中華料理 青竜
緑町で旨い中華を出すと評判の人気店。寡黙なご亭主が繰り出す料理はどれも本格派だ。
かく言う筆者も、同店の麻婆豆腐には一目置いている。
目玉チャーハン(650円)
目玉焼きなしは500円
すっと出されたコレを見て、いい年したおっさん(筆者とも言う)が思わず可愛いとつぶやいてしまった。
何がうれしいって、この皿。いかにも中華な八角形の皿。とても美味しそうに見えるじゃないか。
料理は見栄えも大事。
ちなみに八角形は、風水で言うところの「八方位」を表しており、全ての方角から幸せを引き寄せ、邪気を払ってくれる縁起の良い形なんだそう。
また、ご飯ものが締まって見えるとかで、古来、中国料理ではこの形の皿が好まれてきたとか。
おや、意外にもアットホームな具だこと。
家庭の炒飯みたい?いやいや、見ればわかるでしょ。混ざりこんだチャーシューは家庭で出せる味じゃない。
このひと口、チャーシューのコクや野菜の甘味が混ざって、実に旨いのであった。
目玉焼きは途中から。
まずはプレーンな炒飯をある程度楽しんでから目玉焼きに手を出すのが筆者のこだわり。醤油を少し混ぜたとろとろの黄身を炒飯に絡めて味変。何ともコク深い炒飯が、口の中にしみじみと染み渡るのだ。
目玉焼きを添えた炒飯って、食堂にはよくあるが専門店では少ないかも。
お店情報
店名:中華料理 青竜
住所:旭川市緑町16丁目
電話:0166-54-5145
営業時間:11:30~20:00
定休日:不定休
駐車場:あり
おふくろ
中華の店から打って変わって、お次はまちの食堂の登場だ。
ここは筆者も愛してやまない、駅前ビルの老舗にしてレアな名店である。
チャーハン(580円)
撮影なんかしてるから、せっかくの海苔がしなってしまいゴメンナサイ。
それにしても今回は、福神漬けをたくさん付けてくれて、ありがとうです。
ともあれ、ご高齢の女将さんが、小さな体で中華鍋をゆすりながら作ってくれた炒飯。
もうそれだけで胸がいっぱいになる、とか言いながら、しっかり食欲も満々な筆者である。
味付けのしっかりとした、いかにも昔ながらの炒飯。飯の塩気に甘い福神漬けが妙に合うのも、おふくろ炒飯の特徴。
また、かまぼこ入りは食堂チャーハンではよくある手技だが、これが旨味を膨らませて旨いんだな。
福神漬けやかまぼこの風味で「おふくろ」に来たことをしみじみと思う。老舗の味とはそういうものだ。
お店情報
店名:おふくろ
住所:旭川市宮下通7丁目駅前ビル1F
電話番号:0166-22-1712
営業時間:10:00〜21:00
定休日:日曜
駐車場:なし
正直や
豊岡の住宅地にひっそりと建つ店だが、夜ともなると常連で大賑わい。
本格中国料理をはじめ、地場の食材にこだわった料理の数々は客を飽きさせない。
厨房から中華鍋の音が響く。そのリズミカルなテンポに店主の精力的な仕事ぶりが伺える。
俗に、この音が良い店は「旨い」と言われるが、それを見事に体現するのがこの炒飯だ。
ランチメニューから
ずわい蟹入りXO醬チャーハン(1,150円)
ふと顔を寄せてみれば、炒飯はふわりと香ばしく、美味しい予感がしっかりと伝わる。
何より見事に熱々だ。炒飯はこうじゃないとね。
ずわい蟹入りXO醤と炒飯の名前は長いが、味わいはごく端正だ。蟹もXO醤も誇張することなく、それでいて確かな風味を醸し出す味の付け方は絶妙。
そして飯粒一つひとつに至る歯応えの何と良いこと。普段あまり意識していなかったが、あえて表現するなら飯を咀嚼する喜びとでも言おうか、とにかくこの炒飯には食べる楽しさが満ち満ちている。
お店情報
店名:正直や
住所:旭川市豊岡6条2丁目
電話番号:0166-73-7778
営業時間:ランチ(木〜土)11:30〜14:00 / 18:00〜0:00
定休日:月曜、水曜
駐車場:あり
食べ歩き後記
いかがでしたか。
炒飯って、作る側の人柄や姿勢がカタチになる料理ですよね。
今回は筆者と気の合った炒飯の、その一例でした。
皆さんもご自分と相性の良い炒飯を見つけてみませんか。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター