図書館の歩み
平成5年5月 末広図書館開館
平成6年10月 中央図書館、永山図書館開館(オンラインシステム稼動開始)
平成9年10月 中央図書館で身体障害者・在宅高齢者等向け図書宅配サービスを開始
平成10年10月 東光図書館開館
平成14年8月 中央図書館北光分室(北光小学校内に学校図書館と併設)開室
平成19年4月 中央図書館祝日開館(元日を除く)開始
平成19年10月 神楽図書館開館
平成29年7月 中央図書館開館時間を拡充
令和5年2月 旭川市電子図書館サービスの提供開始
令和6年10月 中央図書館開館30周年
暮らしの中に図書館を
■図書館は 本の世界の入口
中央図書館の30年、そして未来への思いを登野千夏館長に聞きました。
「図書館には本や図書館が大好きな方が多く来館され、開館前からお待ちいただくこともしばしばあります。当館は居心地の良い読書スペースが豊富で、借りずに館内での読書や、映像・音楽を楽しむこともできます。図書館というと『借りて読む』ことが一般的ですが、気になる本は館内で試し読みをして、気に入ったら購入するという利用法もありますよ」。
とはいえ、日頃あまり本に接しない人には敷居が高いのでは?
「図書館は小さなお子さんから高齢の方まで、自由にゆったりと過ごせる施設です。何を読んだら良いかわからないという方は、気軽に館内の司書に相談していただけたら、ジャンルを絞ってご案内します。そうすると、読みたい1冊が自然と見つかることが多いようです。ぜひお試しください。
また、200人を超えるボランティアの方のご協力により、体が不自由で来館できない方への宅配や、視覚障害者への音訳、年間約800回の読み聞かせなども行っています。宅配や自動車文庫なども駆使して本や図書館が皆さんにとって身近な存在でありたいというのは、ボランティアの方を含め員全員の願いです。私たちが開館当初から大事にしてきた『図書館は本の世界の入口。日々の暮らしの中にある図書館でありたい』という思いは今後も変わりません」。
■図書館で紙のぬくもりと歴史を感じて
登野館長が考える紙の本の魅力とは?
「紙の本には手触りや匂い、そして『ページをめくる』楽しみがあります。また、読み進めた量が見える充実感や、読み返すことが簡単なところも紙の本の魅力だと思います。
図書館には地域資料の収集・整理・保存を行うという重要な役割もあります。資料調査室では、北海道、特に旭川に関する様々な分野の資料を所蔵しています。膨大な蔵書からの情報探しは大変ですが、そのお手伝いをする『レファレンス』も図書館司書の重要な仕事の一つです。
紙の本以外に、当館は電子書籍の貸し出しもしています。電子書籍は場所を問わず読むことができ、文字の拡大や読み上げ機能もあります。何より、来館の必要がなく、返却も自動なのが最大の魅力です」。
■紅葉の図書館へ美しい環境も魅力
自然豊かな常磐公園内に位置する中央図書館。環境も大きな魅力です。
「自宅でも気軽に本を楽しめる電子書籍、映像や音楽を楽しめる館内の設備、四季折々の公園を間近に眺められる読書スペースなど、『紙の本』に限定されない多様な魅力が、図書館を利用するきっかけになれば良いなと思います。
散歩のついでに、近くの美術館と一緒に立ち寄られる方も多いです。そろそろ紅葉の季節。ぜひ中央図書館で、30周年イベントや本の世界をお楽しみください」。
中央図書館館長 登野 千夏さん
昔から漫画が大好きなんです。図書館にも漫画はありますよ。図書館に異動して半年。図書館に関する本を大量に読んで、図書館や本の魅力を猛勉強中です。1人でも多くの方にその魅力を伝えていきたいです
図書館をもっと楽しむ!
多くの方に読書を楽しんでもらうため、中央図書館では支援サービスやイベントを多数実施しています
■図書宅配サービス
来館が困難な方にも紙の本を楽しんでいただけるように、ボランティアの方が本を届けています
■企画展、講演会
季節や月間行事、市内のイベントなどに合わせた企画展や本に親しむきっかけとなるような講座・講演会を行っています
■読み聞かせ
多くのボランティアの方に協力いただき、年間800回以上の読み聞かせを行っています
YouTube
図書館HP
旭川市電子図書館HP
30周年記念イベント
■開館30周年パネル展「図書館は市民とともに」
中央図書館の歩みと図書館を支えてくださっているボランティア団体の活動の歩みを紹介します。
とき 来年3/27㈭まで
ところ 中央図書館2階
■第26回図書館まつり
内容 おはなし会、絵本だいすきみんなあつまれ、光と影のファンタジー、本の会活動紹介、ビブリオバトル、自動車文庫開放、リサイクル市、JICA展示ほか
とき 11/2㈯・3㈰
その他 詳細は同館HPに掲載。期間中は読書室の利用不可
※駐車場の数に限りがあるため、公共交通機関でお越しください。
■「わたしの一冊」「わたしと図書館」
図書館で出会ったお気に入りの一冊や図書館での思い出などをご紹介ください。応募用紙は図書館で配布しています。応募は10/30㈬まで。
司書平野さんのわたしの一冊
『センス・オブ・ワンダー』
著者カーソンは姪の息子のロジャーと一緒に自然と触れ合う中で、その「神秘さや不思議さに目を見はる感性」を持ち続ける大切さを語っています。30年前に出会い、折に触れて読み直している一冊です。