意外と多い! 旭川市内でのヒグマの出没
4月中旬の江丹別。もし、ここにヒグマが潜んでいたとしても、すぐには発見できないことが予想される
出典:asatan
ヒグマによる人身被害は意外と多く、道内では【約30年の間に40件もの負傷・死亡例】が発生しています。
また、旭川市内においては昨年度【90件ちかくの出没情報】が発表されました。
出没が確認されたエリアの内訳は、東旭川の倉沼から瑞穂地域周辺、西神楽地域周辺、東鷹栖周辺、神楽や神居、曙などの旭川中心部に近いエリアでも目撃例があります。
ヒグマの目撃・被害は春と秋に多く発生する傾向にあり、【春は山菜採り】、【秋はキノコ狩り】など、人が山へ立ち入る機会が増えるためであると考えられています。
また、ヒグマも【春は冬眠明け】、【秋は冬眠入り】の時期であるために、エサを求めて活発に活動することも要因のひとつとされています。
ヒグマに出逢わないようにするためには
■①事前にヒグマの出没情報を確認
山・林などへ出掛ける場合は、行く予定のエリアのヒグマの出没情報を確認しましょう。
旭川市の公式HPで出没情報が確認できるほか、実際に出没が確認された場所(現地)には【ヒグマに注意!】などの看板が設置されています。
■②複数で行動する
ヒグマの存在にすぐに気付けるよう、また、万が一の場合に備え単独行動は避けましょう。
■③薄暗い時間帯の入山・入林を避ける
ヒグマは主に夜行性のため、夕暮れから早朝までの山・林への立ち入りは避けましょう。
■④人がいることをヒグマに気付かせる
昼間でも山林にヒグマが潜んでいる可能性があります。鈴やラジオなどの音が出るものを身に付ける、同行者と大きな声で話すなどが有効とされています。
■⑤ヒグマの痕跡を見つけたらすぐに引き返す
フンや足跡など、ヒグマの痕跡を見つけたらすぐさま引き返しましょう。近くにヒグマがいる可能性があります。
■⑥ごみを捨てない
弁当・菓子・ジュースの空き缶などは、ヒグマの絶好のエサ。呼び寄せてしまうきっかけとなるため、ごみは必ず持ち帰りましょう。
また、春はヒグマの目撃・被害が増える季節のため、北海道では2022年4月1日(金)~5月31日(火)を春のヒグマ注意特別機関と設定し、普及啓発を行なっています。
以上の行動を徹底し、ヒグマから身を守りましょう。
もしヒグマに遭遇したら?
※確実に安全な対処法ではありません。一般的に有効とされる対処法を紹介します
■①まずは落ち着く
冷静な判断をするためにも、まずは慌てず、落ち着きましょう。
■②ヒグマが遠くにいる時は静かにその場を去る
気付かれないように、静かに立ち去りましょう。
■③ヒグマに刺激を与えない
「大声を出す」「走る」「石を投げる」などはNG。ヒグマを驚かせないようにしましょう。
■④近くにいる場合はヒグマの目を見ながら後退
背中を見せて逃げると本能的に襲ってくる場合があります。近くにいる場合はヒグマから視線をそらさず、ゆっくり後退しましょう。
また、よく言われる「死んだフリをする」は、NGといわれています。
おわりに
今回は市内のヒグマ出没情報を始め、遭遇しないための注意ポイントなどを紹介しました。
市内でも意外と目撃例が多いこと、春に多く出没する理由などわかっていただけたでしょうか?
外出が増えるこの季節、自分の身を守るためにも、入山・入林する際などにはしっかりと準備をして出かけて下さいね♪
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