テレワークとは?
tele(遠く)とwork(働く)を組み合わせた言葉です。ICT(情報通信技術)を活用し、場所や時間にとらわれずに働けるため、コロナ禍を機に浸透しました。内閣府によると、全国のテレワーク実施率はコロナ禍前の令和元年12月で10・3%でしたが、同3年10月は32・2%と約3倍に上昇しました。
自宅の他、コワーキングスペースやサテライトオフィスなどを利用する人もいます。移動中のモバイルワークや、余暇と組み合わせたワーケーションもあります。
■テレワーク導入の主な目的
・新型コロナウイルス感染症への対応(感染防止や事業継続)
・勤務者の移動時間の短縮・混雑回避
・非常時(自然災害、新型コロナウイルス以外の感染症流行など)の事業継続に対する備え
旭川はテレワークに最適!
旭川は買い物・医療・福祉などの都市基盤が充実する日本最北の中核市です。大雪山系に囲まれた豊かな自然の中で、一年中アクティビティを楽しめます。市内中心部から旭川空港まで車で約30分、鉄道・道路の結節点でもあります。内閣府の調査で、東京圏在住で地方移住に関心がある人にその理由を尋ねると、最多は「人口密度の低さと自然豊かな環境」、次に「テレワークの浸透」でした。
旭川は、テレワーク移住やワーケーションに適した場所として大きな可能性があります。
■旭川で実施するメリット
・日本最北の中核市で都市基盤が充実
・四季を通して楽しめるアクティビティ
・市内中心部から空港まで約30分!道外へのアクセスも良好
というわけで 旭川で働いてみた
■雪質と山に引かれ、旭川へ 人が集まる都市機能も魅力
会社は東京にあり、ITで顧客の経営を支援しています。昨年末に東京から旭川に移住し、在宅勤務をしています。地元は札幌ですが、学生時代から山スキーをしており、道北の雪質に引かれ、「いつかは旭川に」と願っていました。ネット上で仕事が完結できるように準備を重ね、移住が叶いました。通勤時間がなく、働き方はより自由になりました。オフの時間は、山遊びや飲食店巡りをしながら、そこで出会った人との交流も楽しんでいます。定期的に東京で同僚と会う機会があるので、空港が近くて助かります。テレワークを実現するには、まず仕事の流れを細分化し、可能な部分がないかを考えるのがお勧めです。
ITコンサルティング会社「フューチャー」勤務
谷村 元気さん
■柔軟で、スマートな働き方 転職と移住でプライベート充実
前職は札幌の旅行会社に勤めており、仕事で旭川を愛する方々に出会いました。コロナ禍で従来の働き方を見直し、「自由な時間を増やそう」と旭川で転職先を探していたところ、徹底した業務効率化で、ほぼ定時に退社できる今の会社を知りました。現在は隔週で出社と在宅勤務をしていますが、一定の柔軟性もあります。想像以上にプライベートが充実していて、毎週木曜日に「買物公園でおしゃべりする会」を開催したり、趣味のバイクも楽しんでいます。取引先は東京の会社が多いですが、出張も旭川なら楽ですね。札幌より家賃が手頃なことも旭川の魅力の一つ。自宅でのテレワークはとても快適で、その効果を実感しています。
デジタルマーケティング会社「ルシダス」勤務
小濱 有希子さん
市内のテレワーク施設
市では、令和3年度に地域交流型テレワーク施設の整備を支援しました
■Worcu-pet (3の8 神田館)
運営会社のセキュリティ事業の強みを生かした、ビジネス出張者が安心・快適に過ごせる空間です。「デザイン都市」旭川らしく、旭川家具を配置。最新設備や上質な内装にもこだわりました
コロナ禍で、テレワークへの精神的・物理的なハードルが下がりました。これからは働き方で職場を選ぶ時代になると思います。旭川の強みは、空港から中心部が近く、多くのビジネス出張者が訪れること。Worcu-petの役割は、ICTパークと連携し、旭川に居ても各地との交流や仕事が生まれる拠点になることです。会議室もあるので、イベントなどで気軽に利用してください。
運営会社「ラック」新規事業開発部地域創生事業室デザイナー
今田 三貴子さん
■コワーキングスペース NEST(宮下通19)
市内外の企業のオフィスや、個人のテレワークの場として利用できるコワーキングスペース。商談や来客対応にも使われています。交流しやすいコミュニティーや起業支援の拠点としての役割もあります
テレワークは、Uターンや移住の促進につながります。新しい場所での生活をより豊かなものにするためには、地域や市民とのつながりが欠かせません。旭川の強みは、都市機能や環境といった様々な資源に囲まれている点と、コミュニティーの存在です。旭川を訪れる人と地元の人が交流することで、影響を与え合い、新たな挑戦が生まれ、それをサポートする。NESTは、そんな場になればと思います。
運営会社「Sanagy」代表
菊池 佳さん
■オンライン移住相談窓口(無料)
「都会での生活を見直したい」「地方の暮らしや仕事についてもっと知りたい」など、これからを考えたい方へ、オンラインで相談に応じます。旭川への移住やUターンを検討している知人やご家族にぜひ、ご紹介ください
※Zoom使用。通信にかかる設備や通信料は自己負担。
【相談日時】随時(要予約)。詳細は市HPで確認を
【詳細】地域振興課 25・5316
テレワークは、生産性やワークライフバランスの向上をもたらし、働く人や企業の意識を変えつつあります。さらには、地方へ人の流れが生まれる「ワーケーション」、そして移住も期待されています。地方に居ながら都市圏との仕事が可能な時代。交通の便や都市機能が整い、自然環境が豊かな旭川に、新たな人の流れや暮らし方が生まれています。
【詳細】地域振興課 25・5316