鷹の爪 宮前店
辛味噌ラーメンにかけては、辛味噌ラーメン愛好家の御用達の店と言えるだろう。
辛さのランクは豊富に4種類。かつ、ランクによって香辛料を増やしているだけのものでなく盛り付けが違う。
その上、ネーミングが印象的。ピリ辛が「青鬼」、中辛が「赤鬼」、大辛が「鷹の爪」、そして恐れ知らずのマニア垂涎の激辛が「ダイナ魔威豚」と、とても興味深い。
赤鬼(950円)
その日、筆者が頂いたのは赤鬼(中辛)だ。
盛られた野菜の上には、鷹の爪(唐辛子)を粗く挽いたのが振りかけられていて、辛さの演出は抜群。
ちなみに青鬼(ピリ辛)は何も載っていないのに対し、鷹の爪(大辛)は糸唐辛子が。いかにも辛そう。
ダイナ魔威豚になると・・・もう別世界だ(笑)。ぜひご自分の目でお確かめを。
まずお伝えしたいのは、同店の場合、ベースとなる味噌ラーメン自体が実に良いということだ。
察するに数種の味噌がブレンドされ、これが絶妙なコクと旨味となっている。これに辛いアレやコレが溶け込むと、口当たり良く、でも、じわじわ~っと辛さがしみてくる、そんな味わいが展開する。
辛い。確かに辛いのだが、コクとキレのある味噌スープのおかげで後引く旨さなのだった。
これに馴染んだ、しっとりとした麺の口当たりも申し分ない。
食べ進むにつれ、何種もの野菜たちと小さく刻まれたチャーシューが、おつゆに馴染んでくる。旨味のカオスとも言うべきこの瞬間に、筆者は陶酔する。
お店情報
店名:拉麺 鷹の爪 宮前店
住所:旭川市宮前1条3丁目
電話:0166-33-8833
営業時間:11:00~22:00
定休日:不定休
駐車場:あり
駅ナカ食堂 なの花
さて、お次はタイトルにあった「冷」のラーメン。
JR旭川駅の中で、おもしろいラーメンを発見せり。
冷やし中華の辛いやつ、と思って頂ければ、話は早いです。
ちなみに、夏季限定品。
冷やしピリ辛ラーメン(750円)
盛り付けた色とりどりの具たちと糸唐辛子、そして澄んだタレ。辛さと涼感の競演といった盛り付けだ。
しかも、器が冷たい。冷蔵してあると思われるが、せかせかと忙しい店なのだが、こういうことをしっかりやってるところに実に好感が持てる。
もうこの時点で点数がアップだね。
この手のラーメンは初めてなので、まずは観察。
・・・なるほど、この肉味噌がまさにミソ?この辛い肉味噌で味わいを演出するって作戦か。
おや、キムチも刻んであるな。食べ進むと、どんどん辛さが口にしみてくる。唇もちょっとひりひり(笑)。
ラーメンは細麺。これがまた辛さを引き立てるんだな。
激辛という訳ではないのだが、ストレートな辛さが鮮烈で、なかなかに印象的。
お店情報
店名:駅ナカ食堂 なの花
住所:旭川市宮下通8丁目 JR旭川駅構内 1F
電話:0166-24-2552
営業時間:10:00~18:30
定休日:不定休
駐車場:なし
らーめん 蝦夷ふくろう
ところはイオン旭川駅前のフードコート。
この店ってメニューが豊富で、何かと頼りになる。いつぞやasatanで筆者が紹介した担々麺はまとまりのある味わいがなかなか良かった。
なので、辛味噌にも安心感あり。
辛みそラーメン(810円)
おおっ、ラー油が辛いぞー、食えんのかー?と攻撃的である。
まず、見た目に合格。
だが、おつゆはあっさり。第一印象としては、思いのほか穏やかな辛味噌ラーメンである。
万人向け辛いラーメンというところか。
だが、その穏やかなおつゆが、妙に口に合う。食べ進むうち口にしみてくるコクが後をひく旨さだ。
それがもちもちの柔らか麺と相まって食欲をフォローする。
唐辛子の大量投入で攻めてくるというより、辣油の香味で敵を取り込もうという作戦か。
どのラーメンも、それなりに何か仕掛けてきますなぁ。
野菜ラーメンという訳ではなくとも、モヤシが入ってると嬉しい。食感に弾みがつくからね。
柔らかチャーシューも存在感があり、その完成度にはなかなかに満足が行く一杯である。穏やかにね。
お店情報
店名:らーめん えぞふくろう
住所:旭川市宮下通7丁目イオン旭川駅前フードコート
電話:0166-24-0323
営業時間:9:00~21:00
定休日:不定
駐車場:あり
※館内撮影禁止につき店舗の撮影は自粛した
ちょっと唇ひりひりで後記
いかがでしたか。
激辛マニアにはちょっと物足りなかったもしれませんが、辛いのに挑戦してみようかというお方には、各店それぞれ魅惑の辛さをお伝えできたかと思います。
夏だから辛いラーメン!! と言いながら、来る秋もきっと辛いラーメン食べるんだろうな・・・(笑)。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター