に満ちていた1965年ごろには、旭橋の色がペール・オレンジだったことも!

現在の色は9代目。8代目の1998年に塗り直した時と同じオリーブ・グリーンが塗られています。

旭川のヒミツ② 旭橋は少しずつ動いている!?

戦車も通れるように作られた旭橋には鋼鉄が使われていますが、鋼鉄って【温度によって伸びたり縮んだり】するんですね。旭川は【夏と冬の温度差が特に激しい】ので、その分、旭川の鋼鉄も大きく伸び縮みします。

【えっ! それだと橋がすぐに壊れてしまうのでは…?】と思いませんか? これを解決するのが、ロッキングカラムです!

旭橋のロッキングカラム/出典:asatan

旭橋にはロッキングカラムという【特殊な構造の柱】があるんです。

橋のアーチ部分の付け根4ヵ所にあるこのロッキングカラムが、【鋼鉄の伸縮に合わせてかたむくように動く】ことで、橋の崩壊を防いでくれます。

この構造を取り入れたからこそ、旭橋は【85年以上たった今でも頑丈】なんですね。

旭橋のヒミツ③ 昔は“旭橋”という名前ではなかった!?

現在の旭橋が完成するさらに前の1892年(旭川村ができて2年)。現在の旭橋の場所に、鷹栖橋と呼ばれる橋があったそうです。

しかしこの鷹栖橋は、盛られた土の上に石組みをして木の板を渡しただけの【簡易的な橋】。今の旭橋とはまったく違うものでした。

鷹栖橋は強度がなかったため、川の増水などによって、たびたび流されていたようです。

おわりに

旭川市民にとってはとっても身近な旭橋。ですが、意外と知られていない秘密が結構あるんですね。

さて、次回は旭川市内の【長い橋BEST5】を、asatan流にキャラクターにして紹介しちゃいますよ!

↓【わが街探検】旭川の長い橋BEST5!【橋シリーズ②】はこちら↓
https://asatan.com/articles/115

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