実は、鉄道のまち旭川
古くから交通の要所として知られる旭川。現在も鉄路は函館本線、宗谷本線、石北本線、富良野線が敷かれ、市内各地や道内主要都市を結ばれている。
そう、旭川って鉄道のまちだったりもするんだ。
その中で、普段なにげに目にする列車だが、どんな種類が走っているのか、リストアップしてみた。個人の感想も交え紹介させていただく。
電車
■特急形
▼789系0番台
・特急ライラック(札幌〜旭川)に使用
・グリーン車を含む6両編成
Photo:KOTA
ライラックの呼び名で思い出すのは、昔の「L特急」。千歳まで乗り換えなしで行けて便利だったんだけどな。
▼789系1000番台
・特急カムイに(札幌〜旭川)に使用
・5両編成
Photo:KOTA
まろやかな緑色した生き物チックなライラックに対して、無機質な近未来っぽいカムイ。
両者の個性が面白い。
■通勤形
▼721系
・札幌〜旭川間、滝川〜旭川間で運用
・片開き式3ドア
Photo:KOTA
通勤形って何だ?って話になると思うんだが、ざっくり言えば、通勤通学に便利なようにたくさん人が乗れて、さらに出入りしやすいようにドアが3つもあったりして(ふつうは1両に1つ)。
昔、国鉄が定めた車両の用途別区分だとか。
気動車
電気モーターで走る前掲の「電車」に対して、エンジンを搭載して走るのが「気動車」。
旭川は函館本線が電化しているので電車が走れるが、他は気動車の出番となる。
■特急形
▼キハ261系0番台
・特急宗谷(札幌〜稚内)に使用
・特急サロベツ(旭川〜稚内)に使用
Photo:KOTA
宗谷、サロベツ両特急ともトレインマーク(宗谷岬のイラスト)は同じ
▼キハ183系
・特急オホーツク(札幌〜網走)に使用
・特急大雪(旭川〜網走)に使用
Photo:KOTA
両特急とも2両目にハイデッカーグリーン車を連結している。
キハ183系といえば国鉄型気動車(国鉄時代からのもの)の中でも希少な存在。どことなくノスタルジックなデザイン。
※ハイデッカー:客室の床を高くして車窓の景色を見やすくした、観光に適した車両構造
■一般形
▼キハ150形0番台
・富良野線に使用
Photo:KOTA
沿線のラベンダー畑にちなんで薄紫の配色が施されている。
って、雪景色で申し訳ない(笑)
で、一般形って何だ?って話になると思うんだが、国鉄の規定によれば特定の車種に分類されない、とか、なんとか(かなり面倒な話)。ここでは普通列車や快速などとしておこう。
▼キハ54形500番台
・函館本線、宗谷本線、石北本線に運用
Photo:KOTA
これも国鉄型気動車。国鉄時代末期の車両。
▼キハ40系
旭川を往来する全ての路線に運用
Photo:KOTA
国鉄時代から北海道の普通列車としておなじみ。
よく見かける普通列車といえばコレ、という印象が確かにある。
車体の角の取れた感がまた親しみやすい気がするね。
ディーゼル機関車
▼DF200形
Photo:KOTA
青函トンネル区間を除いて、全道の貨物列車はこの機関車が担っている。
かつて北海道のディーゼル機関車と言えば国鉄のDD51形だったけどね(昭和育ちには涙もの)、時代は変わった。
旭川市内では北旭川駅から新旭川~旭川を抜け札幌方面に向かう1ルートのみ見られる。
▼DE15形
Photo:KOTA
ラッセル式除雪用ディーゼル機関車。
積もった雪を蹴散らし力強く走るさまは圧巻だ、と思う。実はまだそういう光景は見たことない(^^;
列車とファンの良い関係
小さな子どもと列車を眺めるお父さん。とても良い風景だ。
ひょっとしてお父さんが乗り物好きなのかな(笑)
とにかく!見学の際は互いの安全に気を付けること。こちらの身を守る、運行を妨げない。
つまりはルールを守るべし。
特に撮影をする際は、筆者も含め、夢中になりルールやマナーを逸脱しないよう注意が必要だ。
ルール違反は、すなわち不法侵入・器物破損・鉄道営業法違反・威力業務妨害となる。絶対に侵してはならない。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター