キャンプに便利、300mlボトルはいかが
いえ、たくさん飲みたいというなら一升瓶でも構いませんが(笑)、小瓶だと携行がラク、多種類を持参できるのがメリット。市内の各蔵ではバリエーション豊富に発売してるので、手軽にお好みのものを手に入れられますよ。
以下、筆者もお気に入りの地酒、3蔵の3本を紹介します。
大雪乃蔵 純米生貯蔵
キャンプ場の木漏れ日の下、マグカップでやる冷酒は格別ですね。
設営が終わって、ひと息をつきながらのアペリティフに、そしてバーベキューと一緒にも楽しめるのが「大雪乃蔵」。淡麗、ほどよい辛口タイプはすいすいと進んでしまいます。
豚肩ロースの串焼きがこんがり焼けております。そこに大雪乃蔵。
フレッシュな飲み口。それでいて生貯蔵酒ならではの、しっかりとした酒の旨味が料理を引き立てます。
肉料理に相性良し。筆者個人の好みですが、特に塩ホルモンで飲むこれはしみじみ旨い。これを飲みながらの塩ホルモンもいっそう旨い(笑)
高砂酒造 純米酒 風のささやき
国士無双で知られる高砂酒造のブランドです。上川産の酒造好適米『吟風』を醸した純米酒はすっきりとした口当たりからふわりと広がる素材の旨味が特徴。
程よく冷やせば、食前、食中に楽しめます。多彩なシーンで味わえるマルチな1本ですね。
画像がちょっと分かりにくくて恐縮ですが、縞ホッケの開きを炙りながら「風のささやき」を味わってみました。
あ、バーベキューといっても、うちの場合はいつも網の上は焼き魚とか貝類がメインな居酒屋状態(笑)。
よく呑兵衛キャンプと笑われますが、ともかくは酒の旨味とあいまって、ホッケの塩味がいっそう引き立ちます。この酒はアルコール度数の高い方ではないので、すいすいと進みます。というか、進んで困ります(笑)
男山 生酛純米酒
さてさて、お次は男山。数ある中から選ぶなら、筆者のおすすめは断然『生酛純米』。
一般には1800mlと900mlが市販されていますが、酒蔵の売店限定で300mlが販売中。
生酛(きもと)とは、古くからある伝統的な醸造法のことで、これによる酒はすっきりと辛口系、そしてコクのある味わいが特徴とされています。男山の生酛も然り、かつ個人的には香りも良いなと思っています。
この酒は燗もおすすめ。旨味がいっそう膨らんだ辛口の味わいが楽しめます。夜、肌寒いなと思ったら生酛純米をシェラカップに注いで、焚火で温めて飲むというのもオツです。
お次は宗八ガレイを炙ったところに生酛純米酒を。
宗八の風味に酒のコクがぴたりとマッチ。魚の塩味と酒の旨味が溶け合い、口の中がじゅわじゅわと美味しいことになっています。肴と酒、酒と肴、互いが互いをとても美味しくしてくれます。
とにかく、多くの料理と相性の良さを発揮するのが生酛純米の良いところ。コクのある酒だけに、ピザ、クリーム系のパスタ料理などこってりとした料理に打ってつけ。意外でしょ。でも生酛は洋食に合うんです。
バーベキューで楽しむなら、この日は生憎手に入らなかったのですが、焼き牡蠣、ホタテのバター焼き(貝焼き)はうちの定番。まったりした味わいの料理とも相性は抜群です。次回はリベンジだ!
ぜひ地酒をお供に
キャンプはもとより、美味しいものを飲み食べするのが何より好きというアナタにこそ、旨い地酒がお勧めです。
小瓶タイプは掲載した他にも種類が沢山ありますので、好みに合いそうなものを1本、いや数本(笑)選んで、キャンプ場に連れていってはいかがでしょう。
商品情報
■ 大雪乃蔵 純米生貯蔵
【価格】300ml:438円
【販売先】酒類販売店
※メーカーサイトで税抜価格で表示されていたものを税率計算し加筆しました
■ 高砂酒造 純米酒 風のささやき
【価格】300ml:457円
【販売先】酒類販売店、および同社直売所(旭川市宮下通17丁目)
■ 男山 生酛純米酒
【価格】300ml:495円
【販売先】同社直売所(旭川市永山2条7丁目)
量販店などでは価格が変更されている場合があります
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター