そば処 わらべや
同店の丼物は6種類がラインナップ。
価格も500円台から800円台と、なかなかに庶民的なのがウレシイところ。
玉子丼も勿論ありまっせ。
玉子丼(550円)
ほわっと甘い香り。
シンプルで飾り気のないスタイル、いい意味で地味。うんうん、これでこそ玉子丼。
タレが染み込んだ褐色の玉子が食欲をそそる。
玉子はしっかりと火が通っているが、ふんわりとした口当たり。
具は玉ねぎ(けっこう多い)とシイタケ。玉ねぎはこってり目のタレがよーく味がしみていて、筆者的にはかなりツボだ。
総じてご飯との相性がとても良く、ハフハフと難なく掻っ込んで食べられる。
このシンプルさも玉子丼の良さだ。カツ丼だと、カツとカツ以外、バランスを取りながら食べなきゃとか余計な気を回す(というのは筆者だけ?)。
お店情報
店名:そば処 わらべや
住所:旭川市南1条通20丁目
電話番号:0166-32-3735
営業時間:10:30~15:00
定休日:月曜
駐車場:あり
そば処 伊奈屋
周囲は役所を含むオフィス街。正午を合図にお昼休みの方々で瞬時に混むので、ゆっくりしたいならちょっと時間をずらすのがコツ。
店はこじんまりとしているけれどメニューは多い。
丼物はざっと8種類。
玉子丼(500円)
そばセット(600円)
おっと、意表を突いたのが、どんぶりのフタとお椀のフタ。
出前じゃないのに、厨房から席まで数メートルと料理の冷めない距離なのにフタをしてくれるとは。このお行儀のいい感じ、好感が持てる。
パカッとフタを取ればご覧のとおり。
地味さは期待通りだね(笑)。
量は少な目(個人の印象です)。
いや、これは少ないとは言わないんだ。そばの発祥は江戸時代、酒のアテや労働者の間食にあり。
だからこの位が普通ともいえる。
具は前掲同様、玉ねぎとシイタケ。玉子はゆるーい部分もあり、とろりとイイ感じ。
タレの味は濃くも薄くもなく、口当たりが良い。
なので、さらさら完食。量は少な目なので、満腹度も八分目という感じだが、時はお昼。すぐに仕事に戻れそう。
周囲の企業には事務系サラリーマン(身体を動かさないので小食)も多いので、ニーズに合っているのかも。
足りないよというお方は、そばセットをぜひ。
お店情報
店名:そば処 伊奈屋
住所:旭川市7条通8丁目
電話:0166-25-7807
営業時間:11:00~20:00
定休日:日曜日
駐車場:なし
はま長本店
さんろくの顔。こうして見ると風格ありますね。
で、ここの丼物も8種類。けっこう豪華なラインナップで、うな丼まである。
ところで同店、スタッフ間でのオーダーのやり取りは江戸前の「通し言葉」が飛び交い、これが粋でカッコいい。
例えば、「もりそば一つ」は「もりで一枚」、うどんのことを「台代わり」と言ったりする。卵のことは「ぎょく」と言い、玉子丼は「たまごどん」でなく「ぎょくどん」となる。
玉子丼(847円)
そばセット(1,012円)
わー!玉子丼さんゴメンナサイ。今まで地味だなんて言ってゴメンナサイ。
見て、この玉子丼のどこが地味だろうか。たっぷりな海苔。三つ葉まで飾ってある。かつ、ちらっと見えるなるとの赤が華を添えている。
具はお馴染みの玉ねぎにシイタケ。おまけにナルト、タケノコまで入っていて、けっこうゴージャス。勿論これの食感がまたよろしい。
タレはどちらかといえば、あっさりタイプ。
タケノコの風味も手伝って、さらりと粋な味わいに仕上がっている。
具が多い割にあっさりと食べやすい玉子丼。これが老舗の品格というやつでしょうか。
お店情報
店名:はま長本店
住所:旭川市3条通6丁目
電話:0166-22-2731
営業時間:11:00~翌1:30
定休日:日曜
駐車場:なし
玉子な後記
いかがでしたか。
シンプルメニュー「玉子丼」も、やはり店によって個性が出るものですね。
たしか東京(浅草だったかな)で、マジで玉子のみの玉子丼(溶いた玉子をつゆでふわふわと煮たものがゴハンに掛けてある。ネギとか一切入ってない)というのを食べたことがあるのだが、これが絶品。
旭川でそれに出会えないかと願う筆者であります。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター