旭川を見守ってきた老舗たち①

旭川を見守ってきた老舗たち①

来年は旭川という土地が誕生して、130周年を迎えます。そこで今回、100年以上の歴史を持つお店や施設にインタビューしてきました。昔の人はどう働いていて、どのようにお店を守って来たのでしょうか?


1881年創始 永山神社

5代目 太田覚さん/出典:asatan

始まりの経緯は?

開拓のために移り住んできた屯田兵のなかの5名が、小さなほこらに【天照大神】と【大国主神】を祀ったことが始まりだと聞いています。

日本各地からたくさんの人が開拓のために集まってきましたから、【言葉・文化の違い】や、【慣れない土地で暮らすことの不安】を癒すための“心の拠り所”が必要だったのでしょう。

神様を祀ったこのほこらをきっかけに、次第に人々の交流が生まれていき、お祭りも開かれるようになったそうですよ。

永山神社の場所が変わったって本当?

1912年までは【現在のJR永山駅の裏の辺り】に永山神社がありました。しかし、鉄道が普及して、【線路が神社の参道を横切るように設置】されることが決まったため、神社を移転することになったそうです。

当時は社殿を建てて間もなかったこともあり、建物をまるごと丸太に乗せて移動したと聞いています。

大正時代あたりに撮影された社殿の様子。天照大神・大国主神に加え、1920年からは永山地域の開拓に尽力した、【永山武四郎】を祀っている/出典:旭川市中央図書館所蔵

現在の永山神社/出典:asatan

1番大変だった時代は?

【第二次世界大戦後】は、とても厳しい日々が続いたようです。

もともと、神社は『国の管理下』にありました。しかし、戦後の混乱によって、【神社の運営は神主が行なうことになった】ため、【運営費は自分で確保】しなければなりませんでした。

誰もがお金に困っていた時代ですから、お参りに来る人も少なかったようです。なので神主自らが農家などへ働きに行って、経営費を稼いでいたようです。

守っていきたいものは?

開拓の頃から約130年にわたって、地域を見守って来た【永山神社を残し続けること】が、私の使命だと考えています。

市民に【地域の歴史・伝統・文化を語り継いでいく】ことで、【ご先祖様の大変な努力】のうえに、【現在の生活がある】ことを伝え続けていきます。

永山神社
住所:旭川市永山4条18丁目2-13 電話:0166-48-1638 営業時間:社務所開所9:00~17:00 定休日:無休 駐車場:あり(約30台)

1899年創業 穴口ふとん店

4代目 穴口順也さん/出典:asatan

創業の経緯は?

創業者で私の曾祖父である金二さんは、富山県から来旭した当初、家庭常備薬の販売や金融業など、幅広く事業を手掛けていたそうです。

しかし、【旭川の冬は想像以上に厳しく】、人々が囲炉裏と夜具で暖をとっている姿を見て、【綿布団の重要性】にいち早く気づきました。

これをきっかけに綿布団専門店に商売替えしたと聞いています。

昔はどのような仕事をしていたのですか?

布団のオーダーメイドが中心だったそうです。布団の生地や綿の種類・量など、お客様の要望に沿って手作りしたので、評判も良かったようですね。

【当時は綿が高価】で、布団を頻繁に買い替えられなかったため、【古く固くなった綿を再生】してふんわりさせる打ち直しも重要な仕事でした。

1962年まで使われていた創業当時の建物。これまで3回立て替えられ、2016年には店舗を2軒となりに【移転オープン】した/出典:穴口ふとん店

現在の穴口ふとん店/出典:asatan

大変だった時代は?

1970年代の【羽毛布団が普及した頃】ですね。それまでの主力製品だった綿の需要が減っていったんです。

かつての店名は『穴口わたふとん店』だったのですが、私が生まれた1976年には現在の『穴口ふとん店』に変更しました。

将来を見すえ、【今後は総合寝具店として歩んでいく】という、先代の決意の表れだったのだと思います。

守っていきたいものは?

創業当初からの【お客様のご要望に沿った最高の布団を提供し、長く大切に使ってほしい】という思いは、この先もずっと変わりません。

これからも、日々進化する眠りの知識や技術を貪欲に取り入れ、お客様の睡眠環境の改善を通して、【いい夢、いい眠り】を届けていきたいと思います。

穴口ふとん店
住所:旭川市1条通5丁目132-1 電話:0166-22-3676 営業時間:9:00~18:00(日曜日/10:00~17:00) 定休日:無休 駐車場:あり(10台)

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