子育ての悩み・不安は?
■食べむらが…
おかずばかり食べていたり、ふりかけがないとご飯を食べないことがあります。パンやお菓子も好きなので、栄養が偏っていないか心配です
■話せる場があれば…
インターネット上には子育ての情報があふれているので、振り回されないことが大事だと思います。そのためにも、悩みを共有し合い、気軽に相談できる場所があれば良いと思います
■出産後が心配…
現在、妊娠中です。出産後は、赤ちゃんと子供たちの世話で大変だし、主人は仕事が忙しく、近くに頼れる人もいないので、家事をこなせるか心配です
妊娠期から出産後までサポート
■安心して出産を迎えるために
妊娠期を健やかに過ごしてもらうため、今年8月から母子健康手帳と共に、妊娠各期に合わせた生活のポイントをまとめた「マタニティ&子育てサポートプランシート」を交付しています。また、助産師が不安などを聞き取りし、出産や子育てをイメージできるようアドバイスします。
さらに、赤ちゃんが生まれた全ての家庭に保健師や助産師が訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問」を実施。赤ちゃんの体重を測定して成長を確認したり、お母さんの体調管理や育児などの相談に応じています。
出産直後には、ホルモンバランスの影響などで、情緒が不安定になるマタニティーブルーや、気分が落ち込むなどの産後うつを発症することがあります。体調や気分の変化を感じたら、すぐに相談してください。
【詳細】母子保健課 26・2395
「授乳のことや、上のお子さんのこと、パートナーの役割など、どんなことでも気軽に相談を。安心して子育てを楽しめるようサポートします」
母乳相談室きらり
助産師(母子訪問指導員) 山崎幸子さん
母子健康手帳
母子健康手帳には「泣くことは赤ちゃんのコミュニケーション」「子供は抱っこが大好き」など、子供の月齢に合わせた育児へのアドバイスが盛りだくさん。
表紙は、旭川出身の絵本作家・あべ弘士さんがデザイン。
裏表紙に書かれたメッセージ「ゆっくりの赤ちゃんです」にも注目を
■産後ケア事業
出産後のお母さんと赤ちゃんに、助産師等が体調の管理や心身のケア、育児に関するアドバイスをします。
対象 産後1年未満の母子で、産後の体調不良や育児不安などがある方
利用日数 宿泊型・日帰り型・訪問型を合わせて原則7日間まで
利用料金 ●宿泊型=1泊3,000円 ●日帰り型=1日1,000円 ●訪問型=1回1,000円
※市民税非課税・生活保護世帯、多胎児は別料金。別途食事代が必要。実施機関は市ホームページに掲載。
【詳細】子ども総合相談センター 26・5500
■産前・産後ヘルパー事業
ヘルパーが訪問し、掃除や洗濯等の家事、授乳やおむつ交換等の育児をサポートします。
対象 市内に住民登録がある妊婦と産後1年未満(多胎の場合は2年未満)の方
自己負担額 1回(2時間以内)500円
利用回数 20回(多胎の場合は40回)
※母子健康手帳交付時等に利用券を配布。
【詳細】子ども総合相談センター 26・5500
子育ての悩み、相談して
■気軽に遊びに来て!地域子育て支援センター
地域子育て支援センター「おひさま」
子育て中に「子供の発達が心配」「誰かと話してストレスを発散したい」と思う方も多いのではないでしょうか。
市では、不安や悩みを相談し、保護者同士が交流できる場所として、地域子育て支援センターを設置しています。
各センターでは、保育士等が相談に応じている他、子供と一緒に楽しめる催しや、保護者がリフレッシュできる講座、妊婦や男性保護者向けの講座などを開催しています。
各センターの催しは毎月本誌(今月号は19ページ)でお知らせしていますので、気軽に利用してください。
「センターでは、保護者の悩みに応じたアドバイスをし、一緒に経過を見守ります。悩みを相談するだけでなく、親子で友達をつくったり、子供がおもちゃの貸し借りなどのルーを覚える場所として、気軽に利用してくれるとうれしいです」
地域子育て支援センターおひさま
保育士 畠山あいさん
利用者の声
