中華まんじゅう
photo:都良(TORA)
道外の人にとって「中華まんじゅう」といえば、白い皮の中にひき肉の具が入ったいわゆる肉まんです。なので、北海道ではコレが「中華まんじゅう」と言うと間違いなく驚くでしょうね。
どら焼きのような皮に、あんこがぎっちり詰まってバナナのような形をした和菓子。昭和世代には、お葬式や法事の引き出物といえば、この「中華まんじゅう」でしたよね。
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最近では、海苔やお茶が引き出物に使われることが多くなって、すっかり「中華まんじゅう」を見ることは少なくなってしまい、きっと道民でも若い人たちはわからないんでしょうね。
旭川で中華まんじゅうといえば、元祖を名乗る「あさひかわ菓子処まるきた」の「元祖中華まんじゅう まるきた焼き」です。明治36年の創業当時から受け継がれた味。明治時代に、これだけあんこが詰まっているお菓子は、すごいご馳走だったんでしょね。
店名:あさひかわ菓子処まるきた
住所:旭川市旭町1条4丁目841-15 vivi旭町 1F
電話:0166-51-0780
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日
駐車場:あり
ザンギ
photo:都良(TORA)
道民にとっては、定食やお酒のおつまみとして定番メニューの「ザンギ」。
しかし、道民でも「ザンギ」と「唐揚げ」の違いを聞かれたら答えられない人が多いのではないでしょうか。そういう自分も答えられませんが。
そこで「ザンギ」と「唐揚げ」の違いをネットで調べてみました。ザンギの発祥は、釧路の「鳥松(とりまつ)」という焼き鳥店で、昭和35年頃に登場したとのこと。ザンギという名前は、中国語の炸鶏(ザージー)に、幸運の運(ン)を入れ、「ザー・ン・ジー」となり、ザンギと名付けたのだとか。しかし、調べても「ザンギ」と「唐揚げ」の違いについてはよくわかりませんでした。
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何となく定食についているのが鶏の唐揚げ、居酒屋で出てくるのが「ザンギ」って感じがしますね。
今回、ザンギを頂いたのは居酒屋ではなく、流通団地通りにある定食店の「なばりゅう」。ごはんとお味噌汁の「基本セット 300円」に、好きなおかずを組み合わせることができます。ザンギは3個で300円とザンギ定食にしても600円とリーズナブルですよ。
店 舗 名:なばりゅう
所 在 地:旭川市秋月2条2丁目10-2
電話番号:080-3290-7818
営業時間:6:30~14:00
定 休 日:月曜日(祝日の場合は翌日休み)
駐車場:あり
もち処一久 大福堂
photo:都良(TORA)
道外の人が驚く食べ物には、北海道のお赤飯もあります。道民にとっては当たり前の甘納豆が入ったお赤飯。
これって、北海道だけのようなんです。北海道以外では、小豆を使って炊くため甘みはありませんが、北海道のお赤飯は甘納豆が入っているので甘い味。そういえば、納豆に砂糖を入れたり、トマトに砂糖をかけたり、フレンチドッグに砂糖をまぶしたりと、道民は甘いものが好きなんですかね。
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この甘納豆入りのお赤飯は、昭和20年代後半に札幌の学校法人光塩学園の初代学長「南部明子先生」が考案したものだそうです。
子供の頃は、何かお祝い事があると祖母が作ってくれましたが、最近ではお赤飯を食べる機会がすっかり無くなりましたね。今回、お赤飯を購入したのは「一久 大福堂 旭川本店」。土日だけ数量限定で販売しているそうです。ちなみに小豆のお赤飯もあって選べますよ。
店名:一久 大福堂 旭川本店
住所:旭川市旭町2条3丁目11-103
電話:0166-51-1932
営業時間:9:00〜18:00
定休日:無休
駐車場:なし
まとめ
今回は、ちょっと変わった北海道のソウルフード・郷土料理として、「中華まんじゅう」「ザンギ」「甘納豆のお赤飯」をご紹介しました。懐かしいと思う方も多いのではないでしょうか。いずれも旭川のお店で食べられるので、ぜひどうぞ。
フリーのWEBライター。