旭川まちなか【ランチスポット】おすすめ3店

旭川まちなか【ランチスポット】おすすめ3店

気軽に外出しやすい季節となりました。仕事のお昼休みやショッピングの合間に好適なまちなか飲食店から、ランチメニューをピックアップしました。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください


沖縄料理 居酒屋 なんくるないさー

ある日、たまたま歩いたまちなかの、5条-6条の仲通り。そこに偶然発見した「ランチやってます」の旗。
店は去年からあったが、ランチなんかやってたっけ。
聞けば、ランチを始めたのは3月から、とのこと。

近所では、昨年末に人気居酒屋がランチ営業を終了、某食堂が3月末で閉店と、ランチ難民が続出。そんな中、頼りになる話である。
もとより沖縄好きを自称する筆者、近々行かねばと気になっていた店が、ランチ営業していたなんて知らなかった。神様に、この偶然を感謝する。
ということで、これをきっかけに、めでたく入店。

ランチは月・火・木・金曜に提供。メニューは御覧の通り。

で、多くの方々がきっと思っているであろう「沖縄そばって何?」。
先にこれを解決せねばならないだろう。
ということで、沖縄フード愛好家の筆者による「沖縄そばちょこっとガイダンス」。※長文ご容赦

まず「そば」とあるが、日本そばの「蕎麦」のことではない。麺は小麦粉とかん水で作られる、いわば中華麺で、その点ではラーメンと同じだが、沖縄そばならではの製法による食感がラーメンのそれとはかなり違う。
おつゆは、豚骨と鰹節による出汁をベースに調味。豚骨ベースのこってりタイプ、カツオ強めの透き通ったあっさりタイプと、店によって味わいは様々(沖縄では南部があっさり、北部がこってり部という説もあり)。
具は、肉・カマボコ・ネギ・紅ショウガがスタンダード。であるが、中でもおつゆの味を引き締め美味しくする紅ショウガはマスト。盛り付けられていなくても、大概の店では薬味入れなどで用意されている。具はラフテー(三枚肉の煮込み)やソーキ(あばら肉の煮込み)が主流だが、てびち(豚足)や中身(モツ)をメインにしたそばもある。

つまり、メニューの沖縄そばは、沖縄そばにラフテー(三枚肉の煮込み)をのせたもの。
ソーキそばは、文字通りソーキ(あばら肉の煮込み)をのせたもの。
そして、「あーさー」とは、こちらでいう「アオサ(海藻の一種)」のこと。
どれもご当地ではお馴染みのものばかり。

タコライスは、ご存じタコスの具材を、トルティーヤ(薄いパリパリのあれ)で食べるのではなく、ゴハンの上にのせて食べるというもの。
沖縄ではお馴染みのメニューだ。

なるほど、メニューは沖縄に触れるには、まずまずといった内容のよう。
ということで、記念すべき初オーダーは「ソーキそば(850円)」。

すっきりとした口当たりのおつゆ。現地で食べると、店や地域によって味わいが独特で、いい意味で「クセ」がある(これを苦手というヒトがたまにいる)。が、同店のそれは、多くの口に合うよう配慮したか、クセを抑えた風味に調えてある。
その上、きりっとした出汁の風味が明瞭で、旨味、塩味がすっと沁みて来る。
単刀直入に、イケますな。

見た目、細めのうどんのようだが、似て非なり。
程よいモチモチ感ありつつ、ふわりとほどける口当たり。そして軽やかなのど越し。
おつゆの旨みを受け止め、しっかりと沖縄そばの美味しさを伝えてくれている。

沖縄では、ソーキも二種類。硬いあばら骨を使った「本ソーキ」と軟骨を使った「軟骨ソーキ」があるが、同店は後者を提供。
圧力をかけ長い時間炊いたというソーキは、肉は触れるだけでほぐれる柔らかさ。脂のとろとろ加減も絶妙だ。軟骨もなんなく食べられるほどに柔らかい。
軟骨そのものに味があるかは分からないが、肉と骨をまるごと食べるところにソーキの醍醐味はある。
アナタもぜひ、滋養を感じる沖縄の「食のチカラ」をご堪能あれ。

筆者がどうしても気になって、後日いただいたのが上のカレーライス(600円)。
沖縄そばなどに使う出汁を使って炊いたというカレールウ。これを試してみない手はない。

辛いの?甘いの? という点においては後者。
優しくじっくり煮込んだと思しきルウの、まったりとした口当たり。そしてじわっと広がるマイルドな旨味には、どことなくフルーティーな感じもあり。
うんうん、この食べやすさなら、そばと一緒にいけそう。
メニューのミニカレー。次はソレだな。

