鶏 : 味の三平本店
〝三平〟と聞くと辛い味噌ラーメンをイメージしてしまう、まあ、それも否めないが、三平は進化しているのだ。
それを実感したラーメンが今回の1杯。
四平とり味噌ラーメン(980円)
まずはネーミング。三平の新機軸だから四平なのかな。
ともかくは載っているのは鶏チャーシュー。他ではなかなかお目にかかれないラーメンであることは確か。
その形状は、開いた鶏肉をぐるっと巻いたものをカットしたと思われる。
厚みもあって見映え良し。こういうの、オードブルなんかでも見かけることがあるが、鶏が好き!という人ならコレ、食べてみたいと思うはず。
筆者いつもの3辛で頂いたが、鶏ベースのスープはいつもながらマイルドで美味。味噌の香味も冴えております。
まずは、基本の味噌ラーメンとして及第点。
鶏チャーシューは思いのほか脂ものっていて、ムチッ、プルッとした食感が面白い。
チャーシューと言いつつ、よくある豚のチャーシューのような味の濃さはないが、肉に絡んだ濃厚なおつゆとの相性は抜群。調和のとれたふくよかな1杯を作りだしているようだ。
さすが、四平!
お店情報
店名:味の三平本店
住所:旭川市1条通7丁目エンドレス17 1F
電話:0166-85-7080
営業時間:火~土11:00~21:00
日・祝11:00~20:00
定休日:月曜(月曜祝日の場合は翌日)
駐車場:なし
鴨 : 麺屋 秘蔵
味の探求にかけては他店に引けを取らない(と筆者は感じている)同店。いつもの、ほろほろしっとりなチャーシューもとても美味しいが、さらなる探求心は鴨肉にまで及んだか。
そして、オンリーワンを自称するラーメンがこれだ。
かもみそ(1,150円)
左側の淡いピンクがカモ。バルなどでお馴染みの鴨ローストのようだ。実は筆者、好物なのである。
同店いわく、とにかく濃い味噌ラーメンのスープに勝てるチャーシューはないかと、行きついたのがカモ肉だったとのこと。
さらに、これをバーナーであぶり、香ばしくジューシーにしているそう。
鴨がネギしょって・・・ではないが、ネギもたっぷり。
ただ肉を載せました、にとどまらない料理としての完成度も大いに感じられる。
「かもみそ」のみそ味は、ふつうの「みそ」と「焦がし」が選べるということなので、筆者は大のお気に入り「焦がしみそ」でかも肉を堪能。
食べてみれば、うん、確かにカモは濃厚な、かつ焦がしというクセのあるおつゆに負けてない。柔らかな豚だとおつゆに溶け込んでしまう。その同化に美味しさがあるのだが、カモは逆だ。肉や油の香味、歯応えが、おつゆに迎合しない独自の存在感を主張している。
おかげで、一杯のラーメンを食べるという美味しい作業に、豊かなメリハリがありますな。
少し時間が経ち、しんなりとしたネギをたっぷり添えてパクリ。
カモ好きな筆者の「ムフフ」な瞬間(笑)
お店情報
店名:麺屋 秘蔵
住所:旭川市8条通7丁目
電話番号:0166-26-4844
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
駐車場:右隣のすずらんパーキング1時間無料
豚 : えぞふくろう
イオン旭川駅前のフードコートにある店。
※館内撮影不可なので店舗外観の掲載は控えました
ここにあるのが豚のみそラーメン。予め言った通り、豚は豚でもチャーシュー(醤油で煮込んだもの)ではない。
豚みそラーメン(760円)
肉の主張がスゴイ!
豚チャーシュー以外の肉という意味では、メニューにはこれのほかに牛肉麺(860円)もある。
厚く切ったバラ肉がどっさり(実際には写真の見た目より入ってる)。
肉はとろとろに煮込みました、というのでなく、強火でガッと煮出した感じ。なので赤身と脂身の香りがして、食感はムッチムチ、スゴい弾力。俺は今肉を食らっているぞー!という気分を味わうには十分である。
この「肉」のラーメンはなぜかみそ味だけ。豚醤油、豚塩はない。
ちなみにテイストはよくある「豚汁風うどん」のようないわゆる豚汁仕立てでなく、あくまで味噌ラーメン。えぞふくろう安定の美味しさだ。
多いとは言えないが野菜も程々入っていて、肉の風味を引きてている。
とまあ、肉、肉、肉!を楽しみたい方には打ってつけのラーメン。オススメである。
お店情報
店名:らーめん えぞふくろう
住所:旭川市宮下通7丁目イオン旭川駅前フードコート
電話:0166-24-0323
営業時間:9:00~21:00
定休日:不定
駐車場:あり
食べ歩き後記
いかがでしたか。
ああ、確かにラーメンといえば豚のチャーシューが当たり前と思ってた。という方も多いはず。
筆者も然りでありますが、今回を機に、ラーメンのポテンシャルはさらに大きい!ということを改めて感じた次第。
今回は紹介できませんでしたが牛肉麺(牛)、ほかにジンギスカンラーメン(羊)も旭川にあるようです。
何ならクマ肉とか鹿肉(あ、これはありそうですね)のラーメンなんかも食べてみたいと思う筆者でありました。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター