暖かくなるこの時期は【カラス】に注意！ 気を付けるポイントは？

カラスの繁殖期は一般的に【3月～7月】と言われており、そのうち4月～6月は産卵・ヒナの育成のため、特に凶暴性が増します。

カラスの種類は大きく分けてハシブトガラスとハシボソガラスの2つ。人を襲うことが多いのはハシブトガラスです。

市街地などにも生息するハシブトガラスは通称『ブト』と呼ばれ、子育て中は非常に神経質に。見通しの悪い木を好むため、身近な場所でも、カラスの存在に気付かなかったことで襲われることがあります。

旭川市でも過去に、『神楽岡公園でバーベキューをしていたら、肉をカラスに持って行かれた』『陸上自衛隊 旭川駐屯地周辺でジョギングをしていたらカラスに襲われた』といった被害が報告されています。

個人的に、私も中学生の時にカラスに襲われた経験があり、それ以来、カラスが怖くて仕方がありません…

※確実に安全な対処法ではありません。一般的に有効とされる対処法を紹介します

実は、カラスはいきなり襲ってくることはあまりありません。

近づいてきた人間に対し【じーっと見つめる】【大きな声で鳴き上空を旋回する】【枝を折ったり落として音を出す】【「ガッ ガッ」と濁った声を出す】などのように警告を発してきます。

このような威嚇行動に気付いたら、すぐにカラスから離れましょう。

カラスは「肩に止まって【つついて】襲ってくる」なんて思っている方も少なからずいますが、実際には【蹴って】攻撃してきます。

人の後頭部を目掛けて【背後】から蹴ってくるんです。しかし、人間が帽子をかぶっていた場合はカラスが後頭部だと認識できないのだとか。

カラスにとっても、目測を誤ってもし翼をケガでもしたら大変！ ですから、狙いが定められず、「確実に・安全に攻撃できない」場合は、襲ってくる可能性が小さくなるんだそう。

【傘を差すこと】、【カバンをかつぐこと】、そして意外にも【腕を真上に上げること】も、カラスの攻撃から身を守る有効な手段とされています。

カラスもほかの生き物と同様に、生態系を維持する重要な存在。鳥獣保護法で保護された野鳥ですから、【石を投げる】等の攻撃はしてはいけません。

また、カラスは【小学校低学年程度の知能】を持っているとされ、カラスは自分を攻撃した人の顔や姿を覚えます。その後、さらにしつこく威嚇・攻撃を行なってくる可能性がありますから、注意が必要です。

カラスを追い払っても、「危害を加えない人だ！」と気付かれればすぐに慣れてしまいます。カラスの威嚇行動に気付いたら、速やかにその場から離れるのがベストです。

たまに餌付けをしている人を見かけますが、人間への警戒心を薄れさせる行為は、より激しく襲ってくるようになることに繋がりますから、しないようにしましょう。

カラスの巣があり、それによってカラスに襲われる等のトラブルが発生した場合は、【その土地の所有者自ら駆除業者等に依頼すること】とされています。

公共施設等の場合は次のように管理されています。
■国道の街路樹
0166-61-0136(北海道開発局旭川道路事務所)
■街路樹（道道）
0166-26-4461(北海道上川総合振興局 旭川建設管理部)
■街路樹（市道）
0166-36-2244(旭川市土木事業所)
■旭川市内の各公園
0166-25-9705(旭川市公園みどり課)
0166-52-1934(指定管理者 旭川市公園緑地協会)
■電柱・送電鉄塔
0166-23-1121(北海道電力ネットワーク株式会社)
■その他の相談
0166-25-5350(環境総務課)

今回はカラスの生態や、襲われないための注意するポイントなどを紹介しました。

桜の季節も終わり、ポカポカ陽気が続いていますが、この時期のカラスたちは繁殖期のため、神経質になっています。

散歩やジョギングなど、外で活動をしている人も多いと思いますが、カラスに襲われないように注意しましょうね。