お店情報

店名:沖縄料理 居酒屋 なんくるないさー
住所:5条通8丁目 旭川はれて屋台村
電話番号:080-7567-8324
営業時間:17:00~24:00
    ランチ月・火・木・金 11:00~14:00
定休日:水曜
駐車場:なし

pasta&bar noi luogo

さてお次は、まちなかの4条-5条の仲通り。
ビルに飲食店がぎゅっと集積する、知る人ぞ知るエリアから。

そこに見つけたランチの告知。
3階のpasta&bar noi luogo(ノイ・ルオーゴと発音)が、ランチタイムにパスタを提供中。

階段で3階へ。
ずいぶんと久しぶりの訪問となる。最後はコロナ前だったような。
夜はパスタやピザでゆっくりと呑める店である。

パスタは、ミートソース・タラコ・タラコとウニ・明太子・ペペロンチーノから1品を選択するシステム。
生パスタ(数量限定)を選ぶこともできる。

先に、サラダ、ガーリックトーストが到着。
筆者はガーリックトーストが好物なもので、Aセットのオーダーとなった。

続いてメインディッシュのお出ましだ。

選んだパスタは、かつて気に入ってリピートしていた「ミートソース」。

長時間煮込んだというソースは、深い旨味のデミグラス系。
甘くこってりとしたコクのあるソースが、むぎゅっともちもちなパスタに絡めば、麺の素材味がぐぐっとふくらんだ。
口の中は至福の香りに満たされる。
そうそう、これこれ。この美味しさ。
ランチ友達と、これを絶賛したなと、楽しい記憶もよみがえる。

ランチメニューはドリンク付き。
セットに含まれるドリンクはお得感があり、何より、食後のひととき、昼休みの束の間をより充実させてくれる。

お店情報

店名:pasta&bar noi luogo
住所:旭川市4条通8丁目 関東ビル3F
電話番号:0166-24-5211
営業時間: ランチ 月~金・祝・祝前 11:30~14:30
    ディナー 月~金・祝 18:00~22:00(金土祝前24:00)
定休日:日曜
駐車場:なし

Ygeia

お次は再びの旭川はれて屋台村から。
Ygeiaは「イギア」と発音する、ギリシャ語で「健康」を意味する言葉だそう。
栄養学を探求する店主が手がける、栄養豊富なギリシャヨーグルトと、無水スパイスカレーがじわじわと人気を呼んでいる。

上2画像がランチタイムメニュー。
カレーは6種類。そしてギリシャヨーグルトと、ドリンクメニューには、さすがヨーグルトの店らしく、ラッシーがラインナップ。

ちなみに筆者、ふらりと呑みに訪れたことはあるのだが、ランチは初。
店で、ランチの話なども聞き、ある程度予習はしているが、さて、いかなるものか。

オーダーは、1番人気らしい「エビとアサリの魚貝カレー」をセットメニュー(ヨーグルト、ドリンク付き)で。
こういう時は、無難路線で1番人気を選ぶ、筆者はA型だ(笑)。

見た目はいかにもとろりとしていそう。
ぽつりぽつりと散らしたピンクペッパーに、かなり工夫を凝らしているだろうことが見て取れる。

穏やかなフルーツ香が漂うルウ。
頬張れば、ぎゅっと詰まった素材の旨みが・・・と、無水カレーの場合は大概そんな表現になるのだろうが、Ygieaのそれは、豊かな素材の「香り」が口の中いっぱいに広がる。筆者はそんな印象で楽しませていただいた。
その美味しさはマイルドにして濃厚。まとまりの良い複雑味の中で、時折小さく意表を突く後付けのスパイスもなかなかの効き目。エビ、アサリの旨みも相性良く引き出している。そして爽やかなアフターフレーバー。

聞けば、油の使用も極力控えているそうで、味の分かる健康志向の方々にもウケが良いそう。

カレーをぺろりと完食したらデザートのお出まし。
上画像は、撮影したいと伝えたら、ではセットの内容が分かるようにと、ひと揃えをまとめて用意していただいたもの。
ミニヨーグルトは、実際には食後に提供される。

無糖のヨーグルトには、選べるフレーバーを加える。
これまた一番人気の「ナッツ&ハニー」を選んだ筆者であるが、これが大正解。
じっくりと脱水したヨーグルトは、クリーミーでその味きわめて濃厚。知らずに食べたらクリームチーズと誤認するかも。
で、これにはちみつがよく合うこと。やはり甘いものはほっとする。
さらにナッツの食感も良く、デザートとしての楽しさも。

余談。毎日ヨーグルト(フルーツの入った甘めのやつ)を食べている筆者であるが、よし、たまにはプレーンを買ってこんなふうに食べてみようと思い立つ。料理のために買ったはいいが、ほかに使い道がなくほったらかしになっているはちみつも、これで面目躍如だな(笑)

ランチな後記

いかがでしたか。
ちょっとこだわりのあるメニューを取り揃え、お伝えいたしました。

本文でも述べたが、近頃相次いでランチスポットが減ってしまったまちなか事情。
「なんくるないさー」のように、既存店が新たにランチを始めるというのは有難い限り。
昔は、あちこちでお昼ごはんが食べられたまちなか(中心街)だが、そんな空気感がまさにまちなかのあるべきムードだと思う次第。
まずは、どうぞ皆様も足をお運びくださって、美味しいもの巡りをお楽しみくださいませ。

この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター

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