ふくふく家族の会って?
ふくふく家族の会は、旭川市春光台地区で子ども食堂を運営している団体です。「人と人がつながり、支え合う場を作りたい!」と2020年6月に結成しました。
ふくふく家族の会代表の福屋聖恵さんは、2歳から高校生までの5人のお子さんをもつお母さん。5人の子育てを通じて感じるのは、近ごろは地域のつながりや絆が薄まり、孤独に子育てをしている家庭が多いということ。
子どもは、お母さんだけではなく地域の人が助け合って育てていくもの。そのためには、地域の人々が集い、困った時に頼れるような場を作りたいと、ふくふくハウスの建設を決めました。
建設場所は、福屋さんの自宅の裏にある空き地を予定。福屋さんの住む春光台地区には、児童会館がなく、子どもたちが安心して遊べる屋内の場所を作りたいという気持ちも後押ししました。
目標額は1,500万円。1月5日のスタートから、2週間足らずで約50万円の支援が集まっています。
■公共施設では対応できない柔軟な使い方ができる場が欲しい
ふくふくハウスでは、公共の施設では対応できない柔軟な使い方を想定しています。
構想中のアイディアの1つが、週1回の夕食の会。子どもが自由に遊べるよう解放した日の夕食を、家族の会の会員や近所の人が作って一緒に食べるという構想です。
「子どもを迎えに来た親が一緒にその場で食べてもいいし、持ち帰ってもいい。1世帯でご飯を作るより、皆で大勢の食事を作った方が楽しいし、楽ですよね。」と福屋さん。
もう1つは、災害が起こった時の避難場所としての役割です。停電になっても暖が取れて、煮炊きができるよう薪ストーブを設置予定です。
ほかにも大人が講座や教室を開いたり、いろいろ使い道のアイディアをふくふく家族の会のメンバー同士で出し合っています。
代表の福屋聖恵さんが、家族洗隊福レンジャーの活動に込めた思い
ふくふく家族の会では、ご当地ヒーロー、家族洗隊福レンジャーの活動も行っています。
福屋さんファミリー7名と有志の5家族で結成した福レンジャーは、市町村や団体から依頼を受けて、ショーや、いのちの大切さを伝える活動などを行ってきました。
福レンジャーの活動を通じて訴えたいのは、人とのつながりや共感の大切さ。福レンジャーのショーは、悪を暴力で倒す一般のヒーローものとは違い、愛の力で問題解決をします。
誰かが悩みや不安に囚われてしまった時に姿を現す『トラワレ』が悪役です。この『トラワレ』を戦って倒すのではなく、向き合いぶつかりあって磨き合い、「心を洗う」ことで浄化するのがポイントです。
福レンジャーは他の人の助けを得てパワーアップすることで、本来の力を発揮できます。
そこには、「人は一人では生きられない。お互いに支え合って生きて行こうよ。」という福屋さんの強いメッセージがこめられています。
個人の自己責任といわれがちな世の中の流れに一石を投じたい
福屋さんは、「経済的にも精神的にも満たされないのは、個人の努力が足りないせいだ」と済まされがちな今の時代の流れに疑問を感じています。
「本来、人は支え合って生きるもの。自分に足りないところがあるならば、他の人に補ってもらえばいい。逆に、自分の持っているスキルや強みが、他の人には役に立つかもしれない。そのために人とつながれる機会や場が必要」と考えています。
ふくふく家族の会のメンバーは、お互いのスキルを活かし、地域のために活動中。福屋さんは、助けてくれる仲間への感謝の気持ちも忘れません。
■つながりの場を作りたいという想いに共感する人々からの支援の輪が広がっている
現在、ふくふく家族の会のメンバーは24名。それぞれのもつ強みを生かして、活動を支えています。
クラウドファンディングの返礼品を提供してくれる人も増えています。こだわりのお米やチーズ、DIYプランナーによる家具、各種セッションなど、内容もさまざまです。
「1人1人の力は小さくても、皆で助け合えば大きな力になるはず。」
「ふくふくハウスの活動によって、全国に同じような取り組みが広がっていけば嬉しいです」と、笑顔で話す福屋さんの今後の挑戦から目がはなせません。
2月13日、14日には、あさひかわ北彩都ガーデンセンターでイベントを開催予定
2021年2月13日、14日には、あさひかわ北彩都ガーデンセンターにて、ふくふくハウスプロジェクトのイベントを開催します。
親子で参加できるDIYや英語の講座など、楽しみながらふくふくハウスの世界観に触れられる内容です。参加は無料ですが、事前予約が必要です。
興味のある方は、ふくふく家族の会のサイトをご覧ください。
ふくふく家族の会 ふくふく子ども食堂・ふくふくハウス・家族洗隊 福レンジャー
https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000125252ふくふく家族の会は北海道旭川市の子ども食堂を運営し、地域交流の拠点として活動しています。2021年、交流の場・みんなが安心して集うことのできる『ふくふくハウス』を完成するためにクラウドファンディングにチャレンジします!このページで、ふくふく子ども食堂の参加チケット申し込みやご支援にご利用いただけます。
主婦ライター。
中学・高校時代は、旭川で過ごしました。
2018年から3年半、旭川で生活。現在は、札幌在住。
タロット占いが、身近な存在になっている今日この頃。