子供が9か月のときから、週に4回ほど利用しています。子供は年齢の近い子との交流を楽しみ、私は他のお母さんと育児の悩みを共感し合ったり、スタッフの方からアドバイスをもらったりしています。
私たち親子にとってほっとできる場です
■病児・病後児保育
子供の急な病気や、病気の回復期で集団保育が困難な場合に、一時的に保育施設で預かります。
●病気の急性期(病児)=北彩都病児保育室まほうのちから(宮下通11 74・5334)
●病気の回復期(病後児)=新旭川保育所(大雪通7 23・1505)、ほのぼの保育園(春光3の7 53・4103)
時間 8:00~18:00(日曜・祝日、年末年始を除く)
対象・定員 生後5か月児~小学3年生・各施設1日3人
料金 ●病児=5時間以内1,000円、5時間を越える場合2,000円
●病後児=5時間以内850円、5時間を越える場合1,700円
※いずれも給食費は別途300円。
その他 病児のみ、看護師が保護者の代わりに急病の子供を保育所等に迎えに行くサービスを実施(1回500円)
※いずれも利用する前に登録が必要。
【詳細】こども育成課 25・9106
■子育て相談
育児や発達、栄養、歯科などの相談に、保健師や保育士等が応じます。
マタニティ&ママのオンライン相談
相談方法 「Zoom」による相談
申込方法 電話、または市 から申込み
その他 事前にアプリのインストールが必要。相談日の前日にURL等を送付
オンライン相談に関するホームページです。
子育て健康相談(要予約)
日時などは市ホームページに掲載
申込方法 開催日の前月20日から電話で申込み
子育てを支える強い味方
■子供の送迎や、緊急時の預かりをサポート 「旭川NPOサポートセンター」 ☎74-5380
旭川NPOサポートセンターでは、次の2つの事業を実施しています。いずれも利用には会員登録が必要です。
●ファミリーサポートセンター(育児型)=保育園等への送迎など
●上川中部こども緊急さぽねっと=急病時の子供や、保護者の急な外出時の子供の預かりなど
利用者の声
仕事の関係で、週に数回、登校前に預かりを依頼しています。今では、子供も提供会員の方に会えるのを楽しみにしています
提供会員として5年前から活動している本間奈美子さんは「自分が子育て中、通院時などに子供を預けられず苦労したので、同じ思いをしている人を支えたかった」と活動のきっかけを話します。いずれも短時間から利用でき「美容院に行くなど、お母さんのリフレッシュのためでもよいので、気軽に利用してほしいです。お母さんが心にゆとりを持って笑顔になれば、子供もうれしいと思うので」と話します。
提供会員募集
「一緒に子育て支援しませんか?」
提供会員の登録には、養成講座の受講が必要です。詳しくはお問い合わせください
■子育て中の方に寄り添う「ペアレントサポート旭川」 ☎090-9083-2817
ペアレントサポート旭川では、子育てや発達障害がある子供の情報をブログで発信している他、講演会やペアレントトレーニング等を開催。
理事長の佐藤隆子さんは「昔は近所の人などがみんなで子育てをしましたが、現在、そういった環境は少ないです。保護者が子育てを学び、イメージできれば、楽しむことができると思います。また、子育てがうまくいかないという方の背景には、夫婦や仕事に関する悩みを抱えている場合もあります。これからも保護者の心に寄り添う支援を続けていきたい」と熱意を語ります。
子育てガイドブックのご利用を
子育てガイドブック2020年版
妊娠期からの保護者と、高校に入学するまでの子供に関する各種手当や制度、保育所・幼稚園等の情報を掲載しています。身近な所に置いて活用してください。
市ホームページにも掲載しています
配布場所 子育て支援課(第二庁舎5階)、各支所・公民館、児童センターほか
おわりに
核家族の増加や、新型コロナウイルス等の新たな問題が生じる中で、妊婦や子育て中の方が孤独な環境に置かれ、不安やストレスを抱え込んでしまうことも少なくありません。
市では、安心して子供を生み、育てられるまちづくりに取り組んでいきます。