旭川市議会 市民と議会の意見交換会へ
最近では、大雨の影響・地震などでいつ自分が災害の被災者になるかわからない。
でも、旭川に住んでいると地震は少ないし、台風が来ることもほとんどない。
災害への意識が低いこと、何か起きたときにはどこへ避難をするの? など疑問に思っていた時にちょうど目にした【旭川市議会 市民と議会の意見交換会】
2019年11月10日(日)に旭川市東光27条8丁目にある【旭川市総合防災センター】で行われた”災害への備えについて”の意見交換会があるということで行ってみることにしました。
旭川市議会との意見交換会ということもあって案内もわかりやすい。
出典:はるすけ
どんな人が来ているの?
市民の意見を市政に反映させるための意見交換会ということでしたが、どれくらいの人が市政について興味を持っているのか? どれくらいの人が来ているのか? どれくらいの年齢層の人が来ているのだろう… なんてドキドキしながら会場に入ってみると、自分が思っていた以上に参加している人がいてビックリしました。
自分たちも経験した2018年9月6日の『北海道胆振東部地震』の影響でおきたブラックアウト。
日々ニュースで目にする、日本各地で起きている台風や地震での被害。
いつ、また、自分たちが被災者になるかもしれないという不安があってなのか、世代や男女を問わず70名ちかくの人参加されてました。
用意されていた席数よりも、多くの人が集まった会場。
出典:はるすけ
神楽岡地域総合防災計画について
【旭川市議会 市民と議会の意見交換会】が、開会されると、まずは議長の挨拶があって、その後に参加議員の紹介がありと意見会は進められていきます。
今回、防災についての事例や取り組みを話してくれたのは「神楽岡地区協働自主防災協議会」の方。
旭川市神楽岡は、地形が丘陵地域で高低の多い地域で土砂災害指定地域であることから、神楽岡地区で『神楽岡地区協働自主防災協議会』という独自の団体を作り、対策を考えているとのこと。
町内ごとに、避難所へ誘導するシステム、保育園・学校・PTA・地域包括センター・老人クラブなどと連携をし、訓練をしたりと、地域単独で取り組みをしていることの説明がありました。
市に対策を任せるだけではなく、”神楽岡”という地域だけでも災害について取り組みをしていることを知ってビックリ。最近では、町内会に入らない家庭もあるなんて話も聞いたことがありますが、災害が多くなっている今だからこそ、地域との密着も必要なんだと感じながら話を聞いてました。
市議と市民の意見交換会スタートへ
市民よりあがった質問。
避難所に逃げるべきか? 避難所に備蓄はあるのか? 備蓄はどれくらい用意されているのか? ストーブなどの準備はあるのか? などなど。
備蓄としてアルファ化米の準備が現状で44.4%でしかないこと、次の予算でアルファ化米を100%にすることが課題であり、粉ミルクやストーブなどの準備は、まだ十分にされていないこと。
避難する場所によっては備蓄がなく、災害が起きてから普及されることになっているとのこと。
驚きだったのは、旭川の備蓄予算があまりにも少なすぎる【200万円】ということ。
旭川市内では、131カ所の指定避難所があるそうですが、水害が起きたとき旭川市忠和では浸水してしまう可能性が高いので避難場所にはならないので、違う近くの地域の避難所に行かなくてはならないことなどなど。
多くの課題が浮き彫りになり、ときには市議の方と、市民の方が熱い討論にもなりましたが、市議の方も真摯に受け止めて回答してくれたこと、すべてを市に任せてしまうのでなく、自分でもしっかりと考え災害に備えなくてはならないことを実感した意見会でした。
意見会に参加してみて
地震も台風の影響も少ない旭川。
生まれも、育ちも旭川の私にとっては【災害】は、遠いものであって自分には関係のないものと感じていましたが、昨今の状況では、絶対に安全ということはないと感じています。
意見会に参加した人のなかには、自宅に、水・食料・ガソリンなど災害に備えて十分に準備をしているという人もいました。その人の話だと、15年賞味期限がある、お水も200円くらいで売っているとのこと。
そんな知識さえない自分の災害への認識を改め、まずは自分でも備蓄の準備や、避難所の確認などを行なうべきと感じました。
【旭川市】として対策を考え、災害に備えてくれてはいますが、市民ひとりひとりが【災害】への意識を高めるべきと感じることができた意見交換会でした。
生まれも育ちも旭川… 旭川以外での生活経験ゼロ。でも旭川を飛び出して、あちこちのイベントやお祭りに行くのが大好き。