小股川に謎の鉄橋!?【廃線探訪】東川線の遺構を訪ねる

小股川に謎の鉄橋!?【廃線探訪】東川線の遺構を訪ねる

昔々、旭川四条(旭川市4の22)から東川まで、また東旭川まで鉄道が敷かれ、電車が走っていたのをご存知ですか。それを物語る施設跡があるんです。さあ、鉄道の歴史散歩へ。 ※情報は取材時のものであり、現在、対象の状況が変わっている場合がありますので予めご了承ください


ところで「旭川電気軌道」という社名をご存知か。ざっくり言うと、旭川市民なら誰もが知るバス会社だ。
でも、電気軌道とは電車が走る線路のこと。なぜバス?
これが冒頭に書いた昔々の話につながる。
旭川四条(旭川市4の22)から東川町と東旭川まで鉄道を設備し電車を走らせていたのが、その名の通り「旭川電気軌道」なのだ。

開業は1927年(昭和2年)のこと。
第二次大戦以前だ。旭川の歴史も奥が深い。

プラットホームが残る旧東川駅

旭川市と東川町を結んでいたのが、旭川電気軌道東川線。
現在、皆さんが車で東川町に向かう際、よく通る東川線がまさにそのルート。
現在の4条通22丁目にあった四条駅を起点とし、東川町の市街地にある東川駅まで線路が伸びていた。
旧東川駅跡は現在・・・

ところは、中心街を少し外れた、道の駅から徒歩で数分といったところか。
農協の倉庫群の間に、立派な記念碑が建立されている。
東川町にとっての鉄道の存在感の大きさがうかがえる。

記念碑の左側が、旧駅の跡だ。

コンクリート製のプラットホームが残されていた。
知らない人が見れば、倉庫の土台か何かと思うだろう。
枯れ草が広がっているあたりに線路が敷かれていたと思われる。
折り返し運転をしていたと言うことから察すると、構造は単式1面1線か。

廃線は昭和47年。
50年も経てば、かなり朽ちているのは仕方ないが、まだ原型をとどめているのはかなり頑丈に作られたおかげだ。

ホームから東川の市街地方面を望む。
ここから向こうに電車が走っていったのね。
ノスタルジックなムードに、心が揺れる。
歴史いろいろ、地域事情もいろいろ。

Googleマップには載ってなかったので、所在地をマークして貼り付けてみた。
ふと気づけば、線路は旭川市から、東川市街を走る主要道「旭岳温泉線」を走ってきたはずだが、駅はそこを随分と外れている。
諸々調べてみると、線路は市街地を外れたあたり(モンベルあたり)から確かに北側にそれている。

駅の周辺は農協の倉庫軍。東川線は、旅客のほか東川からの米など農産物の輸送も目的とされていたことから、もしも当時から農産物の集積地がそこにあったならば、駅もその近隣に設置されて当然、という事情も推測できなくはない(あくまで筆者の推論です)。

市内小股川に掛かる謎の鉄橋 !?

上、筆者の描いた地図が見づらく申し訳ないが、昔、線路が伸びていた様子である(諸々の情報を整理するとこんな感じ)。
左側が旭川市中心部方面。現在の4条22丁目の路上に「四条駅」があり、そこを起点に東川町方向へ。
現在のアモールショッピングセンターあたりに「追分駅」があり、線路はそこから直線で東川町方向に伸びるのが「東川線」で現在の東川町まで、左に分岐するのが「東旭川線」で現在の旭山の麓あたりまで伸びていた。
ちなみに、現在アモールショッピングセンターがある場所は電車の車庫などがあった。

で、タイトルにある謎の鉄橋は、星印の箇所に存在する。
パチンコプラザアルファの真裏である。

アルファの横を進み右折すると、あった。鉄橋の跡が。

廃線となったのは昭和47年。
なぜ撤去しなかったか、今はヒトが立ち入らないようバリケードが施されている。
それまでは、ここを電車が走っていたなんて、今の街並みからは想像もつかない。
という歴史遺構であるが、ゴミが置かれていたりして、事情を知らなければ、鉄骨の不法投棄にしか見えないのがちょっと残念。

これはガーター橋という構造の、鉄鋼製の頑丈な橋だ。
それだけに、50年以上経った今でも、原型が立派に残っている。
が、いつまでこうしておくのか。
鉄道遺構を訪ねると、時々、ノスタルジックとかそんな感動とは無縁な複雑な思いが交錯することがある。

当時の電車が現存する!?

鉄道遺構マニアというより、鉄道ファンも必見。昭和を走り抜けた電車が、何と東川町と旭川市で静態保存されている。
東川町は東川町郷土館に「モハ100系」を、旭川市は東旭川公民館にモハ1000系を展示中。

以下、東旭川の様子を数カット。

冬季間はシートで覆われるが、それ以外はいつでも公開中。
というより、放置感が否めずちょっと残念。年々痛みが進んでいるようで、この先が心配。

この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター

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